ガンダム戦記 -一年戦争全戦闘記録-
『ガンダム戦記 -一年戦争全戦闘記録-』(ガンダムせんき いちねんせんそうぜんせんとうきろく)はトイ・インターナショナルによってデザインされたロボットアニメRPG。 2000年にアスキーからB5判書籍で発売された。
概要
[編集]機動戦士ガンダムを原作とする、ロボットアニメRPG。 プレイヤーキャラクターは人型ロボット兵器モビルスーツ(MS)を操縦する兵士となり、一年戦争を戦うことになる。
戦闘はヘクスマップ上で処理され、戦術級ウォー・シミュレーションゲームとしての要素も強い。
システムは、アメリカ合衆国のゲーム出版会社「R. タルソリアンゲームズ」の『多次元機甲戦士道メクトン・Z』を基本としている。
システム
[編集]行為判定
[編集]行為判定では、サイコロとして6面ダイス2個(2D6)を使用する。 すべての行為判定は2D6による上方判定となる。 出目12は大成功と呼ばれ、達成値は2D6を振り足す(出目12であれば繰り返し)。 出目2は大失敗と呼ばれ、達成値は2D6を振り引く。
以上はガンダム戦記版の行為判定であり、元となるメクトン・Z版とは異なっている。 メクトン・Z版の行為判定]では、サイコロとして10面ダイス1個(1D10)を使用する。 すべての行為判定は1D10による上方判定となる。 出目10は大成功と呼ばれ、達成値は1D10を振り足す(出目10であれば繰り返し)。 出目1は大失敗と呼ばれ、達成値は1D10を振り引く。
使用するダイスをガンダム戦記版の2D6にするか、メクトン・Z版の1D10にするかによって、大成功の確率が大きく変わり、後述の直撃と誘爆判定の確率が大きく異なる。
直撃
[編集]攻撃が命中したかどうかは、攻撃側の攻撃判定と防御側の防御判定の対決によって決定される。 攻撃判定の達成値が防御判定の達成値を10上回ると、防御側の装甲値は半分として扱われる。 攻撃判定の達成値が防御判定の達成値を20上回ると、防御側の装甲値は0として扱われる。
誘爆判定
[編集]メカは部位ごとに耐久度を持っている(モビルスーツであれば頭部・胴体・右腕・左腕・右脚・左脚)。 部位の耐久度が1点でもダメージを受けると、ガンダム戦記版であれば2D6で残りの耐久度以下を出さなければならない (メクトン・Z版であれば1D10)。 これに失敗すると、部位が爆発して破壊される。 たとえガンダムであっても、胴体に1ダメージを受けるだけで破壊される可能性があり、シビアな戦闘となっている。
キャラクター
[編集]プレイヤーキャラクターは、能力値9種(サイコロによりランダムに決定)と、技能(技能ポイント割り振り)によって作成される。 技能ポイントは、熟練兵であれば60点、新兵および民間人であれば30点となる。
モビルスーツ(MS)の操縦にはいくつかの技能を使用するが、それらの技能はすべてひとつの能力値(反応値)に対応している。 そのため、反応値が低いプレイヤーキャラクターは、戦闘では非常に活躍しにくくなる。
モビルスーツ
[編集]モビルスーツ(MS)およびモビルアーマー(MA)のデータは充実しており、105機(連邦軍35機・ジオン軍70機)が紹介されている。
世界設定
[編集]書籍一覧
[編集]- 『ガンダム戦記 -一年戦争全戦闘記録-』 岡田伸、楯野恒雪、松代守弘、アスキー、2000年、336頁。ISBN 4-7572-0658-5