ガルフ・ライブストック1
ガルフ・ライブストック1 | |
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フリーマントル港に接岸中の本船 | |
基本情報 | |
船種 | 家畜運搬船 |
船籍 | パナマ |
所有者 | Gulf Navigation Holding |
建造所 | Hegemann Roland造船所 |
IMO番号 | 9262883 |
改名 |
Maersk Waterford (2002–2006) Dana Hollandia (2006–2012) Cetus J. (2012–2015) Rahmeh (2015–2019) Gulf Livestock 1 (2019–2020) |
経歴 | |
起工 | 2002年4月4日 |
進水 | 2002年9月20日 |
竣工 | 2002年12月20日 |
最後 | 2020年9月2日、奄美大島西方の東シナ海で沈没 |
要目 | |
総トン数 | 6,370 総トン |
載貨重量 | 8,372 載貨重量トン |
長さ | 133.6 m |
幅 | 19.4 m |
機関方式 | ディーゼル |
主機関 | 1基 |
速力 | 18ノット |
ガルフ・ライブストック1 (Gulf Livestock 1) はパナマ船籍の家畜運搬船であり、2020年9月2日に日本の奄美大島西方100海里 (185 km)で沈没した[1]。
船歴
[編集]この船はベルリンのHegemann Roland造船所でコンテナ船「Maersk Waterford」として建造された[2]。2002年4月4日起工、9月20日進水で、12月9日に船主に引き渡された[2]。2006年に「Dana Hollandia」、2012年に「Cetus J」と改名され、2015年に家畜運搬船へと改装されて「Rahmeh」と改名[2]。2019年に「ガルフ・ライブストック1」となった[2]。
6370総トン、8372載貨重量トン数で、長さ133.6メートル (438 ft)、幅19.4メートル (64 ft)、機関はディーゼル機関1基で速力は18ノット (33 km/h)であった[2]
沈没
[編集]アラブ首長国連邦に拠点を置くGulf Navigation Holding所有であった「ガルフ・ライブストック1」は牛5867頭を載せ[3]2020年8月14日にニュージーランドのネーピアを出港し、9月11日に中国の唐山に到着予定であった[4]。9月2日午前1時40分(日本時間)、「ガルフ・ライブストック1」は日本の奄美大島西方の東シナ海で遭難信号を発した[1][5]。9月3日時点で日本の海上保安庁により乗員1名が救助されたが43名が行方不明となった[1]。生存者によれば、台風9号(メイサーク)による荒天の中エンジンが止まり、波を受けて転覆したという[3]。「ガルフ・ライブストック1」にはフィリピン人39名、ニュージーランド人2名、オーストラリア人2名の乗員が乗っていた[4] 。
脚注
[編集]- ^ a b c “One rescued from sea, Kiwis still missing after live export ship that left Napier for China capsizes in storm”. NZ Herald. (3 September 2020) 3 September 2020閲覧。
- ^ a b c d e "Gulf Livestock 1 (9262883)". Miramar Ship Index. 2020年9月4日閲覧。
- ^ a b “Cargo ship with 43 crew and nearly 6,000 cattle sank off Japan, survivor says”. The Guardian. (3 September 2020)
- ^ a b “Japanese coast guard looking for live export ship with 43 crew, thousands of cattle, missing during Typhoon Maysak”. ABC News. (3 September 2020) 3 September 2020閲覧。
- ^ Loomes, Phoebe; Khalil, Shireen (4 September 2020). “Australians caught on missing Gulf Livestock 1 ship after typhoon in Japan” 4 September 2020閲覧。