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冒険ガボテン島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ガボテン島から転送)
冒険ガボテン島
アニメ
原作 豊田有恒久松文雄
監督 河島治之
シリーズ構成 河島治之
脚本 豊田有恒、辻真先石津嵐、吉永淳一
キャラクターデザイン 久松文雄
アニメーション制作 TCJ
製作 TBS(企画制作)
放送局 TBS系列
放送期間 1967年4月4日 - 12月26日
漫画
作者 久松文雄
出版社 小学館
掲載誌 週刊少年サンデー
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ漫画
ポータル アニメ漫画

冒険ガボテン島』(ぼうけんガボテンじま)は、1967年4月4日から同年12月26日までTBS系列局で放送されていたテレビアニメである。全39話。

TBSが企画制作し、TCJ(現・エイケン)が動画制作を担当していた。また、久松文雄による同名の漫画作品が『週刊少年サンデー』(小学館)で連載されていた。

ストーリー

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無人島に漂着した少年少女たちの、厳しい環境の中で懸命に生きる姿を描いている。

夜、遊園地の潜水艇に忍び込んだ「竜太」と妹の「トマト」。だが、偶然にも遊園地の経営者の息子「イガオ」とその友達「キュウリ」と「カボ」も入り込んでいた。竜太とイガオはと取っ組み合いの喧嘩になり、その拍子で誤ってスイッチが入り潜水艇が発進してしまった。懸命に操縦して戻ろうとするがついに燃料が尽き、漂流の果て嵐に巻き込まれた後、無人島に漂着した。

彼らはこの島を「ガボテン島」と名付け、島で仲良くなった九官鳥に似た鳥の「ケロ」、ゴリラの「ゴリ」と共に自然の中で、時にはいがみ合いながらも力を合わせて生き抜き、冒険をする。

登場人物

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竜太
意地っ張りな所もあるが、勇敢で行動力がある。皆のリーダー的存在。
トマト
竜太の妹。聖母のような優しい性格で、男ばかりで殺伐としがちな中の紅一点として存在感を見せる。
イガオ
自己中心的で孤立することもあるが、危機が迫れば仲間を守って戦う。漫画版においては当初は人種差別主義者的な面もあったが、後に改める。
キュウリ
温和で学者肌。島での生活を改善するため、様々な工夫や発明をする。
カボ
愛称は「カボちゃん」。太って愛嬌がある三枚目的存在で、外見にたがわぬ怪力の持ち主。多くのサイトで「ガボ」と記されているが誤り。
ゴリ
島に漂着した日本人船員が飼っていたゴリラ。カボとは特に仲が良い。
オショー
オウム。老人のような口ぶりと和尚のような風貌からオショーと呼ばれるようになった。アニメ版では神通力も使う。
ボケ
島で発見された卵から生まれた恐竜の子供。

キャスト

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スタッフ

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  • 原作 - 豊田有恒久松文雄
  • 監督・構成 - 河島治之
  • 脚本 - 豊田有恒、辻真先石津嵐、吉永淳一
  • 演出 - 渡辺米彦、鳥居宥之、村山修
  • キャラクターデザイン - 河島治之
  • 作画 - 菰岡静子、角田利隆、木村光男、芦田豊雄

主題歌

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オープニングテーマ

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「冒険ガボテン島」
作詞 - 吉永淳一 / 作曲・編曲 - 山下毅雄 / 歌 - ボーカル・ショップ、杉山佳寿子 、野沢雅子、太田淑子、伊藤牧子、北川智恵子、東美江、西尾徳
この曲は、TBSのバラエティ番組『MOGITATE!バナナ大使』のオープニングテーマに流用されたが、こちらもインストゥルメンタルだった。また、コナミのアーケードビデオゲーム『アミダー』のBGMにも使われているが、こちらは許諾を取って使用しているのかは不明。

エンディングテーマ

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「いつもコンビで」
作詞 - 吉永淳一 / 作曲・編曲 - 山下毅雄 / 歌 - 杉山佳寿子、野沢雅子、伊藤牧子、西尾徳
今まで東映ビデオの「TVヒーロー主題歌大全集 エイケン篇」(VHS)と「エイケンTVアニメ主題歌大全集」(VHS、LD、DVD)には未収録だったが、2015年日本コロムビアから発売されたCD・DVDパック製品「エイケンクラシカル」に初収録となった。

挿入歌

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「僕たちだけの島」
作詞 - 吉永淳一 / 作曲・編曲 - 山下毅雄 / 歌 - 東美江、杉山佳寿子、太田淑子、北川智恵子、野沢雅子

各話リスト

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話数 サブタイトル 放送日
1 恐怖の第一夜 1967年
4月4日
2 怪しい光 4月11日
3 家をつくろう 4月18日
4 ゆらめく炎 4月25日
5 謎がいっぱい 5月2日
6 食うか食われるか 5月9日
7 飢えた一日 5月16日
8 ほら穴の殺人犯 5月23日
9 怪獣騒動 5月30日
10 トマトを救え! 6月6日
11 熱病との戦い 6月13日
12 炎でやっつけろ 6月20日
13 悲しき漂流者 6月27日
14 ゆくぞ!ガボテン 7月4日
15 ガボテン航海記 7月11日
16 ガボテン大学がはじまった 7月18日
17 血とさばく 7月25日
18 恐怖のガボテン島 8月1日
19 ガボテン新幹線 8月8日
20 ウナギ作戦でゆけ! 8月15日
21 雪のガボテン島 8月22日
22 ボスをやっつけろ 8月29日
23 竜太とイガオが手をとった! 9月5日
24 さばくの怪物 9月12日
25 こんにちは!ボケくん 9月19日
26 僕のおよめさん 9月26日
27 恐怖の海底 10月3日
28 ダガーラ族の襲撃 10月10日
29 ダガーラ族攻撃大作戦 10月17日
30 悪魔を呼ぶ花 10月24日
31 新しい島の発見 10月31日
32 ぼくらジャイアンツ 11月7日
33 空へ海へ大激戦 11月14日
34 地下宮殿の秘密 11月21日
35 三本指の恐怖 11月28日
36 悲しき星空 12月5日
37 ダイヤ谷だ 12月12日
38 火をふくガボテン島 12月19日
39 さようならガボテン島 12月26日

放送局

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備考

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今まで東映ビデオの「エイケンTVアニメグラフィティ 4」(VHS。1984年)に、第13話が収録されたのが唯一のソフトだったが、2015年10月30日に初のDVD化となるHDリマスター版DVD-BOXが発売された。その他、東映ビデオの『エイケンTVアニメ主題歌大全集』(ビデオソフト、DVD)にオープニングが収録されている。

漫画版は1971年に「虫コミックス」(虫プロ商事。全3巻)、1986年に「サンワイドコミックス」(朝日ソノラマ。全2巻)で単行本化された。1997年には扶桑社から文庫本(全2巻)が発売されたが、第2巻のラストには久松の書き下ろしで、ガボテン島メンバーのその後(1997年現在)が描かれている。内容は以下の通り。

  • 竜太はカメラマンになっている。メンバーで唯一の未婚者。
  • トマトは主婦業のかたわら、料理研究家を務めている。2児の母。
  • イガオは父の後を継いで遊園地の支配人になった。キューリのパトロンでもある。3児の父。
  • キューリは発明家になり、1997年の海の日に潜水艦「ガボテン号」を公開した。2児の父。
  • カボは漫画家で、「冒険ガボテン島」をヒットさせる。6児の父。
  • ゴリは日本の動物園で子孫に囲まれて暮らしており、ゴリラの長寿記録を更新中。

この後日談は、マンガショップから発売されている完全版(全2巻)と、ebookJapan電子書籍版(全4巻)にも収録されている。

脚注

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  1. ^ a b c d e f 河北新報』1967年7月4日 - 9月26日付朝刊、テレビ欄。
  2. ^ 『河北新報』1967年7月3日 - 9月26日付朝刊、テレビ欄。
  3. ^ 福島民報』1967年4月7日 - 12月29日付朝刊、テレビ欄。
  4. ^ 北日本新聞』1967年9月4日付朝刊、テレビ欄。
  5. ^ a b 北國新聞』1967年6月6日付朝刊、テレビ欄。
  6. ^ 『北日本新聞』1967年9月5日付朝刊、テレビ欄。

外部リンク

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前後番組

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TBS系列 火曜19:00枠
森永製菓一社提供枠)
前番組 番組名 次番組
宇宙少年ソラン
(1965年5月4日 - 1967年3月28日)
冒険ガボテン島
(1967年4月4日 - 12月26日)
キャプテン・スカーレット
(1968年1月2日 - 8月27日)