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カーロス・コンディット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カーロス・コンディット
基本情報
本名 カルロス・ジョセフ・コンディット
(Carlos Joseph Condit)
通称 ザ・ナチュラルボーン・キラー
(The Natural Born Killer)
ジ・アルバカーキ・バンディット
(The Albuquerque Bandit)
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1984-04-26) 1984年4月26日(40歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ニューメキシコ州アルバカーキ
所属 ファイターズ・イン・トレーニング
ジャクソンズMMA
身長 185cm
体重 77kg
リーチ 192cm
階級 ウェルター級
バックボーン キックボクシング
ブラジリアン柔術 (茶帯)
テーマ曲 The Ghost of Tom Joad
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン
総合格闘技戦績
総試合数 46
勝ち 32
KO勝ち 15
一本勝ち 13
判定勝ち 4
敗け 14
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カーロス・コンディットCarlos Condit1984年4月26日 - )は、アメリカ合衆国男性総合格闘家ニューメキシコ州アルバカーキ出身。ジャクソンズMMA所属。元UFC世界ウェルター級暫定王者。元WEC世界ウェルター級王者。カルロス・コンディットとも表記される。

来歴

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父親が民主党大統領候補ビル・リチャードソンの首席補佐官を務めたことのある厳格な家庭に生まれる。9歳からレスリングを始め、15歳の頃からグレッグ・ジャクソンの下で格闘技のトレーニングを始めた。

2002年9月6日、総合格闘技デビュー戦をリアネイキドチョークで一本勝ち。

2003年9月23日、シュートボクシングアンディ・サワーと対戦し、5ラウンドに右ローキックでKO負け。

2005年10月2日、パンクラス北岡悟と対戦し、ヒールホールドで一本負け。

2006年4月21日、Rumble on the Rock 9で行なわれたウェルター級(-79kg)トーナメント準決勝でフランク・トリッグ腕ひしぎ三角固めで一本勝ち。決勝ではジェイク・シールズに判定負け。

パンクラスで2006年7月28日に大石幸史、2006年9月16日に和田拓也から勝利を収める。

2007年3月24日、WEC世界ウェルター級王座決定戦でジョン・アレッシオと対戦し、チョークスリーパーで一本勝ちを収め王座獲得に成功した。

2008年8月3日、WEC 35で三浦広光相手に3度目の王座防衛を果たした。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2009年3月1日にはWEC 39でのタイトルマッチでブロック・ラーソンと再戦予定であったがラーソンの怪我でキャンセルとなり、その後WECウェルター級のUFCへの移管に伴ってUFCに移籍した。

UFC

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2009年4月1日、UFC初参戦となったUFC Fight Night: Condit vs. Kampmannマルティン・カンプマンと対戦し、1-2の判定負けを喫した[1]。同年9月16日、UFC Fight Night: Diaz vs. Guillardジェイク・エレンバーガーと対戦し、2-1の判定勝ち[2]

2010年6月12日、UFC 115ローリー・マクドナルドと対戦し、試合全体を通して劣勢となっていたが、試合時間残り7秒にパウンドで逆転のTKO勝ち[3]。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2010年10月16日、イングランドで開催されたUFC 120ダン・ハーディーと対戦し、左フックで1RKO勝ち[4]。ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2011年7月2日、UFC 132キム・ドンヒョンと対戦し、跳び膝蹴りでダウンを奪いパウンドで1RTKO勝ち。2試合連続のノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2012年2月4日、UFC 143で行われたUFC世界ウェルター級暫定王座決定戦でニック・ディアスと対戦。常に距離を取り、的確に蹴りを浴びせ続けて、3-0の5R判定勝ちを収め王座獲得に成功した。試合後、コンディットの消極的な試合運びに、会場からはブーイングが沸き起こった。

2012年11月17日、UFC 154のUFC世界ウェルター級王座統一戦で正規王者ジョルジュ・サンピエールと対戦。3Rに左ハイキックでダウンを奪うも、終始テイクダウンからのパウンドで削られ、0-3の5R判定負けを喫し王座統一に失敗。敗れはしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2013年3月16日、UFC 158でウェルター級ランキング1位のジョニー・ヘンドリックスと対戦。キレのある打撃をヒットさせる場面があったものの、数度テイクダウンを奪われるなど接戦となり、0-3の判定負け。敗れはしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2013年8月28日、UFC Fight Night: Condit vs. Kampmann 2でウェルター級ランキング6位のマルティン・カンプマンと再戦し、4Rに首相撲からの膝蹴りでTKO勝ち。4年越しのリベンジを果たすと共に、3試合連続となるファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2014年3月15日、UFC 171でウェルター級ランキング11位のタイロン・ウッドリーと対戦し、2Rに右膝を負傷してTKO負け。後日、右膝の前十字靭帯半月板を負傷した事が発表され手術を受けた。

2015年5月30日、1年2ヶ月ぶりの復帰戦となったUFC Fight Night: Condit vs. Alvesでウェルター級ランキング12位のチアゴ・アウベスと対戦。肘打ちでアウベスの鼻を骨折させて2R終了時にドクターストップでTKO勝ち[5]

2016年1月2日、UFC 195のUFC世界ウェルター級タイトルマッチで王者ロビー・ローラーに挑戦。手数で差を付け、ダウンを奪うなど優勢に試合を進めたものの、5Rにローラーの猛反撃を受け、1-2(48-47、47-48、47-48)の5R判定負けを喫し王座獲得に失敗。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。海外MMAメディアサイトの採点では20人中15人の記者がコンディットの勝利を支持した[6]

2016年8月27日、UFC on FOX 21でウェルター級ランキング3位のデミアン・マイアと対戦し、試合開始早々にテイクダウンを奪われ、リアネイキドチョークで1R一本負け。

2017年12月30日、1年4ヶ月の復帰戦となったUFC 219でウェルター級ランキング12位のニール・マグニーと対戦し、0-3の判定負け。

2018年12月29日、UFC 232マイケル・キエーザと対戦し、キムラロックで2R一本負け。5連敗となった。

2020年10月4日、約1年10ヶ月ぶりの復帰戦となったUFC on ESPN: Holm vs. Aldanaコート・マッギーと対戦し、3-0の判定勝ち。連敗を5でストップし、約5年4ヶ月ぶりの白星となった。

2021年1月16日、UFC on ABC: Holloway vs. Kattarマット・ブラウンと対戦し、3-0の判定勝ち。

2021年9月16日、総合格闘技からの引退を発表[7]

人物・エピソード

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  • 2017年8月、地元アルバカーキに「ハンドレッド・ハンズ・クラフト・コーヒー」というカフェをオープンした[8]
  • 2010年に結婚し、同年に男児を一人設けている。

戦績

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総合格闘技

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総合格闘技 戦績
46 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
32 15 13 4 0 0 0
14 1 6 7 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× マックス・グリフィン 5分3R終了 判定0-3 UFC 264: Poirier vs. McGregor 3 2021年7月10日
マット・ブラウン 5分3R終了 判定3-0 UFC on ABC 1: Holloway vs. Kattar 2021年1月16日
コート・マッギー 5分3R終了 判定3-0 UFC on ESPN 16: Holm vs. Aldana 2020年10月4日
× マイケル・キエーザ 2R 0:56 キムラロック UFC 232: Jones vs. Gustafsson 2 2018年12月29日
× アレックス・オリベイラ 2R 3:17 ギロチンチョーク UFC on FOX 29: Poirier vs. Gaethje 2018年4月14日
× ニール・マグニー 5分3R終了 判定0-3 UFC 219: Cyborg vs. Holm 2017年12月30日
× デミアン・マイア 1R 1:52 リアネイキドチョーク UFC on FOX 21: Maia vs. Condit 2016年8月27日
× ロビー・ローラー 5分5R終了 判定1-2 UFC 195: Lawler vs. Condit
【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2016年1月2日
チアゴ・アウベス 2R終了時 TKO(ドクターストップ) UFC Fight Night: Condit vs. Alves 2015年5月30日
× タイロン・ウッドリー 2R 2:00 TKO(右膝の負傷) UFC 171: Hendricks vs. Lawler 2014年3月15日
マルティン・カンプマン 4R 0:54 TKO(膝蹴り) UFC Fight Night: Condit vs. Kampmann 2 2013年8月28日
× ジョニー・ヘンドリックス 5分3R終了 判定0-3 UFC 158: St-Pierre vs. Diaz 2013年3月16日
× ジョルジュ・サンピエール 5分5R終了 判定0-3 UFC 154: St-Pierre vs. Condit
【UFC世界ウェルター級王座統一戦】
2012年11月17日
ニック・ディアス 5分5R終了 判定3-0 UFC 143: Diaz vs. Condit
【UFC世界ウェルター級暫定王座決定戦】
2012年2月4日
キム・ドンヒョン 1R 2:58 TKO(跳び膝蹴り→パウンド) UFC 132: Cruz vs. Faber 2011年7月2日
ダン・ハーディー 1R 4:27 KO(左フック) UFC 120: Bisping vs. Akiyama 2010年10月16日
ローリー・マクドナルド 3R 4:53 TKO(パウンド) UFC 115: Liddell vs. Franklin 2010年6月12日
ジェイク・エレンバーガー 5分3R終了 判定2-1 UFC Fight Night: Diaz vs. Guillard 2009年9月16日
× マルティン・カンプマン 5分3R終了 判定1-2 UFC Fight Night: Condit vs. Kampmann 2009年4月1日
三浦広光 4R 4:43 TKO(膝蹴り→パウンド) WEC 35: Condit vs. Miura
【WEC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2008年8月3日
カーロ・プラター 1R 3:48 フロントチョーク WEC 32: Condit vs. Prater
【WEC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2008年2月13日
ブロック・ラーソン 1R 2:21 TKO(パウンド) WEC 29: Condit vs. Larson
【WEC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2007年8月5日
ジョン・アレッシオ 2R 4:59 チョークスリーパー WEC 26: Condit vs. Alessio
【WEC世界ウェルター級王座決定戦】
2007年3月24日
カイル・ジェンセン 1R 2:10 チョークスリーパー WEC 25: McCullough vs. Cope 2007年1月20日
田中達憲 1R 2:13 KO(踏みつけ) PANCRASE 2006 BLOW TOUR 2006年10月25日
和田拓也 3R 4:22 チキンウィングアームロック PANCRASE 2006 BLOW TOUR 2006年9月16日
大石幸史 3R 1:01 TKO(負傷) PANCRASE 2006 BLOW TOUR 2006年7月28日
× パット・ヒーリー 3R 2:52 チョークスリーパー Extreme Wars 3 2006年6月3日
× ジェイク・シールズ 5分3R終了 判定0-3 Rumble on the Rock 9
【ウェルター級トーナメント 決勝】
2006年4月21日
フランク・トリッグ 1R 1:22 腕ひしぎ三角固め Rumble on the Rock 9
【ウェルター級トーナメント 準決勝】
2006年4月21日
ヘナート・ヴェリッシモ 1R 0:17 TKO(膝蹴り) Rumble on the Rock 8
【ウェルター級トーナメント 1回戦】
2006年1月20日
ロス・エバネス 1R 1:27 TKO(パンチ連打) Rumble on the Rock: Just Scrap 2005年11月5日
× 北岡悟 1R 3:57 ヒールホールド PANCRASE 2005 SPIRAL TOUR 2005年10月2日
イジドロ・ゴンザレス 1R 腕ひしぎ十字固め Ring of Fire 19: Showdown 2005年9月10日
マサキ・タクヒー 1R 4:35 KO(ハイキック) Professional No Rules Fighting: Demolition 2005年6月18日
ランディ・ハワー チョーク Fightworld 3 2004年11月27日
ウィル・ブラッドフォード 1R 1:30 TKO(パンチ連打) Independent Event 2004年11月13日
× カーロ・プラター 1R 2:51 三角絞め Fightworld 2 2004年9月11日
ブランドン・メレンデス 1R 0:50 三角絞め Ring of Fire 12: Nemesis 2004年5月22日
ジャーヴィス・ブレナマン 1R 0:34 チョークスリーパー Independent Event 2004年2月28日
ブラッド・ガム 1R 1:11 TKO(パンチ連打) Ring of Fire 11: Bring it On 2004年1月10日
デビッド・リンドメイヤー 1R 0:46 腕ひしぎ十字固め KOTC 26: Gladiator Challenge 2003年8月3日
タイレル・マッケルロイ 1R 2:49 チョーク Triple Threat: Fight Night 1 2003年4月6日
アンソニー・サモラ 1R 0:29 TKO(パンチ連打) Fresquez Productions 2003年3月15日
トミー・グージュ 1R 0:45 腕ひしぎ十字固め Reality Fighting Championships 1 2003年1月25日
ニック・ロスコラ 1R 0:52 チョークスリーパー Aztec Challenge 1 2002年9月6日

キックボクシング

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勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× アンディ・サワー 5R 2:43 KO(右ローキック) SHOOT BOXING "S" of the World Vol.5 2003年9月23日

獲得タイトル

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表彰

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  • ブラジリアン柔術 茶帯
  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(5回)
  • UFC ノックアウト・オブ・ザ・ナイト(2回)
  • WEC ファイト・オブ・ザ・ナイト(1回)

脚注

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関連項目

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外部リンク

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空位
前タイトル保持者
マイク・パイル
第5代WEC世界ウェルター級王者

2006年3月17日 - 2009年2月3日

次王者
王座廃止
暫定王座決定戦 対戦者
ニック・ディアス
UFC世界ウェルター級暫定王者
2012年2月4日 - 2012年11月17日
次暫定王者
王座統一戦により消滅