カーニバル (ザ・バンドの曲)
「カーニバル」 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ザ・バンド の シングル | ||||||||
初出アルバム『Cahoots』 | ||||||||
B面 | ザ・ムーン・ストラック・ワン | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7インチ・シングル | |||||||
録音 | ニューヨーク州アルスター郡、ベアズヴィル・サウンド・スタジオ(1971年) | |||||||
ジャンル | ロック | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | キャピトル・レコード | |||||||
作詞・作曲 | リック・ダンコ、リヴォン・ヘルム、ロビー・ロバートソン | |||||||
プロデュース | ザ・バンド | |||||||
チャート最高順位 | ||||||||
| ||||||||
ザ・バンド シングル 年表 | ||||||||
| ||||||||
|
「カーニバル」(Life Is a Carnival)は、ザ・バンドが1971年に発表した楽曲。リック・ダンコ、リヴォン・ヘルム、ロビー・ロバートソンの3人の共作で、アラン・トゥーサンがホーン・アレンジを担当した。
概要
[編集]リック・ダンコとリヴォン・ヘルムがある日、アルスター郡ウッドストックにあるロビー・ロバートソンのスタジオを訪ねた。ロバートソンは書きかけの「トロントの安っぽいカーニヴァルや、お祭りの見世物小屋で働いていた時代をネタにした曲」[2]を二人に聞かせ、3人で詞とメロディを完成させた。マネージャーのアルバート・グロスマンは1969年にウッドストック近郊の集落ベアズヴィルに「ベアズヴィル・サウンド・スタジオ」をつくった。ここでザ・バンドは4枚目のアルバムのレコーディングを行った[3]。「カーニバル」はヘルムとダンコが二人でリード・ボーカルをとった。
<カーニバル> のレコーディングを終えると、ぼくはぜひともホーンがほしくなってきたが、過去にやってきた救世軍/葬式スタイルのアレンジにはしたくなかった。ぼくはその当時、アラン・トゥーサンが曲を書き、アレンジを担当したリー・ドーシーのアルバム《イエス・ウィ・キャン》を愛聴していた。トゥーサンによるニューオリンズ・スタイルのみごとなホーン・アレンジは、〝カーン・イ・ヴェイル〟/ビッグ・イージー・モードのあの曲にうまく合いそうな感じがした。ぼくはその場の勢いでアラン・トゥーサンに電話をかけ、この曲のホーン・アレンジをやってもらえないだろうかと訊いた。(中略)ぼくは彼にオケを送り、五日後にニューヨークで会う約束を取りつけた。スタジオとミュージシャンの選択はぼくに任された。彼の希望は七本のホーンだった[4]。 — ロビー・ロバートソン『ロビー・ロバートソン自伝 ザ・バンドの青春』DU BOOKS、2018年。
1971年9月15日、アルバム『Cahoots』が発売[3]。本作はA面1曲目に収録され、また、同月にシングルカットされた[1]。シングルはビルボード・Hot 100で72位、カナダで25位を記録した。
1972年8月に発売されたライブ・アルバム『Rock of Ages』にライブ・バージョンが収録された。
1978年に発売されたサウンドトラック・アルバム『The Last Waltz』にライブ・バージョンが収録された。
2021年12月10日、『Cahoots』の「50周年2CDデラックス・エディション」と「50周年スーパー・デラックス・エディション」(5枚組)が発売される[5][6][7]。インストゥルメンタル・バージョン、ボブ・クリアマウンテンによるリミックス・バージョンなどが収録された。
パーソネル
[編集]- リヴォン・ヘルム - ドラムズ、リード・ボーカル
- リック・ダンコ - ベース、リード・ボーカル
- リチャード・マニュエル - エレクトリック・ピアノ、バッキング・ボーカル
- ロビー・ロバートソン - エレクトリック・ギター、アコースティック・ギター
- ガース・ハドソン - オルガン
- アラン・トゥーサン - ホーン・アレンジ
脚注
[編集]- ^ a b 45cat - The Band - Life Is A Carnival / The Moon Struck One - Capitol - USA - 3199
- ^ ロバートソン 2018, p. 396.
- ^ a b Chilton, Martin (2023年9月15日). “‘Cahoots’: A Testament To The Band’s Stylistic Tenacity”. uDiscoverMusic. 2024年9月12日閲覧。
- ^ ロバートソン 2018, p. 399.
- ^ “カフーツ <50周年2CDデラックス・エディション> - ザ・バンド”. UNIVERSAL MUSIC JAPAN. 2022年3月22日閲覧。
- ^ “The Band – Cahoots (2021, 50th Anniversary, Box Set)”. Discogs. 2022年3月22日閲覧。
- ^ “カフーツ <50周年スーパー・デラックス・エディション> - ザ・バンド”. UNIVERSAL MUSIC JAPAN. 2022年3月22日閲覧。
参考文献
[編集]- Robertson, Robbie (October 25, 2016). Testimony. Crown Archetype. ISBN 978-0307889782
- ロビー・ロバートソン 著、奥田祐士 訳『ロビー・ロバートソン自伝 ザ・バンドの青春』DU BOOKS、2018年10月19日。ISBN 978-4866470535。