カート・ベッチャー
カート・ベッチャー Curt Boettcher | |
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出生名 | Curtis Roy Boettcher |
生誕 | アメリカ合衆国 ウィスコンシン州オー・クレア |
死没 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス |
ジャンル | ポップ、ロック、 ソフトロック、サンシャイン・ポップ |
職業 | 作曲家、ソングライター、音楽プロデューサー |
活動期間 | 1964年 - 1984年 |
共同作業者 | ミレニウム、サジタリウス、ゴールドブライアーズ、ボールルーム、ゲイリー・アッシャー、キース・オルセン |
カート・ベッチャー(英:Curt Boettcher、本名:カーティス・ロイ・ベッチャー、1944年1月7日 - 1987年6月14日)は、アメリカ合衆国のソングライター、プロデューサーである。
来歴
[編集]アメリカ合衆国のウィスコンシン州オー・クレアに生まれる。父は海軍に勤め、高校に入る前の2年間を山口県の岩国で過ごした。
1962年、ミネソタ大学在学中にフォーク・グループであるゴールドブライアーズを結成。ママス&パパス加入前のキャス・エリオットや同じくラヴィン・スプーンフル加入前のジョン・セバスチャンらが所属していたマグワンプスとコーラス・セッションを行なったこともあった。グループは2枚のアルバムをリリースした後、1965年に解散する[1]。
その後、トミー・ロウやアソシエイション、MFQなどの楽曲アレンジやプロデュースに携わったのち、1966年にボールルームを結成。そのデモテープを聴いたゲイリー・アッシャーの勧めにより、CBSレコードとの契約を獲得する[2]。契約後、ボールルームはミレニウムへと名称を変更。また、並行して行われていたプロジェクトであるサジタリウスのアルバム、「プレゼント・テンス」が1967年末にリリース。そして、ミレニウムのアルバムである「ビギン」も1968年にリリースされた。このアルバムは8トラックの機材2台をフィードするという手法で16チャンネルで録音され、この手法はサイモン&ガーファンクルの「ブックエンド」と並んで世界で初めて使われたものであった。
しかし、前衛的すぎるという理由で積極的なプロモーションがされず[3]、グループは解散となる。
その後、ゲイリー・アッシャー、キース・オルセンとトゥゲザー・レコードを設立し、1969年にサジタリアスとして「ブルー・マーブル」をリリース。
レーベル解散後、1973年に初のソロ・アルバム「ゼアズ・アン・イノセント・フェイス」を発表。ゲイリー・アッシャーをプロデューサーに迎え、コーラスにはゴールド・ブライアーズのメンバーであったドティ・ホルムバーグらが参加していた。しかし、同じくプロモーション不足によってヒットはしなかった。また、セカンド・アルバム「チキン・リトル・ウォズ・ライト」の録音が始まるも、レーベルとのトラブルや離婚問題などによって計画は頓挫し、その後シアトルにおいてディスコでDJ業を始めることとなった[3]。
その後はザ・ビーチ・ボーイズのプロデュースやデイヴ・エドモンズ、エルトン・ジョンらのコーラスに参加するなど活動していたが、1987年に後天性免疫不全症候群(エイズ)によって43歳で死去した。
ディスコグラフィー
[編集]アルバム(グループ含む)
[編集]- The Goldebriars - The Goldebriars (1964)
- The Goldebriars - Straight Ahead! (1964)
- Sagittarius - Present Tense (1967)
- The Millennium - Begin (1968)
- Sagittarius - The Blue Marble (1969)
- Curt Boetcher - There's An Innocent Face (1973)
- Curt Boettcher - California Music (2001)
- California - Passionfruit (2001)
シングル(ソロのみ)
[編集]- Share With Me (1969)
- I love You More Each Day (1973)
コンピレーション(グループ含む)
[編集]- The Beach Boys, Dennis Wilson, Carl Wilson, Bruce Johnston, Sagittarius, The Millennium - Endress Harmony (1991)
- The Ballroom - Preparing For The Millennium (1998)
- Curt Boettcher - Misty Mirage (2000)
- The Millennium - The Second Millennium (2000)
- The Millennium - Again (2000)
- The Millennium - The Millennium Continues (2000)
- The Millennium - Magic Time (2001)
- Curt Boettcher, The Millennium, The Ballroom - Another Time (2003)
- The Millennium - Pieces (2003)
- The Goldebriars - Climbing Stars (2006)
- The Millennium - The Millennium At Last (2012)
- The Goldebriars - Walkin' Down The Line: The Best Of
- Curt Boettcher - Looking For The Sun (2019)
脚注
[編集]- ^ “The GoldeBriars Innovative 1960s Folk-Pop-Rock Music Group”. thegoldebriars.com. 2021年11月20日閲覧。
- ^ “Gary Usher Story - Vision Of The Summer”. www.coolhand-records.com. 2021年11月20日閲覧。
- ^ a b 長門芳郎の1991年のCD解説による