カンタン郡
座標: 北緯7度24分20秒 東経99度30分55秒 / 北緯7.40556度 東経99.51528度
カンタン郡 | |
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カンタン郡の位置 | |
情報 | |
タイ語名 | อำเภอกันตัง |
県 | トラン県 |
地理番号 | 9202 |
郵便番号 | 92110 |
統計 | |
面積 | 612.7 km2 |
人口 | 83,013 人 (2005年) |
人口密度 | 135.5 人/km2 |
行政 |
カンタン郡(カンタンぐん)は、タイ南部・トラン県の郡(アムプー)である。
名称
[編集]カンタンとはマレー語の kantan に由来する言葉で、ショウガ科のゲットウ (Alphinia speciosa) のことである。日本語には同じマレー語由来でカンタンと称する植物 (Phaeomeria speciosa) があるが、これはタイ語で ต้นกะลา となるため郡名とは関係ない[1]。
歴史
[編集]古くはトランの中心地域であり、現在のタムボン・クワンターニーに小さな港があった。アユタヤ王朝時代から港として知られており、16世紀前半の冒険家トメ・ピレスはその著書『東方諸国記』において「ペグー側でマラカに向かう途中にあるシアンの諸港」のなかにテラン (Terrãm) があると述べている[2]。
1893年、時の国主プラヤー・ラッサダー大規模な船の航行が可能なタムボン・カンタンにトラン中心を移すが、頻繁に洪水を起こすため1916年、時のモントン・プーケットの省長プラヤー・ウィチッタウォンウッティクライ(モムラーチャウォン=スタット・スッティスタット)はトランの中心部を現在のトランに移動し、旧トランはカンタンとなった。しかしながら市の支柱であるラックムアンは現在でもタムボン・クワンターニーにある。
地理
[編集]郡はトラン川の形成した平地にあり、トラン川の河口がある。市の西側にはまた南東には山がある。西の海岸にはヨンリン・ビーチと呼ばれるビーチがあり、その北にはハート・チャオマイ国立公園がある。海上にはタリボン島、ムック島、クラダーン島がある。
国鉄トラン支線の最終地である。また国道403号線が北に延びており、トラン方面とつながっている。
経済
[編集]コメ、果樹園などの農業のほか、牧畜が盛んである。漁業なども盛ん。また、郡内には工場もあり工場労働者もいる。
行政区分
[編集]郡は14のタムボンに分かれ、さらにその下位に83の村がある。自治体(テーサバーン)が一つあり以下のようになっている。
- テーサバーンムアン・カンタン … タムボン・カンタン全体
また、郡内には13のタムボン行政体(オンカーンボーリハーンスワンタムボン)がある。
脚注
[編集]- ^ 冨田竹二郎編著『タイ日大辞典』めこん、第三版1997年10月1日、p.145 ISBN 9784839601140
- ^ トメ・ピレス『東方諸国記』生田滋・井上岑夫・加藤栄一・長岡晋太郎訳、岩波書店〈大航海時代叢書〉、1966年、p.215