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カルボシステイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カルボシステイン
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識別情報
CAS登録番号 638-23-3 (R) チェック, 2387-59-9 (RS) ×
PubChem 193653
ChemSpider 168055 チェック
UNII 740J2QX53R チェック
DrugBank DB04339
KEGG D06393 チェック
ChEBI
ChEMBL CHEMBL396416 チェック
特性
化学式 C5H9NO4S
モル質量 179.19 g mol−1
外観 Colorless solid
融点

204 °C, 477 K, 399 °F

薬理学
ATC分類 R05CB03
投与経路 内服
消失半減期 1.6時間
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

カルボシステイン(carbocisteine、carbocysteine)は、去痰薬に用いられる医薬品のひとつ。喀痰粘稠度(ねんちょうど)を下げ、その排出を容易にする。慢性閉塞性肺疾患 (COPD)、気管支拡張症気管支炎などの呼吸器疾患の症状を軽快させる[1][2]。気管支の分泌を妨ぐ効果がある。

適応症

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注意

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カルボシステインは鎮咳薬気道を乾燥させる薬剤とは併用するべきではない。しかし、日本国内ではデキストロメトルファンと同時処方される場合もある。

商標

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  • ムコダイン: 日本(杏林製薬)
  • Bronles:マケドニア
  • Fluifort:イタリア
  • Carbex:パキスタン
  • Mucospect:南アフリカ
  • Exputex:アイルランド
  • Fluidolは、Humotusin:ルーマニア
  • Rhinathiol:ブルガリア、コンゴ、香港、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、マレーシア、オマーン、ルーマニア、シンガポール、韓国、スイス、台湾、タイ、チュニジア、ベトナム
  • Mucodyne:アメリカ合衆国、英国、インド、アイルランド、オランダ、セルビア。
  • Mucoral:ポルトガル
  • Mucosol:エジプト
  • Solmux、Loviscol : フィリピン
  • Mucolit:イスラエル

合成

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カルボシステインはクロロ酢酸によりシステインアルキル化することで合成される[3]

参考文献

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  1. ^ Zheng, J.P., Kang, J., Huang, S.G., Chen, P., Yao, W.Z., Yang, L., Bai, C.X., Wang, C.Z., Wang, C., Chen, B.Y. and Shi, Y. (2008)."Effect of carbocisteine on acute exacerbation of chronic obstructive pulmonary disease (PEACE Study): a randomised placebo-controlled study. The Lancet, 371(9629), 2013-2018.
  2. ^ Yasuda, H., Yamaya, M., Sasaki, T., Inoue, D., Nakayama, K., Tomita, N., Yoshida, M. and Sasaki, H., 2006. Carbocisteine reduces frequency of common colds and exacerbations in patients with chronic obstructive pulmonary disease. Journal of the American Geriatrics Society, 54(2), pp.378-380.
  3. ^ Drauz, Karlheinz; Grayson, Ian; Kleemann, Axel; Krimmer, Hans-Peter; Leuchtenberger, Wolfgang; Weckbecker, Christoph (2007). Amino Acids. doi:10.1002/14356007.a02_057.pub2.