カルディラーダ
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カルディラーダ | |
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種類 | 魚のシチュー |
発祥地 | ポルトガル、ガリシア |
主な材料 | 魚肉、ジャガイモ |
カルディラーダ(Caldeirada)は、様々な種類の魚とジャガイモを他の具材とともに煮込んだシチューであり[1][2]、ポルトガル料理、ガリシア料理である。「混ぜられる魚は町ごとに異なり、その町の漁師がどんな種類の魚を漁獲するかに依る」と言われている[3]。
フランスのブイヤベース、ギリシアのカカビア、スペインのサルスエラ、イタリアのカッチュッコ等と似ている[4]。
ある料理書では、「淡泊な魚と脂の乗った魚を半々に混ぜる」と書かれており、ハマグリやムール貝等の貝類、またしばしばイカやタコも用いられる[3]。このレシピでは、サバ、メカジキ、マグロ等の脂の乗った魚と、タラ、アンコウ、メルルーサ、ヒラメ、コダラ等の淡泊な白身魚から2種類ずつに加え、エビ、殻付きのムール貝、イカ等が用いられる[3]。
別の料理書では、典型的な取り合わせとして、アナゴ、カスザメ、スズキまたはタイ、ホウボウ、イワシ、エイ、エビ、ハマグリを挙げている[1]。
さらに別の料理書では、1人当たり11ポンドの魚介類に加え[1]、野菜(ジャガイモ、タマネギ、ピーマン、トマト)、スパイス(食塩、黒コショウ、ベイリーフ、コリアンダー、パセリ、パプリカ、白コショウ、オレガノ)、更にその他の素材(ヴェルミチェッリ、オリーブ油、オールスパイス、ポートワイン]、白ワイン、ウイスキーまたはブランデー)を用いるとされている[1][3]。貝類が既に塩水を含んでいるため、食塩を加えないレシピもある[3]。
この料理は、かつてポルトガルの植民地でもあったブラジルでも知られ、川魚とコリアンダーの香りの良いチャウダーとして説明される[5]。
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d Ilí Lacerda, The Secrets of Portuguese Cookery (2009), p. 45.
- ^ María José Sevilla, Life and Food in the Basque Country (New Amsterdam Books, 1998), p. 66.
- ^ a b c d e Jean Anderson, Food of Portugal (HarperCollins, 1994), p. 112.
- ^ William Black, Al Dente: The Adventures of a Gastronome in Italy (Transworld, 2004), p. 63.
- ^ David Quammen, The Song of the Dodo: Island Biogeography in an Age of Extinctions (Simon & Schuster, 2011), p. 469.