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カリース・スペンサー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カリース・スペンサー
個人情報
生誕 (1987-05-06) 1987年5月6日(37歳)
身長1.8 m (5 ft 11 in)
体重75 kg (165 lb)
スポーツ
ジャマイカの旗 ジャマイカ
競技陸上競技
種目400 mH
獲得メダル
陸上競技
ジャマイカの旗 ジャマイカ
世界選手権
2009 ベルリン 4x400 mR
世界室内選手権
2014 ソポト 400 m
2014 ソポト 4×400 mR
世界ジュニア選手権
2006 北京 400 mH
2006 北京 4x400 mR
コモンウェルスゲームズ
2014 グラスゴー 400 mH

カリース・スペンサー(Kaliese Spencer、1987年5月6日 - ) は、ジャマイカ陸上競技選手。400メートルハードルを専門とする。 同種目では2009年2011年の世界選手権で4位入賞、2006年の世界ジュニア選手権で優勝を果たしている。

経歴

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ジャマイカのウェストモアランド教区出身で、母・マーフェリン(Merfelin)は大学時代400mの選手を、父・ジョシュア(Joshua)は中距離走の選手をしており、両親の後を追って陸上競技を始めた[1]ジャマイカ工科大学英語版に進学し、ステファン・フランシス(Stephen Francis)の指導の下でマキシミシング・ヴェロシティ・アンド・パワー陸上競技部(Maximising Velocity and Power Track Club)に所属し、練習に励む[2]ハードル競技で最初の成功は、2006年世界ジュニア選手権であり、400mハードルを自己新記録の55秒11で終え、優勝した。シニア大会への初挑戦は大阪で開かれた2007年世界選手権であり、準決勝まで進出した[3]

2008年シーズンはアズザ太平洋招待(Azuza Pacific Invitational)において400mで自己新記録かつ当季世界最高記録となる50秒55をマークして幕を開けた[2]。ところがスペンサーはに怪我を負ってその後は散発的に練習に取り組んだだけで、北京オリンピックジャマイカ代表の座を獲得するには至らなかった[4]

2009年IAAFゴールデンリーグリーボックグランプリゴールデンガラヘラクラスの3競技会に出場するも、表彰台に上ることはできなかった[5]世界選手権では400mハードルで決勝まで進出、自己新記録53秒56で4位入賞を果たした[6]。その時同じジャマイカ代表のメレーン・ウォーカーが大会記録を叩き出して優勝した[6]。また4×400メートルリレーで予選メンバーとして出場し、ジャマイカチームが銀メダルを獲得するのに寄与した。世界選手権のすぐ後に開かれたハンジェコビッチ・メモリアル英語版ザグレブ国際)ではウォーカーに勝利した[7]。スペンサーは2009年シーズンをウォーカーに次ぐ53秒99をマークして銀メダルを獲得したIAAFワールドアスレチックファイナルで締めくくった[3]

2010年IAAFダイヤモンドリーグでは初戦である5月の上海ゴールデングランプリでは6位であったものの、年間優勝を果たした[5]。6月のラバト・ムハンマド6世国際陸上競技大会英語版ではペリー・シェイクス=ドレイトン英語版を破って優勝[8]、同月のジャマイカ選手権では400mで3位に入賞した。ダイヤモンドリーグではプリフォンテーンクラシック英語版とゴールデンガラの2戦連続でラシンダ・ディーマスに次ぐ2位でゴールして頭角を現し、53秒48の自己新記録も達成した。英国グランプリでは初めてリーグ戦優勝を果たした[9]。そのすぐ後に開かれたヘラクレスでも優勝、ルツェルン国際英語版では大会記録53秒72をマークして優勝した[10]

2011年8月5日ロンドングランプリでは大会記録52秒79をマークして優勝し[11]韓国大邱で開かれる同年の世界選手権優勝が期待された。結局同大会では4位に終わった。

個人記録

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大会 記録 開催地 年月日
400mH 52.79 イギリスの旗 イギリスロンドン 2011年8月5日
400m 50.19 イタリアの旗 イタリアリエーティ 2013年9月8日
800m 2:03.01 ジャマイカの旗 ジャマイカキングストン 2011年3月5日
  • 2014年10月13日現在

主な成績

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大会 会場 結果 種目 補足
ジャマイカの旗 ジャマイカ代表
2006 CARIFTA競技大会英語版 フランスの旗 グアドループレザビーム 2位 400 m 51.99
1位 4x400 mR 3:31.90 CR
世界ジュニア選手権 中華人民共和国の旗 中国北京 1位 400 mH
3位 4x400 mR
2007 世界選手権 日本の旗 日本大阪 8位(準決勝) 400 mH
2009 世界選手権 ドイツの旗 ドイツベルリン 4位 400 mH
2位 4×400 mR 予選のみ出場
IAAFワールドアスレチックファイナル ギリシャの旗 ギリシャテッサロニキ 2nd 400 mH
2011 世界選手権 大韓民国の旗 韓国大邱 4位 400 mH
2012 オリンピック イギリスの旗 イギリスロンドン 4位 400 mH
2013 世界選手権 ロシアの旗 ロシアモスクワ 準決勝敗退 400 mH
2014 世界室内選手権 ポーランドの旗 ポーランドソポト 2位 400 mH
2位 4×400 mR
2015 世界選手権 中華人民共和国の旗 中国北京 8位 400 mH

脚注

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  1. ^ Pochert, Alexander (2008年5月8日). “Kaliese Spencer – Die Talentierteste” (ドイツ語). Leichtathletik. 2014年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月13日閲覧。
  2. ^ a b Graham, Raymond (2008年4月21日). “Spencer hits top form in California”. The Jamaica Star. 2014年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月13日閲覧。
  3. ^ a b Spencer Kaliese Biography”. IAAF. 2014年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月13日閲覧。
  4. ^ Tucker, Eton. “Asafa may have to step up pace, says Francis »”. Sports Caribe. 2011年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月13日閲覧。
  5. ^ a b Kaliese SPENCER”. The-Sports.Org. 2014年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月13日閲覧。
  6. ^ a b Jalava, Mirko (2009年8月20日). “Event Report – Women's 400m Hurdles – Final”. IAAF. 2012年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月13日閲覧。
  7. ^ Ramsak, Bob (2009年8月31日). “Vlasic tops 2.08m in Zagreb – IAAF World Athletics Tour”. IAAF. 2012年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月13日閲覧。
  8. ^ Meeting International Mohammed VI d'Athlétisme de Rabat – Rabat (MAR) – Sunday, 6 June 2010”. IAAF. 2010年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月13日閲覧。
  9. ^ Martin, David; David Powell (2010年8月10日). “Overview Disciplines – 10.07.2010 400m Hurdles – Women”. IAAF Diamond League. 2010年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月13日閲覧。
  10. ^ Sampaolo, Diego (2010年8月9日). “Blazing 100m in Nottwil – Carter edges Dix 9.86 to 9.88”. IAAF. 2010年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月13日閲覧。
  11. ^ 400m Hurdles Women: Results” (PDF). Samsung Diamond League. Omega Timing (5 August 2011). 2013年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月13日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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