カマドドリ小目
カマドドリ小目 | |||||||||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Furnariida Sibley, Ahlquist & Monroe, 1988 | |||||||||||||||||||||||||||
上科 | |||||||||||||||||||||||||||
カマドドリ小目(カマドドリしょうもく、学名 Furnariida)は、鳥類スズメ目の小目である。
系統と分類
[編集]系統樹
[編集]カマドドリ下目内の系統は Moyle et al. (2009)[1]による。
タイランチョウ亜目 |
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上位系統
[編集]亜鳴禽類のうち中南米に生息する新世界亜鳴禽類の一系統である。
Sibley et al. (1988) により、現在のカマドドリ小目より少し広い群がカマドドリ小目と名づけられた。
Moyle et al. (2009)[1]により、ムナオビオタテドリ科 Melanopareiidae(旧オタテドリ科の一部)とアリサザイ科 Conopophagidae(旧アリサザイ科と旧ジアリドリ科 Formicariidae の一部)がカマドドリ小目から分離された。ただし、これらを含めたカマドドリ小目の単系統性は非常に弱くではあるが支持されている。
下位系統
[編集]2つの上科に分かれ、2つずつ4つの科が含まれる。かつてはカマドドリ上科はカマドドリ科の単型だったが、旧ジアリドリ科 Formicariidae の一部だったアリツグミ科がカマドドリ上科に移された。
Sibley et al. (1988) 以前は、カマドドリ小目とアリドリ小目にまたがった、現在のアリドリ科・ジアリドリ科・アリツグミ科・アリサザイ科が、アリドリ科 Formicariidae(和名と学名は対応していない)に分類されていた[2][3]。その後 Sibley et al. (1988) により、それらはアリドリ小目のアリドリ科 Thamnophilidae と、カマドドリ小目の2科、つまり、ジアリドリ科 Formicariidae と単型のアリサザイ科 Conopophagidae)に分割された。ジアリドリ科 Formicariidae は Moyle et al. (2007) によりさらにジアリドリ科 Grallariidae とアリツグミ科 Formicariidae に分割、1属がアリサザイ科に移動され、現在の科分類となった。
また、以前はオニキバシリ科 Dendrocolaptidae が独立科となっていたが、Sibley et al. (1988) によりカマドドリ科に含められた。
出典
[編集]- ^ a b Moyle, Robert G.; Chesser, R. Terry; et al. (2009), “Phylogeny and phylogenetic classification of the antbirds, ovenbirds, woodcreepers, and allies (Aves: Passeriformes: infraorder Furnariides)”, Cladistics 25: 1–20, doi:10.1111/j.1096-0031.2009.00259.x
- ^ 樋口広芳, “アリドリ”, 日本大百科全書, Yahoo!百科事典, 小学館
- ^ 厚生労働省 動物の輸入届出制度 届出対象動物の種類名リスト 鳥類一覧