カスパー・バルトリン (1655年生)
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カスパー・バルトリン(Caspar Bartholin the Younger、1655年9月10日 - 1738年6月11日)は、デンマークの解剖学者。17世紀に初めてバルトリン腺を記述した。バルトリン腺の発見者は誤って同名の祖父のカスパー・バルトリンとされることがある[1][2]。
出自
[編集]デンマークのコペンハーゲンに生まれる。家族には著名な人物が多い。祖父は神学者、解剖学者のカスパー・バルトリン(1585–1629)であり、父は数学者、神学者のトーマス・バルトリン(1616–1680)であり、叔父には科学者、物理学者のラスムス・バルトリン(1625–1698)がいる[3]。
アカデミックにおける経歴
[編集]1671年の16歳の時に医学の勉強を始めた。1674年からオランダ、フランス、イタリアで学んだ。1677年にデンマークへ戻り、コペンハーゲン大学の自然哲学の講師に指名された。翌年に医学の学位を取得し、コペンハーゲン大学の正教授となった。1677年に自身の名前がついているバルトリン腺を記述した。1687年から1688年まではコペンハーゲン大学の学長を務めた[4]。
著作
[編集]- De tibiis veterum et earum antiquo usu, p. PP7, - Google ブックス. Rome: B. Carrara, 1677 (Bartholin also wrote about music)
- De ovariis mulierum et generationis historia epistola anatomica, p. PA1, - Google ブックス. Amsterdam: J. H. Wetstein, 1678
出典
[編集]- ^ “Kasper Bartholin d. y., den föregåendes broder, f. 1655, d. 1738”. Nordisk familjebok. January 1, 2019閲覧。
- ^ Caspar Bartholin - læge Dansk Biografisk Leksikon Retrieved December 1, 2020
- ^ Hill, Robert V. (March 2007). “The contributions of the Bartholin family to the study and practice of clinical anatomy”. Clinical Anatomy 20 (2): 113–115. doi:10.1002/ca.20355. ISSN 0897-3806. PMID 16795028 .
- ^ Ole Grell; Andrew Cunningham (2016). Medicine, Natural Philosophy and Religion in Post-Reformation Scandinavia. Taylor & Francis. p. 149. ISBN 978-1-4724-3958-1