カステッラーナ・グロッテ
カステッラーナ・グロッテ Castellana Grotte | |
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カステッラーナの洞窟(Grotte di Castellana) | |
行政 | |
国 | イタリア |
州 | プッリャ |
県/大都市 | バーリ |
CAP(郵便番号) | 70013 |
市外局番 | 080 |
ISTATコード | 072017 |
識別コード | C134 |
分離集落 | #分離集落参照 |
隣接コムーネ | #隣接コムーネ参照 |
地震分類 | zona 4 (sismicità molto bassa) |
気候分類 | zona D, 1673 GG |
公式サイト | リンク |
人口 | |
人口 | 19,570 [1] 人 (2019-01-01) |
人口密度 | 288.1 人/km2 |
文化 | |
住民の呼称 |
カステッラネージ castellanesi |
守護聖人 |
ヴェトラナの聖女 Madonna della Vetrana |
祝祭日 | 4月最終日曜日 |
地理 | |
座標 | 北緯40度53分01.58秒 東経17度10分04.29秒 / 北緯40.8837722度 東経17.1678583度座標: 北緯40度53分01.58秒 東経17度10分04.29秒 / 北緯40.8837722度 東経17.1678583度 |
標高 | 290 (205 - 406) [2] m |
面積 | 67.93 [3] km2 |
バーリ県におけるコムーネ | |
ポータル イタリア |
カステッラーナ・グロッテ(イタリア語: Castellana Grotte)は、イタリア共和国プッリャ州バーリ県にある、人口約2万人の基礎自治体(コムーネ)。広大な鍾乳洞を訪れる観光客や研究者を受け入れる[4]。
地理
[編集]位置・広がり
[編集]隣接コムーネ
[編集]隣接するコムーネは以下の通り。
社会
[編集]人口の推移
[編集]年 | 人 |
---|---|
2012 | 19345 |
2013 | 19362 |
2014 | 19664 |
2015 | 19675 |
2019 | 19290[5] |
2020 | 19174[5] |
2021※ | 19170[5] |
※=2021年5月時点 |
人種構成
[編集]2013年時点にこのコムーネではイタリア国籍ではない人が合計449人、住んでいた。下記は人口比で多い順の内訳である[6]。
文化
[編集]映画のロケーション
[編集]鍾乳洞内の特異な環境を活用して、映画の撮影現場に使われてきた。これまで次の作品の舞台となった。
- L'età dell'amore (1953年)リオネロ・デ・フェリーチェ監督
- Ercole al centro della Terra (1961年)マリオ・バーヴァ監督
- Maciste all'inferno (1962年)リッカルド・フレーダ監督
- Alien 2 - Sulla Terra(1980年)チロ・イッポリト監督
経済
[編集]農業と酪農、畜産
[編集]経済の中心は農業である。かつては見渡す限りぶどう畑が広がった斜面には、この数十年でさくらんぼやアーモンド、オリーブの果樹が植えられた。オリーブの木は各所で見られ樹齢100年に達する古木もあり、品種は食用油に向いたシーマ・ディ・モーラ種(Cima di Mola)が中心である。地元で加工したエキストラバージン・オリーブ・オイルの製品ラベルは品種に加え、少なくとも5割にオリーブオイルの名産品認証マーク「テラ・ディ・バーリ」(it:Terra di Bari)と、原産地名としてこの地区が属するムルジャ・デイ・トゥルーリ(広域地名)を載せている。
この地域はいわゆる「ムルギア・カルシカのDOCワイン街道」沿い(vini DOC della Murgia Carsica)にあり、ぶどうの生産とワイン醸造も盛んである。また畑で収穫するアーモンドや果物、野菜などは、地元の缶詰や食品加工業の活況を支えている。
畜産業は主に乳牛と肉牛を育てる。
手工芸、工業
[編集]伝統産業の織物や食品加工、ワイン醸造、家具や手工芸品が多い。
観光業
[編集]社会インフラと交通機関
[編集]病院
[編集]ヴィア・トゥリ(トゥリ通り)にあるサヴェリオ・デ・ベッリス病院はIRCCS国立がん研究所財団の指定病院[7]であり、ACCイタリア国立腫瘍学ネットワーク[9]に加盟している。
道路
[編集]モノーポリ とプティニャーノに通じる旧州道377号グロッテ線(SS 377、現・SS 237)が通り、地方道SP 240グロッテ・オリンタリ線(SP 240、旧州道SS 634)はコンヴェルサーノからルティリアーノ、カプルソ、トリッジャーノと結ぶ。その他、SP 120で近隣のポリニャーノ・ア・マーレ、SP 96でアルベロベッロと往来ができ、SP 146経由でブリンディジ県セルバ・ディ・ファサーノに着く。
生活道路(ヴィエ・ヴェッキアVie vecchia)も多く利用され、例えば隣村へのアクセスにはプティニャーノ道を走る。
鉄道
[編集]スド・エスト鉄道(バーリ=タラント線)が通り、駅は中心部にあるカステッラーナ・グロッテ駅と、洞窟に最寄りのグロッテ・ディ・カステッラーナ駅の2つある。
バス
[編集]バス運行の親会社はスド・エスト鉄道で、地区の村々と結ぶ路線を走らせる。
行政
[編集]分離集落
[編集]カステッラーナ・グロッテには、以下の分離集落(フラツィオーネ)がある。
- Genna、Regio、Fanelli、Cucumo、Pozzo Stramazzo、Rosatella、Torre di Mastro、Torre Due Pani、Oronzo Persio、Monte Cipolla、La Pergola
脚注
[編集]- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Total Resident Population on 1st January 2019 by sex and marital status” (英語). 2019年8月31日閲覧。
- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Bari (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2014年6月21日閲覧。
- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Bari (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2014年6月21日閲覧。
- ^ “Grotte di Castellana: where, when and how to visit them” (英語). discoveritaly.alitalia.com. Discover Italy. アリタリア航空. 2021年8月29日閲覧。
- ^ a b c “Territorio : Castellana Grotte; Sesso : Totale”. dati.istat.it. Statistiche : Popolazione residente - bilancio : Puglia. Istat. 2021年8月29日閲覧。
- ^ “Bilancio Demografico e popolazione residente straniera al 31 dicembre 2013 per sesso e cittadinanza [人口比率と外国人居住者の性別と国籍、population at 31 December”. ISTAT. 2014年6月21日閲覧。2013年12月31日時点
- ^ “IRCCS Saverio De Bellis” (英語). Alleanza contro il cancro (ACC). 2021年8月29日閲覧。
- ^ “[:itProfilo; [:en]About us]” (英語). Alleanza contro il cancro. 2021年8月29日閲覧。
- ^ Alleanza Contro il Cancro(ACC=潰瘍対策連盟)は2002年にイタリア保健省が設立した国立の腫瘍学ネットワーク[8]。
関連資料
[編集]発行年順。
日本語文献
[編集]- 大場美夜子「カステラーナの洞窟」『ローマの桃太郎』永田書房、1967年、96頁。コマ番号0056.jp2、全国書誌番号:67000255、doi:10.11501/2976195、国立国会図書館/図書館送信参加館内公開。
- 新保淳乃『近世イタリア諸都市におけるペスト祈願行列の聖母マリア図像 : 疫病平定と癒しの宗教政治学』博士論文(文学)、千葉大学、2001年(平成13年)3月26日、甲第2003号。doi:10.11501/3181382。
- 地球の歩き方編集室(編)「プーリア州」『地球の歩き方 A13 (南イタリアとマルタ) 2016~2017年版』ダイヤモンド・ビッグ社、2015年。全国書誌番号:22626640、ISBN 978-4-478-04786-6。
- 山辺 規子「もう一つのノルマン・コンクェスト : 南イタリアのノルマン征服」『西洋史学論集』第55号、福岡 : 九州西洋史学会〈特集 シンポジウム報告 バイユーの綴織(タペストリ)の世界〉、2018年、8-12頁。ISSN 0386-9261。
洋書
[編集]- Viterbo, Michele. Un bandito pugliese del XVIII secolo: “Scannacornacchia”. Putignano 1915. カステラーナ出身の残忍な山賊。実名Nicola Spinosa(1752年生まれ)、通称Scannacornacchia。
- Lanera, Marco. Documenti Castellanesi sulla peste del 1690. Putignano 1962. 17世紀末のカステッラーナ地方のペストの記録。
- Lanera, Marco. Sintesi storica castellanese. Castellana Biblioteca civica 1977.
- Lanera, Marco. La “preistoria” di Castellano sec. X-XII. Castellana Grotte 1979. 中世の歴史。
- Viterbo, Michele. Castellana la Contea di Conversano e l'abbazia di San Benedetto. opera completa, Fasano 1987.
- Lanera, Marco (a cura di), Gli atti della Santa Visita del 1738. Castellana Grotte 1990.
- Lanera, Marco. Lettere della Badessa, Conversano. La corrispondenza ordinaria del monastero di S. Benedetto (sec. XVI). Galatina 1990. 書簡集。
- Lanera, Marco. Gli atti della soppressione dei monasteri maschili di San Francesco d'Assisi e San Francesco di Paola in Castellana di Bari nel 1809. Castellana Grotte 1991. アッシジの聖フランチェスコ教会の沿革。
- Viterbo, Michele. Dagli ultimi re borbonici alla caduta del fascismo. Fasano 2006.
- Mastromarino, Donato. Castellana fuori e dentro le mura. Sviluppo urbano, antiche famiglie, pubblica amministrazione e territorio rurale tra il XVII ed il XIX secolo. Vol. 1, Galatina 2012.
- Erriquez, Francesco (a cura di). Castellana Grotte. La chiesa e il convento della Madonna della Vetrana, Bari 2015.
外部リンク
[編集]ウィキメディア・コモンズには、カステッラーナ・グロッテに関するカテゴリがあります。
- 公式ウェブサイト
- Le Grotte di Castellana アプーリア広域圏のサイト