オール・ブルース (GRPオールスター・ビッグ・バンドのアルバム)
『オール・ブルース』 | ||||
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GRPオールスター・ビッグ・バンド の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1994年1月8日(#3, #4, #7, #8)、1月9日(#1, #2, #5, #6, #9, #10) ロサンゼルス オーシャンウェイ・スタジオ[1] | |||
ジャンル | ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | GRPレコード | |||
プロデュース | マイケル・アベネ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
GRPオールスター・ビッグ・バンド アルバム 年表 | ||||
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『オール・ブルース』(All Blues)は、GRPオールスター・ビッグ・バンドが1994年に録音・1995年に発表したスタジオ・アルバム。
背景
[編集]ライブ・アルバムも含めれば通算3作目のアルバムに当たり、当初はホレス・シルヴァー作品集とする案もあったが、最終的にはシルヴァーの曲は2曲のみ取り上げられ、全体的にブルース色を強調した内容となった[1]。本作ではチック・コリア、ラムゼイ・ルイス、マイケル・ブレッカー、B.B.キングがGRPオールスター・ビッグ・バンドに初参加し、キングはスケジュールの都合により、リハーサルには参加せず1月9日のセッション本番のみ参加した[1]。
評価
[編集]第38回グラミー賞では、最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル・パフォーマンス賞を受賞した[4]。
スコット・ヤナウはオールミュージックにおいて5点満点中2点を付け「マイケル・アベネ、トム・スコット、デイヴ・グルーシン、ボブ・ミンツァー、ラッセル・フェランテによるアレンジは、"Misterioso"において予想外の瞬間が時々あるのを除けば、驚くべきものではなく、さらにソロ演奏も無駄に長い」と評している[2]。一方、Zan Stewartは1995年1月15日付の『ロサンゼルス・タイムズ』紙のレビューで4点満点中3点を付け「ジャズ初心者にとっては、ビッグバンド形式のジャズへの良き入り口であり、時には熱狂的なマニアの興味を引く場面もある」と評している[3]。
収録曲
[編集]- クッキン・アット・ザ・コンティネンタル - "Cookin' at the Continental" (Horace Silver) - 5:42
- ソロ:アルトゥーロ・サンドヴァル(トランペット)、トム・スコット(テナー・サクソフォーン)
- ストーミー・マンデイ・ブルース - "Stormy Monday Blues" (Aaron Walker) - 5:18
- ソロ:B.B.キング(ボーカル、ギター)、ジョージ・ボハノン(トロンボーン)
- オール・ブルース - "All Blues" (Miles Davis) - 7:38
- ソロ:デイヴ・グルーシン(ピアノ)、ランディ・ブレッカー(トランペット)、ジョン・パティトゥッチ(ベース)
- バークス・ワークス - "Birks Works" (Louie Bellson, Oscar Brown, Roy Eldridge, Herb Ellis, Dizzy Gillespie, James Harris, Flip Phillips, Oscar Peterson) - 6:03
- ソロ:エリック・マリエンサル(アルト・サクソフォーン)、チャック・フィンドレー(トランペット)、デイヴ・グルーシン(ピアノ)
- グッドバイ・ポーク・パイ・ハット - "Goodbye Pork Pie Hat" (Charles Mingus) - 5:22
- ソロ:ジョージ・ボハノン(トロンボーン)、アーニー・ワッツ(テナー・サクソフォーン)、ラッセル・フェランテ(ピアノ)
- セニョール・ブルース - "Señor Blues" (H. Silver) - 6:18
- ソロ:ネルソン・ランジェル(フルート)、ラムゼイ・ルイス(ピアノ)、アルトゥーロ・サンドヴァル(トランペット)
- ブルー・マイルス - "Blue Miles" (Chick Corea) - 5:34
- ソロ:チック・コリア(ピアノ)、マイケル・ブレッカー(テナー・サクソフォーン)
- ミステリオーソ/バルー・ボリヴァー・バルーズ・アー - "Mysterioso/Ba-Lue Bolivar Ba-Lues-Are" (Thelonious Monk) - 8:13
- ソロ:チック・コリア(ピアノ)、マイケル・ブレッカー(テナー・サクソフォーン)
- サム・アザー・ブルース - "Some Other Blues" (John Coltrane) - 3:47
- ソロ:チャック・フィンドレー(トランペット)、ボブ・ミンツァー(テナー・サクソフォーン)、ラッセル・フェランテ(ピアノ)
- アーント・ヘイガーズ・ブルース - "Aunt Hagar's Blues" (W. C. Handy) - 7:23
- ソロ:ラムゼイ・ルイス(ピアノ)、ランディ・ブレッカー(トランペット)
アレンジはマイケル・アベネ(#1, #8, #10)トム・スコット(#2, #9)、デイヴ・グルーシン(#3, #6)、ボブ・ミンツァー(#4, #5)、ラッセル・フェランテ(#7)による。
参加ミュージシャン
[編集]各曲のソロイストに関しては上記「収録曲」参照。
- トム・スコット - ソプラノ・サクソフォーン、テナー・サクソフォーン、バリトン・サクソフォーン
- ネルソン・ランジェル - ソプラノ・サクソフォーン、アルト・サクソフォーン、フルート
- エリック・マリエンサル - ソプラノ・サクソフォーン、アルト・サクソフォーン
- ボブ・ミンツァー - ソプラノ・サクソフォーン、テナー・サクソフォーン、バスクラリネット
- アーニー・ワッツ - ソプラノ・サクソフォーン、テナー・サクソフォーン
- マイケル・ブレッカー - テナー・サクソフォーン(on #7, #8)
- アルトゥーロ・サンドヴァル、ランディ・ブレッカー、チャック・フィンドレー - トランペット、フリューゲルホルン
- ジョージ・ボハノン - トロンボーン
- ラッセル・フェランテ - ピアノ(on #1, #5, #9)、ハモンドオルガン(on #2)
- ラムゼイ・ルイス - ピアノ(on #2, #6, #10)
- デイヴ・グルーシン - ピアノ(on #3, #4)
- チック・コリア - ピアノ(on #7, #8)
- ジョン・パティトゥッチ - エレクトリックベース(on #2)、ダブル・ベース
- デイヴ・ウェックル - ドラムス
- B.B.キング - ボーカル、ギター(on #2)
脚注
[編集]- ^ a b c 日本初回盤CD (MVCR-206)、2005年再発CD (UCCU-5256)共通ライナーノーツ(成田正、1994年12月)
- ^ a b Yanow, Scott. “All Blues - GRP All-Star Big Band - Album”. AllMusic. 2024年8月11日閲覧。
- ^ a b Stewart, Zan (1995年1月15日). “JAZZ REVIEWS: GRP ALL-STAR BIG BAND, “All Blues” (GRP) ***”. Los Angeles Times. 2024年8月11日閲覧。
- ^ “THE GRAMMY AWARDS”. Chicago Tribune. 2024年8月11日閲覧。