オートアメリカン
『オートアメリカン』 | ||||
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ブロンディ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ロサンゼルス、ユナイテッド・ウェスタン・レコーダーズ | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | クリサリス・レコード | |||
プロデュース | マイク・チャップマン | |||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
プラチナディスク | ||||
ブロンディ アルバム 年表 | ||||
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『オートアメリカン』(Autoamerican)は、ブロンディが1980年に発表した5枚目のスタジオ・アルバム。先行シングルの「夢みるNo.1」と、シングルカットされた「ラプチュアー」はともにビルボード・Hot 100で1位を記録した。
概要
[編集]アルバム『恋のハートビート(Eat to the Beat)』(1979年)までブロンディはすべてニューヨークで録音していたが、プロデューサーのマイク・チャップマンの意向により、5枚目のアルバムはロサンゼルスで制作することとなった[1]。メンバーは全員ロサンゼルスに長期滞在し、ユナイテッド・ウェスタン・レコーダーズでレコーディングを行った。クリス・シュタインは「朝起きるととにかく太陽がまぶしくってね。よろめきながら、古いSF映画に出てくるような巨大な月のモビールのそばを通るんだ」と回顧し[1]、ドラムスのクレム・バークは「『オートアメリカン』は楽しかったよ。なにしろ2か月もカリフォルニアにいなくちゃいけなかったから、それに乗っかってずっといい気分で仕事ができた」と語っている[2]。
しかしグループは、アルバムのカバーは地元のニューヨークで撮ったものでないとだめだと主張した。ブロードウェイと8丁目 / セント・マークス・プレイス(より正確にいうとマーシーストリート300)の近くの建物の屋上で撮ったメンバーの写真をもとに、マーティン・ホフマンが描いた絵がアルバム・カバーに使われた[3]。
レコーディングに参加した主な外部ミュージシャンは以下のとおり。ワー・ワー・ワトソンが「リヴ・イット・アップ」に参加。レイ・ブラウンは「愛の面影」でベースを弾いた。ハワード・カイランとマーク・ボルマンは「憧れのサンダーバード」でボーカルで参加。トム・スコットは「ラプチュアー」と「愛の面影」でサキソフォンを吹き、「ドゥ・ザ・ダーク」でリリコンを吹いた。ジミー・ハスケルが「夢みるNo.1」など計4曲で弦楽器と管楽器の編曲を担当した[4]。
1980年10月31日、「夢みるNo.1」が先行シングルとして発売[5]。同作品は翌年1月に全米1位を獲得する。
同年11月26日に『オートアメリカン』は発売され、ビルボードのアルバム・チャートの7位を記録した。イギリスでは3位、カナダでは4位、オーストラリアでは8位を記録した。カセット・バージョンには、「夢みるNo.1」のB面の「スージー&ジェフリー」が収録された。
2001年の再発盤にはボーナストラックとして、シングル「Call Me」のオリジナル・ロング・バージョン、「スージー&ジェフリー」、「ラプチュアー」のスペシャル・ディスコ・ミックス・バージョンの3曲が収録された。
収録曲
[編集]- Side 1
- 遙かなるヨーロッパ - Europa (Chris Stein) - 3:32
- リヴ・イット・アップ - Live It Up (Stein) - 4:10
- 貴方の瞳に恋してる - Here's Looking at You (Debbie Harry, Stein) - 2:58
- 夢みるNo.1 - The Tide Is High (John Holt) - 4:42
- バルコニーのエンジェル - Angels on the Balcony (Laura Davis, Jimmy Destri) - 3:36
- 恋はハイウェイ・ドライヴ - Go Through It (Harry, Stein) - 2:40
- Side 2
- ドゥ・ザ・ダーク - Do the Dark (Destri) - 3:53
- ラプチュアー - Rapture (Stein, Harry) - 6:33
- 愛の面影 - Faces (Harry) - 3:51
- 憧れのサンダーバード - T-Birds (Nigel Harrison, Harry) - 3:58
- ウォーク・ライク・ミー - Walk Like Me (Destri) - 3:46
- 渚のデート・ウォーク - Follow Me (Alan Jay Lerner, Frederick Loewe) - 3:00
脚注
[編集]- ^ a b Heller, Bill (April 11, 2010). “NYC's greatest hits”. New York Post 10 March 2015閲覧。
- ^ Porter, Dick; Needs, Kris (2012). Blondie: Parallel Lives. Omnibus Press. ISBN 978-1780381299 unpaginated.
- ^ Palm, Matthew J. (March 12, 2013). “Martin Hoffman, painter with Central Florida connections, dies”. Orlando Sentinel. January 16, 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。February 22, 2024閲覧。
- ^ Autoamerican (liner notes). Blondie. Chrysalis Records. 1980. CHE 1290。
- ^ Blondie The Tide Is High - Award - bpi