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オーケストラ・ニッポニカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
芥川也寸志メモリアル
オーケストラ・ニッポニカ
出身地 日本の旗 日本
ジャンル クラシック音楽
活動期間 2002年~
公式サイト http://www.nipponica.jp/

オーケストラ・ニッポニカ英語: Orchestra Nipponica)は、2002年に設立されたオーケストラ団体。正式名称は、「芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカ」(あくたがわやすし メモリアル オーケストラ・ニッポニカ)。

沿革

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日本人の作品を演奏することを活動のひとつの柱としている[1][2]。演奏会にはプロ、アマチュア混成メンバーが出演し[3]、その演奏はライブCD[4]として市販されている。演奏に使用した楽譜や音源の一部は、東京音楽大学付属図書館に寄託され、「東京音楽大学付属図書館ニッポニカ・アーカイヴ・コレクション」として一般の利用に供されている[5]。2013年12月にはシンポジウム「日本の管弦楽作品の演奏譜に於ける課題と展望」を、東京音楽大学付属図書館と共催で開催した[6]

2016年より野平一郎がミュージック・アドヴァイザ―に就任[7]。2019年1月には間宮芳生のオペラ『ニホンザル・スキトオリメ』の53年ぶり再演を果たし[8]、この公演は第17回佐川吉男音楽賞を受賞した[9][10]。また2021年7月18日の第38回演奏会「松村禎三交響作品展」は、2021年度第21回佐治敬三賞を受賞した[11]

委嘱作品

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オーケストラ・ニッポニカの委嘱した作品は次の通り。(凡例 作曲者: 作品名 (作曲年) 【初演年月日 会場 指揮者】)

管弦楽作品

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  • 秦文琛: 「風月迭響」リコーダーと中国笙とオーケストラのための (2004) 【2004/10/3 紀尾井ホール 指揮:本名徹次】[12]
  • Do Hong Quan: オーケストラのための「Tro Mot (Act One)」 (2007) 【2007/11/24 ハノイ・オペラハウス 指揮:本名徹次】[13]
  • 藤田正典: オーケストラのための「いにしえの飛鳥へ」 (2007) 【2007/11/24 ハノイ・オペラハウス 指揮:本名徹次】[13][14]
  • 今井重幸: オーケストラのための「仮面の舞」第5番 (2007) 【2007/11/24 ハノイ・オペラハウス 指揮:本名徹次】[13]
  • H.G.Ranera: Philippine Symphonic Folksongs (2012) 【2013/2/9 マニラ・Cultural Center of the Philippines 指揮:下野竜也】[15]
  • 石田匡志: 交響曲第1番 (2012) 【2013/2/9 マニラ・Cultural Center of the Philippines 指揮:下野竜也】[15][16]
  • 陳明志: 御風飛舞 (2013) 【2013/7/14 紀尾井ホール 指揮:野平一郎】[17]
  • 久保禎: 乱声響楽~南九州歌謡による~ (2016) 【2017/2/19 紀尾井ホール 指揮:野平一郎】[18]
  • 中村透: 交響絵図「摩文仁~白き風車よ~」 (2016) 【2017/2/19 紀尾井ホール 指揮:野平一郎】[18][19]
  • 間宮芳生: 女王ざるの間奏曲 (2018) 【2019/1/27 すみだトリフォニーホール大ホール 指揮:野平一郎】[20]

室内楽作品

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  • 陳明志: バスリコーダーと打楽器のための「樹(き)は静を欲すれど風止まず…」 (2004) 【2004/10/5 台東区ミレニアムホール】[12]
  • 藤田正典: 中国琵琶と打楽器のための「砂丘の彼方へ」~今は亡き石井眞木に捧ぐ~ (2004) 【2004/10/5 台東区ミレニアムホール】[12]
  • 南聡: 「星辰/擬態」中国琵琶のためのop.49-3 (2004) 【2004/10/5 台東区ミレニアムホール】[12]
  • 石田匡志: 「断章」:弦楽四重奏のための (2007) 【2007/11/22 ハノイ・L'Espace】[13]
  • Vu Nhat Tan: 雨季:弦楽四重奏のための (2007) 【2007/11/22 ハノイ・L'Espace】[13]
  • 久保禎: 弦楽四重奏曲「哀歌」 (2012) 【2013/2/8 マニラ・Philam Life Auditorium】[15]
  • M.P.Maramba: String Quartet (2013) 【2013/2/8 マニラ・Philam Life Auditorium】[15]

出典

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  1. ^ 生島美紀子『天才作曲家大澤壽人』みすず書房、2017、p.484
  2. ^ 戸ノ下達也『音楽を動員せよ』青弓社、2008、p.9
  3. ^ 日本の近現代音楽を聴こう!Vol. 7 日本の近現代作品の復活蘇演の歴史 ─ 「オーケストラ・ニッポニカ」インタビュー〔Naxos Music Library 特設ページ〕 2017年9月12日閲覧。
  4. ^ オーケストラ・ニッポニカ ライブCDのご案内2016年4月4日閲覧
  5. ^ 曲目一覧 東京音楽大学付属図書館ニッポニカ・アーカイヴ 2017年9月12日閲覧。
  6. ^ 加藤のぞみ, 小沼純一, 生島美紀子, 沖あかね, 高木雅也, 奥平一, 林淑姫「シンポジウム報告 日本の管弦楽作品の演奏譜に於ける課題と展望 : 演奏譜は文化だ!」『ライブラリーレポート』第2号、東京音楽大学付属図書館、2014年、3-17頁、CRID 1050564287590974336ISSN 2188-4706 
  7. ^ 野平一郎(ピアノ・作曲)〔ミリオンコンサート協会〕 2017年9月12日閲覧。
  8. ^ 詩人・木島始が描く風刺の物語が間宮芳生の幻の傑作オペラ《ニホンザル・スキトオリメ》に〜53年ぶりの再演 (絵描きの音楽ノート no.06〈1月〉) (ONTOMO) 2019年2月7日閲覧
  9. ^ 朝日新聞デジタル 2019年8月29日16時30分 2019年9月3日閲覧。
  10. ^ 関西クラシック音楽情報 2020年9月27日閲覧。
  11. ^ 第21回(2021年度)佐治敬三賞は「オーケストラ・ニッポニカ第38回演奏会 松村禎三交響作品展」、「オペラ『ロミオがジュリエット』世界初演」に決定|Suntory 2022年4月4日閲覧。
  12. ^ a b c d 第2回日中友好合作現代音楽祭 2020年8月2日閲覧。
  13. ^ a b c d e 日越友好合作現代音楽祭 2020年8月2日閲覧。
  14. ^ 東京音大ニッポニカ・アーカイヴ 2020年8月2日閲覧。
  15. ^ a b c d 日本・フィリピン友好合作現代音楽祭 2020年8月2日閲覧。
  16. ^ 東京音大ニッポニカ・アーカイヴ 2020年8月2日閲覧。
  17. ^ 没後10年 石井眞木へのオマージュ 2020年8月2日閲覧。
  18. ^ a b 九州・沖縄の作曲家たちによる交響作品展 2020年8月2日閲覧。
  19. ^ 東京音大ニッポニカ・アーカイヴ 2020年8月2日閲覧。
  20. ^ 「女王ざるの間奏曲」 2022年6月18日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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