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オリバー・ドレイク (野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オリバー・ドレイク
Oliver Drake
タンパベイ・レイズ時代
(2019年7月14日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 マサチューセッツ州ウースター
生年月日 (1987-01-13) 1987年1月13日(37歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2008年 MLBドラフト43巡目
初出場 2015年5月23日
年俸 $775,000 (2021年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

オリバー・ガードナー・ドレイクOliver Gardner Drake, 1987年1月13日 - )は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ウースター出身のプロ野球選手投手)。右投右打。現在は、フリーエージェント(FA)。愛称はブッコBucko[1]

MLB史上初めて1シーズンに異なる5球団でプレーした選手としても知られる。

経歴

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プロ入りとオリオールズ時代

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ボルチモア・オリオールズ時代
(2015年10月3日)

アメリカ海軍兵学校の出身であり、5年間の兵役義務が生じる直前の2008年MLBドラフト43巡目(全体1286位)でボルチモア・オリオールズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のアパラチアンリーグのルーキー級ブルーフィールド・オリオールズ英語版でプロデビュー。A-級アバディーン・アイアンバーズ英語版でもプレーし、2球団合計で12試合に登板して1勝0敗1セーブ、防御率0.82、24奪三振を記録した。

2009年はA級デルマーバ・ショアバーズ英語版でプレーし、25試合(先発24試合)に登板して8勝9敗、防御率4.34、104奪三振を記録した。

2010年はA+級フレデリック・キーズ英語版でプレーし、24試合(先発21試合)に登板して6勝6敗、防御率4.36、100奪三振を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、スコッツデール・スコーピオンズに所属した。

2011年はA+級フレデリック、AA級ボウイ・ベイソックス、AAA級ノーフォーク・タイズでプレーし、3球団合計で27試合(先発25試合)に登板して11勝8敗、防御率3.32、122奪三振を記録した。

2012年はAA級ボウイでプレーしたが、前年オフに行った肩の手術のため3試合の登板にとどまった[2]

2013年もAA級ボウイでプレーし、19試合に登板して3勝0敗8セーブ、防御率1.74、38奪三振を記録した。

2014年もAA級ボウイでプレーし、50試合に登板して2勝4敗31セーブ、防御率3.08、71奪三振を記録した。オフの11月18日に40人枠入りした[3]

2015年は開幕をAAA級ノーフォークで迎え、5月23日にメジャー初昇格を果たし、同日のマイアミ・マーリンズ戦でメジャーデビュー[4]。背番号は71。この年メジャーでは13試合に登板して防御率2.87、17奪三振を記録した。

2016年は14試合に登板して1勝0敗、防御率4.00、21奪三振を記録した。

2017年4月13日にDFAとなった[5]

ブルワーズ時代

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2017年4月14日に後日発表選手または金銭とのトレードで、ミルウォーキー・ブルワーズへ移籍した[6]。背番号は51

2018年5月2日にDFAとなった[7]

インディアンス時代

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2018年5月5日に金銭トレードで、クリーブランド・インディアンスへ移籍した[8]。背番号は46。だが、4試合に登板して防御率12.46と振るわず、5月26日にDFAとなった[9]

エンゼルス時代

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2018年5月31日にウェイバー公示を経てロサンゼルス・エンゼルスへ移籍した[10]。背番号は36。だが、エンゼルスでも4試合に登板して防御率10.13と振るわず、6月16日にDFA[11]、19日にマイナー契約で傘下のAAA級ソルトレイク・ビーズへ配属された[5]。7月6日に再びメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[12]。7月23日にDFAとなった[13]

ブルージェイズ時代

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2018年7月26日にウェイバー公示を経てトロント・ブルージェイズへ移籍した[5]。背番号はインディアンス時代と同じ46。しかし、ブルージェイズでも2試合に登板して防御率16.20と結果を残せず、7月30日にDFAとなった[14]

ツインズ時代

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2018年8月3日にウェイバー公示を経てミネソタ・ツインズへ移籍した[15]。背番号は32。翌4日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦にて移籍後初登板し、これにより、MLB史上初めて1シーズンに5球団でプレーした選手となった[16]。この年プレーした5球団合計では44試合に登板して1勝1敗、防御率5.29、51奪三振を記録した。

レイズ時代

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2018年シーズン後の11月1日にウェイバー公示を経てタンパベイ・レイズへ移籍した[17]が、20日にDFAとなった[18]

その後、11月26日にウェイバー公示を経てブルージェイズへ移籍した[19]が、ここでも12月30日にDFAとなった[20]

年が明けた2019年1月4日に金銭トレードで、再びレイズへ移籍する[21]も、18日にアビサイル・ガルシアの加入に伴ってDFAとなった[22]。その後、1月24日にマイナー契約で傘下のAAA級ダーラム・ブルズへ配属された[5]。シーズン開幕からAAA級ダーラムでプレーし、5月26日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[23]。この年は50試合に登板して5勝2敗2セーブ、防御率3.21、70奪三振を記録した。

2020年は11試合に登板して0勝2敗2セーブ、防御率5.73、7奪三振を記録した。10月11日にDFAとなり[24]、14日にFAとなった[25]が、2021年2月17日にレイズと1年77万5000ドルで再契約した[26]。オプションとしてメジャーのロースターに50日以上名を連ねた場合32万5000ドルの出来高が含まれる。

2021年はスプリングトレーニング中に肘を痛めて60日間の故障者リスト入りし[27]、この年はメジャー及びマイナーともに登板が無く全休した。オフの11月5日にFAとなった[28]

投球スタイル

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速球は最速93mph(約150km/h)程度だが、スプリッターとのコンビネーションで三振を奪う[29]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2015 BAL 13 0 0 0 0 0 0 0 2 ---- 146 15.2 16 1 9 0 0 17 3 0 7 5 2.87 1.60
2016 14 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 74 18.0 11 2 7 0 0 21 1 0 11 8 4.00 1.00
2017 3 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 18 3.1 6 0 3 0 0 3 1 0 3 3 8.10 2.70
MIL 61 0 0 0 0 3 5 0 6 .375 233 52.2 57 6 22 2 0 59 2 1 28 26 4.44 1.50
'17計 64 0 0 0 0 3 5 0 6 .375 251 56.0 63 6 25 2 0 62 3 1 31 29 4.66 1.57
2018 11 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 58 12.2 14 0 8 1 0 15 2 0 9 9 6.39 1.74
CLE 4 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 22 4.1 7 0 1 0 1 4 0 0 6 6 12.46 1.85
LAA 8 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 40 8.2 15 2 1 0 0 8 0 0 5 5 5.19 1.85
TOR 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 9 1.2 4 0 0 0 0 2 1 0 3 3 16.20 2.40
MIN 19 0 0 0 0 0 0 0 1 ---- 80 20.1 12 2 7 0 0 22 2 0 6 5 2.21 0.93
'18計 44 0 0 0 0 1 1 0 1 .500 209 47.2 52 4 17 1 1 51 5 0 29 28 5.29 1.45
2019 TB 50 0 0 0 0 5 2 2 13 .714 219 56.0 36 9 19 1 1 70 1 0 20 20 3.21 0.98
2020 11 0 0 0 0 0 2 2 1 .000 45 11.0 7 2 6 1 0 7 1 0 8 7 5.73 1.18
MLB:6年 196 0 0 0 0 10 10 5 23 .500 870 204.1 185 24 83 5 2 228 14 1 106 97 4.27 1.31
  • 2021年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手(P)












2015 BAL 13 1 3 0 0 1.000
2016 14 2 3 0 0 1.000
2017 3 0 0 0 0 ----
MIL 61 10 5 0 0 1.000
'17計 64 10 5 0 0 1.000
2018 11 2 1 0 0 1.000
CLE 4 0 0 0 0 ----
LAA 8 3 0 0 0 1.000
TOR 2 0 0 0 0 ----
MIN 19 1 4 0 0 1.000
'18計 44 6 5 0 0 1.000
2019 TB 50 6 2 0 0 1.000
MLB 185 25 18 0 0 1.000
  • 2019年度シーズン終了時

背番号

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  • 71(2015年 - 2017年途中)
  • 51(2017年途中 - 2018年5月1日)
  • 46(2018年5月13日 - 同年5月25日、2018年7月27日 - 同年7月29日)
  • 36(2018年6月1日 - 同年6月15日、2018年7月11日 - 同年7月23日)
  • 32(2018年8月4日 - 同年終了)
  • 47(2019年 - 2020年)

脚注

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  1. ^ Explaining Crew Players Weekend nicknames MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月17日閲覧
  2. ^ With his arm healthy again, Baysox's Drake finds relief” (英語). capitalgazette.com (2014年5月11日). 2017年5月12日閲覧。
  3. ^ WBAL (2014年11月19日). “Baltimore Orioles sign RHP Oliver Drake” (英語). WBALTV. 2017年5月12日閲覧。
  4. ^ Dan Connolly (2015年5月23日). “Former Navy pitcher Oliver Drake gets first taste of majors with O's” (英語). The Baltimore Sun. 2017年5月12日閲覧。
  5. ^ a b c d MLB公式プロフィール参照。2019年1月29日閲覧。
  6. ^ Andy Call (2017年4月14日). “Brewers acquire reliever Oliver Drake from O's” (英語). MLB.com. 2017年5月12日閲覧。
  7. ^ Brewers' Oliver Drake: DFA'd by Brewers” (英語). CBS Sports (2018年5月2日). 2018年5月6日閲覧。
  8. ^ Jordan Bastian (2018年5月4日). “Indians acquire reliever Drake from Brewers” (英語). MLB.com. 2018年5月6日閲覧。
  9. ^ Indians add Ben Taylor & Evan Marshall from Columbus; Andrew Miller placed on DL” (英語). MLB.com (2018年5月26日). 2018年5月29日閲覧。
  10. ^ Avery Yang (2018年6月1日). “Cozart set for MRI on left forearm strain” (英語). MLB.com. 2018年6月3日閲覧。
  11. ^ Eric He (2018年6月16日). “Simmons returns from DL; Upton scratched” (英語). MLB.com. 2018年6月17日閲覧。
  12. ^ Maria Guardado (2018年7月6日). “Top prospect Adell to play in Futures Game”. MLB.com. 2018年7月8日閲覧。
  13. ^ Maria Guardado (2018年7月23日). “Pujols comes off DL, starts at 1B vs. White Sox” (英語). MLB.com. 2018年7月24日閲覧。
  14. ^ Blue Jays activate Estrada, designate Drake for assignment” (英語). Sportsnet (2018年7月30日). 2018年8月2日閲覧。
  15. ^ Rhett Bollinger (2018年8月3日). “Johan honored to join Twins Hall of Fame” (英語). MLB.com. 2018年8月4日閲覧。
  16. ^ Rhett Bollinger (2018年8月4日). “Drake makes MLB history with debut for Twins” (英語). MLB.com. 2018年8月6日閲覧。
  17. ^ Steve Adams (2018年11月1日). “Rays Claim Oliver Drake From Twins, Outright Jesus Sucre, Adam Moore” (英語). MLB Trade Rumors. 2018年11月4日閲覧。
  18. ^ Marc Topkin (2018年11月20日). “Rays DFA C.J. Cron in adding 5 prospects to roster” (英語). TBO.com. 2019年1月14日閲覧。
  19. ^ Blue Jays add right-hander Oliver Drake off waivers from Rays” (英語). Sportsnet (2018年11月26日). 2018年12月29日閲覧。
  20. ^ Chad Thornburg (2018年12月31日). “Blue Jays acquire lefty Richard from Padres” (英語). MLB.com. 2019年1月14日閲覧。
  21. ^ Gregor Chisholm (2019年1月4日). “Drake traded to Rays for cash considerations” (英語). MLB.com. 2019年1月14日閲覧。
  22. ^ Juan Toribio (2019年1月18日). “Rays sign Avisail to one-year contract” (英語). MLB.com. 2019年1月19日閲覧。
  23. ^ T.J. Zuppe (2019年5月26日). “Drake joins Rays' 'pen, gets into game” (英語). MLB.com. 2019年5月27日閲覧。
  24. ^ Mark Polishuk (2020年10月11日). “Rays Reinstate Jose Alvarado From Injured List, Designate Oliver Drake” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年10月12日閲覧。
  25. ^ TC Zencka (2020年10月14日). “Oliver Drake Elects Free Agency” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年10月15日閲覧。
  26. ^ Rays To Re-Sign Oliver Drake” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月18日閲覧。
  27. ^ Rays' Oliver Drake: Lands on 60-day injured list” (英語). CBS Sports (2021年2月2日). 2021年12月25日閲覧。
  28. ^ Steve Adams and James Hicks (2021年11月5日). “Phillies Claim Ryan Sherriff From Rays” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年12月25日閲覧。
  29. ^ 「ボルティモア・オリオールズ」『2017MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 10頁

関連項目

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外部リンク

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