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オリエンス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

オリエンス (Oriens)は、グリモワール術士アブラメリンの聖なる魔術の書』に登場する悪魔

概要

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8人の下位王子(Eight Sub Princes)と総称される有力な悪魔の一人である。また、パイモンアリトンアマイモンと共に、四方を司る四大悪魔の一人とされ、東方を支配する。 オリエンスという名前も、ラテン語で「東」を意味する。

魔術師マグレガー・メイザースは『アブラメリンの書』の注釈で、オリエンスにUriensという別綴がある事からラテン語で「燃やす」を意味するuroとの関連を指摘。また、ギリシア語で「広大な」を意味するευρύςに由来するとの異説も紹介している。 またメイザースは同じ注釈で、ラビ(ユダヤ教神学者)はオリエンスを堕天使サマエルと同一視していたという。

参考文献

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  • フレッド・ゲティングズ著 大瀧啓裕訳 『悪魔の事典』 青土社 1992年
  • マグレガー・メイザース編 松田アフラ/太宰尚訳 アレクサンドリア木星王監修 『アブラメリンの魔術』 魔女の家BOOKS <高等魔術・魔女術体系> 1990年
  • アレイスター・クロウリー編 松田アフラ訳 アレクサンドリア木星王監修 『ゲーティア・ソロモンの小さき鍵』 魔女の家BOOKS <高等魔術・魔女術体系> 1991年