オリアンナ・サントゥニオーネ
オリアンナ・サントゥニオーネ(伊: Orianna Santunione, 1930年9月1日- 2023年12月16日、生年は1934年としているものもあり)はイタリアのソプラノ歌手。エミリア=ロマーニャ州 サッスオーロ出身。
経歴[編集]
[編集]ミラノ音楽院でカルメン・メリスに師事。1959年にウンベルト・ジョルダーノの「フェドーラ」でデビューした。以降、イタリア国内を中心に世界的に活躍した。
1960年10月13日のベルガモのドニゼッティ劇場でのガエターノ・ドニゼッティの「ピグマリオン」の初演に参加。1963年にはルイジ・ケルビーニの「アリ・ババ」の近代蘇演でスカラ座にデビュー、以後同劇場には1966年のヴェルディの「シモン・ボッカネグラ」や1967年のジョルダーノの「マダム・サン・ジェーヌ」など1974年まで出演した。
日本には日本放送協会の1973年の第7回NHKイタリア歌劇団公演の「アイーダ」で来日した。同公演のビデオは2003年にDVDとして発売された。正式な録音は本公演のみで、正規録音は遺されていない。
2023年12月16日ミラノ の Casa di Riposo per Musicistiにて93歳で死去。
レパートリー[編集]
[編集]主なレパートリーは、ジュゼッペ・ヴェルディの「ナブッコ」、 「エルナーニ」、「イル・トロヴァトーレ」、「仮面舞踏会」、「運命の力」、「ドン・カルロ」、「アイーダ」、「シモン・ボッカネグラ」、「オテロ」を中心に、ルイジ・ケルビーニの「アリ・ババ」、「メデア」、サヴェリオ・メルカダンテの「Elena da Feltre」、ガエターノ・ドニゼッティの「ピグマリオン」、アミルカレ・ポンキエッリの「ラ・ジョコンダ」、ルッジェーロ・レオンカヴァッロの「道化師」、ジャコモ・プッチーニの「トスカ」、「西部の娘」、ジョルダーノの「アンドレア・シェニエ」、「マダム・サン・ジェーヌ」、ジョルジョ・フェデリコ・ゲディーニの「バッコスの信女」などのイタリアの作曲家によるもの。
他にリヒャルト・ワーグナーの「ローエングリン」を歌った上演記録もある。
脚注
[編集]訃報 https://www.ilrestodelcarlino.it/modena/cronaca/addio-allugola-doro-orianna-santunione-625445f1