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オビブダイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オビブダイ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
上綱 : 魚上綱 Pisciformes
: 硬骨魚綱 Osteichthyes
: スズキ目 Perciformes
亜目 : ベラ亜目 Labroidei
: ブダイ科 Scaridae
: アオブダイ属 Scarus
: オビブダイ S. schlegeli
学名
Scarus schlegeli
(Bleeker, 1861)
英名
Yellowband parrotfish
Schlegel's parrotfish

オビブダイ (学名:Scarus schlegeli)は、スズキ目ブダイ科海水魚。東インド洋から太平洋にかけての熱帯海域に分布する。

形態

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体長は最大40cm、通常は30cm[1]。体型はやや側偏した楕円形。背鰭は9棘10軟条から、臀鰭は3棘9軟条から成る[1]

雄の体色は背面が青緑色または淡青色で、腹側、体側面後方は暗色。体側面後方に上半分が黄色、下半分が青緑色の横縞を一本もつ。額部分は薄い桃色。鱗前縁は桃色。青緑色のラインは眼を通る位置に一本、下顎部に一本。眼を通るラインは目の後ろで枝分かれし二本となる。背鰭上部および臀鰭下部、胸鰭上部、尾鰭は濃い青色または紫色[2]。雌の体色は茶色で、体側面に多数の白い横帯をもつ[2]。幼魚は暗色で、目立った特徴は無い。

生態

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インド洋から太平洋にかけ分布するが、ココス諸島以東、ハワイ諸島マルキーズ諸島イースター島では記録されていない。日本では八丈島小笠原諸島和歌山県錆浦、高知県柏島屋久島琉球諸島南大東島で見られる[2]岩礁礁池、水深50m以下の浅いサンゴ礁の縁に生息する。雄は縄張りをもつ。幼魚は混泳する。岩やサンゴに付着した藻類を捕食する[1]。産卵は雌雄一対で行われる[1]

人間との関係

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沖縄県では刺し網刺突漁などで捕獲され、食用とされている[3]。雌はかつてクロスジブダイと呼ばれ、別種とされていた[2]

脚注

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  1. ^ a b c d Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2024). "Scarus psittacus" in FishBase. January 2024 version.
  2. ^ a b c d 加藤(2016).
  3. ^ ぼうずコンニャクの市場魚介類図鑑 オビブダイ”. ぼうずコンニャク. 2022年10月31日閲覧。

参考文献

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  • 加藤昌一『ネイチャーウォッチングガイドブック ベラ&ブダイ ひと目で特徴がわかる図解付き』誠文堂新光社、2016年、274頁。ISBN 978-4-416-51647-8 

関連項目

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