オビブダイ
表示
オビブダイ | ||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Scarus schlegeli (Bleeker, 1861) | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Yellowband parrotfish Schlegel's parrotfish |
オビブダイ (学名:Scarus schlegeli)は、スズキ目ブダイ科の海水魚。東インド洋から太平洋にかけての熱帯海域に分布する。
形態
[編集]体長は最大40cm、通常は30cm[1]。体型はやや側偏した楕円形。背鰭は9棘10軟条から、臀鰭は3棘9軟条から成る[1]。
雄の体色は背面が青緑色または淡青色で、腹側、体側面後方は暗色。体側面後方に上半分が黄色、下半分が青緑色の横縞を一本もつ。額部分は薄い桃色。鱗前縁は桃色。青緑色のラインは眼を通る位置に一本、下顎部に一本。眼を通るラインは目の後ろで枝分かれし二本となる。背鰭上部および臀鰭下部、胸鰭上部、尾鰭は濃い青色または紫色[2]。雌の体色は茶色で、体側面に多数の白い横帯をもつ[2]。幼魚は暗色で、目立った特徴は無い。
生態
[編集]東インド洋から太平洋にかけ分布するが、ココス諸島以東、ハワイ諸島、マルキーズ諸島、イースター島では記録されていない。日本では八丈島、小笠原諸島、和歌山県錆浦、高知県柏島、屋久島、琉球諸島、南大東島で見られる[2]。岩礁や湾の礁池、水深50m以下の浅いサンゴ礁の縁に生息する。雄は縄張りをもつ。幼魚は混泳する。岩やサンゴに付着した藻類を捕食する[1]。産卵は雌雄一対で行われる[1]。
人間との関係
[編集]沖縄県では刺し網や刺突漁などで捕獲され、食用とされている[3]。雌はかつてクロスジブダイと呼ばれ、別種とされていた[2]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 加藤昌一『ネイチャーウォッチングガイドブック ベラ&ブダイ ひと目で特徴がわかる図解付き』誠文堂新光社、2016年、274頁。ISBN 978-4-416-51647-8。