オハナ
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オハナ(ハワイ語: ʻohana)は、ハワイ語で、広義の「家族」に相当する概念。ただし、オハナは、血縁関係がない者も含んだ意味での「家族」を意味するという点や、世代を超えて永々と続くという捉え方が強調される点に特徴があり、英語の「family」などと単純に同一視すべきではない概念であるとされる[1]。
オハナは、もともと経済的に結び付き、精神的にも支え合う互助の関係にある血縁者、親戚の集合体を指していたとされるが、それが、血縁以外の親しい関係にある者などまで含む形に拡張される、また、そうした家族的絆を支える精神を意味するとも説明される[2][3]。
ディズニーのアニメーション映画『リロ・アンド・スティッチ』や以降の関連作品では、オハナが重要なキーワードとしてしばしば用いられる[4]。
オハナは、ハワイ語の単語として比較的よく知られており[3]、ハワイに関わる店舗の名称などに用いられることがよくある。また、ハワイアン・レストランなどにおいて、従業員を「オハナ」と称することがある[5]。
オハナ・ユニット
[編集]現代のハワイにおける不動産業界の用語としての「オハナ・ユニット (ʻohana unit)」は、セカンダリー・ユニットの一種。独立した家屋の一部、あるいは、同じ敷地内の独立した離れの家屋で、不特定の他人に賃貸に出すことはできないが、親族には賃貸できるユニットのことである[6][7][8]。
脚注
[編集]- ^ Uehara, Kozue(上原こずえ)「Contesting the “Invention of Tradition” Discourse in the Pacific Context: -Significance of “Culture” in the Kin Bay Struggle in Okinawa and the Kaho‘olawe Movement in Hawai‘i-(太平洋の文脈における「伝統の創造」論を問う:沖縄・金武湾闘争とハワイ・カホオラヴェの運動における「文化」の重要性)」『移民研究/Immigration Studies』第5号、67-86頁。「The concept of 'ohana is not identical to the concept of family based on blood, but rather extends both beyond bloodlines and through generations including ancestors (Kauanui, 1999).」 NAID 120001375008:Kauanui, J. Kehaulani. (1999). "Off-island Hawaiians 'Making' ourselves at 'home': A [gendered] contradiction in terms?" Women's Studies International, 21(6): 681-93.
- ^ “ハワイ事典 オハナ【Ohana】”. hawaii456.com. 2015年2月11日閲覧。
- ^ a b “〜守り続けたいハワイ語〜 “Ohana””. ラブハワイ九州 (2014年1月23日). 2015年2月11日閲覧。
- ^ リロ・アンド・スティッチ - allcinema:Lilo & Stitch (2002) Quotes - IMDb
- ^ “Eggs 'n Things 原宿店/店舗改装工事に伴う一時休業のお知らせ” (2015年2月10日). 2015年2月11日閲覧。 “アットホームなハワイアンをイメージした店舗にて皆さまをお迎えできます日をオハナ(スタッフ)一同楽しみにしております。”
- ^ “Ohana Zoning Fact Sheet”. 2007-09−08時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月28日閲覧。
- ^ “Land Use Permits Division FAQs”. 2012年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月28日閲覧。
- ^ “Ohana Pre-Check Form”. 2009年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月28日閲覧。
外部リンク
[編集]- The word 'OHANA is a modern invention (according to an article in Honolulu Magazine) - 雑誌『ホノルル』に掲載された記事の紹介(英語)