オハグロベラ属
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オハグロベラ属 | ||||||||||||||||||||||||
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P. cryptus
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Pteragogus Peters, 1855 | ||||||||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||||||||
本文参照
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オハグロベラ属(オハグロベラぞく、学名: Pteragogus)はベラ科の属である[1]。
形態
[編集]ほかのベラの仲間と比べ体高は高めで、体長の40%ほど。いくつかの種は背鰭棘が長くフィラメントのように伸びる。全長20 cm(センチメートル)を超える種も知られている[1]。
分布
[編集]インド洋(紅海含む)から西太平洋、ミクロネシア。ただしPteragogus trispilus[注釈 1]はスエズ運河を経由し、紅海から地中海に進出した[1][2]。
日本においては長らくオハグロベラのみが分布するとされたが、水中写真により既知の種と異なる種が報告されており、その後2021年 - 2022年に日本からの初記録の報告、または新種記載がされた。2021年現在、日本からは4種が知られている[3]。
種一覧
[編集]ここではKuiter (2015)による種の一覧をベースに紹介する。このほか未記載種が複数知られている[要出典]。
- オハグロベラ Pteragogus aurigarius (Richardson, 1845)
- レッドシースニーキーラス Pteragogus cryptus Randall, 1981
- キツネオハグロベラ Pteragogus enneacanthus (Bleeker, 1853)
- イトヒキオハグロベラ Pteragogus flagellifer (Valenciennes, 1839)
- ホワイトバードスニーキーラス Pteragogus guttatus (Fowler and Bean, 1928)
- ブルースポットスニーキーラス Pteragogus nematopterus (Bleeker, 1851)
- サイドバーンラス Pteragogus pelycus Randall. 1981
- インディアンカクテルラス Pteragogus ramentosus (Forsskål,1775)
- チークバーラス Pteragogus taeniops (Perers,1855)
- シーグラススニーキーラス Pteragogus trispilus Randall, 2013
- タヌキオハグロベラ Pteragogus turdus Iino and Motomura, 2022[4]
- オマーンスニーキーラス Pteragogus variabilis Randall, 2013
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 従来はP. pelycusとされた
出典
[編集]参考文献
[編集]- 飯野友香、本村浩之「ベラ科魚類 Pteragogus enneacanthus キツネオハグロベラ(新称)の標本に基づく日本からの初記録,および国内における分布状況」『Ichthy, Natural History of Fishes of Japan』第9巻、2021年、21-26頁、doi:10.34583/ichthy.9.0_21、ISSN 2435-7715。
- Iino, Tomoka; Motomura, Hiroyuki (2023). “Pteragogus turdus, a new species of wrasse (Perciformes: Labridae) from the Indo-West Pacific Ocean”. Ichthyological Research 70: 207-214. doi:10.1007/s10228-022-00875-0 .
- Kuiter, Rudie H. (2015). Labridae fishes: WRASSES. Arlington heights, IL.: Reef Builders. pp. 158-165
- Mavruk, Sinan; Avsar, Dursun (2008). “Non-native fishes in the Mediterranean from the Red Sea by way of the Suez Canal”. Reviews in Fish Biology and Fisheries 18: 251-262. doi:10.1007/s11160-007-9073-7 .