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オディーン・スキーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オディーン・スキーン Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム オディーン・アンソニー・スキーン
ラテン文字 Odean Skeen
国籍 ジャマイカの旗 ジャマイカ
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 100m
所属 アメリカ合衆国の旗 オーバーン大学
大学 アメリカ合衆国の旗 オーバーン大学
生年月日 (1994-08-28) 1994年8月28日(30歳)
出身地 ジャマイカの旗 セント・キャサリン教区
身長 173cm
体重 57kg
自己ベスト
60m 6秒56 (2017年)
100m 9秒98 (2017年)
200m 20秒84 (2010年)
獲得メダル
陸上競技
ジャマイカの旗 ジャマイカ
世界ジュニア選手権
2010 モンクトン 4x100mR
2012 バルセロナ 4x100mR
2012 バルセロナ 100m
中央アメリカ・カリブジュニア選手権 (U20)
2012 サンサルバドル 4x100mR
ユースオリンピック
2010 シンガポール 100m
中央アメリカ・カリブジュニア選手権 (U17)
2010 サントドミンゴ 100m
2010 サントドミンゴ 200m
2010 サントドミンゴ 4x100mR
カリフタゲームズ (U17)
2009 ビュー・フォール 4x100mR
2010 ジョージタウン 100m
2010 ジョージタウン 200m
2010 ジョージタウン 4x100mR
アメリカ大陸
ユースオリンピック
2010 シンガポール メドレーR
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オディーン・アンソニー・スキーンOdean Anthony Skeen[1]1994年8月28日 ‐ )は、ジャマイカセント・キャサリン教区出身の陸上競技選手。専門は短距離走100mで、9秒98の自己ベストを持つ。15歳の時に2010年モンクトン世界ジュニア選手権男子4×100mリレーで銀メダル、2010年シンガポールユースオリンピック男子100mで金メダルを獲得するなど、若い頃には多くの国際大会で活躍した選手である。

経歴

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ユース時代

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2010年3月にチャンプス (en(10-19歳が対象のジャマイカの全国学校対抗陸上競技大会)のクラス2でスプリント2冠(男子100mと200m)を達成すると[2]、4月のカリフタゲームズ (enと7月の中央アメリカ・カリブジュニア選手権 (enではU17でスプリント3冠(男子100mと200と4×100mリレー)を達成した[3][4]

16歳の誕生日を約1か月後に控えた2010年7月下旬にはモンクトン世界ジュニア選手権に出場し、ユース選手ながらカテゴリーが1つ上の大会で世界大会デビューを果たした。出場した男子4×100mリレーではメンバー唯一のユース選手として臨むと、予選と決勝でジャマイカチームの3走を務め、決勝ではアメリカ(38秒93)に次ぐ2位(39秒55)で銀メダル獲得に貢献した[5]

新設された2010年8月のシンガポールユースオリンピックで世界大会個人種目に初出場を果たした。出場選手の中で今季ユース世界ランク2位(10秒46)として男子100mに臨むと、18日の予選は10秒63(-1.5)をマークし、当時ユース世界ランク1位(10秒39[注 1])のデイビット・ボラリンワ英語版がマークした10秒62(-0.2)に次ぐ全体2位で決勝に進出した。16歳の誕生日を1週間後に控えた21日の決勝では10秒42(+0.1)の自己ベスト(当時)をマークし、梨本真輝やデイビット・ボラリンワ(ともに10秒51)らを抑えて初の世界タイトルを獲得した[6][7]。22日の男子メドレーリレーではアメリカ大陸チームの2走を務め、1分51秒38で優勝に貢献した[8]

2011年シーズンはハムストリングスの怪我に苦しみ、7月のリール世界ユース選手権はハムストリングスの怪我を悪化させたため男子100mを直前で欠場すると[9]、男子200mには出場して予選を突破したものの、準決勝でフライングを犯し失格に終わった[10]

ジュニア時代

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2012年6月16日のジャマイカジュニア選手権男子100m決勝で10秒24(+2.2)をマークし、追い風参考記録ながら自己ベストを上回るタイムで優勝を飾った[11]。同月30日の中央アメリカ・ジュニア選手権男子4×100mリレー決勝ではジャマイカチームの1走を務め、大会記録となる39秒39で優勝に貢献した[12]

2012年7月のバルセロナ世界ジュニア選手権には男子100mと男子4×100mリレーに出場した。男子100mは10日の予選を組1着となる10秒50(0.0)で突破するも、翌日の準決勝は10秒43(+1.3)の組3着に終わり、着順での突破はならずタイムで拾われて決勝に進出した。迎えた決勝ではアダム・ジェミリが10秒05(+0.1)の大会新記録を樹立した中、10秒28の自己ベスト(当時)をマークして銅メダルを獲得した[13]。前回大会に続いて出場した男子4×100mリレーではジャマイカチームの2走を務めると、14日の決勝では優勝したアメリカに0秒30及ばなかったものの、38秒97のジュニアジャマイカ新記録樹立と銀メダル獲得に貢献した[14]

サウス・プレインズ大学時代

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2014年5月の全米短期大学選手権(NJCAA選手権)に出場すると、男子100m決勝で10秒14(+0.9)の自己ベスト(当時)をマークし、アンドレ・ドグラスに0秒01差で競り勝ち優勝した。アンカーを務めた男子4×100mリレーでも39秒55で優勝に貢献し、大会2冠を達成した[15]

2015年3月7日の全米短期大学室内選手権(NJCAA室内選手権)男子60m決勝を6秒56の自己ベストで制した[16]。5月の全米短期大学選手権男子100mは決勝でフライングを犯し2連覇を逃した[17]

オーバーン大学時代

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2017年4月22日にオーバーン大学で行われたウォー・イーグル招待(War Eagle Invitational)男子100m予選において9秒98(+2.0)の自己ベストをマークし、10秒の壁を突破した[18]

2017年6月の全米学生選手権(NCAA選手権)には男子100mと男子4×100mリレーに出場すると、1走を務めた男子4×100mリレーは38秒48の2位に貢献した。男子100mは決勝進出ラインが10秒03というハイレベルなものとなった予選を10秒03(+0.8)で突破したが、100m決勝の前に行われた4×100mリレー決勝で負傷したため、10秒97(-2.1)の8位に終わった[19][20]

2017年6月23日のジャマイカ選手権男子100m準決勝を全体3位の10秒07(+0.5)で突破したが、決勝は負傷し途中棄権に終わった[21][22]

自己ベスト

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記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風、-は向かい風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 9秒98 (+2.0) 2017年4月22日 アメリカ合衆国の旗 オーバーン
200m 20秒84 (+1.2) 2010年4月5日 ケイマン諸島の旗 ジョージタウン
室内
55m 6秒19 2015年1月30日 アメリカ合衆国の旗 ラボック
60m 6秒56 2015年3月7日 アメリカ合衆国の旗 アルバカーキ

主要大会成績

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備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2009 カリフタゲームズ (en (U17) セントルシアの旗 ビュー・フォール 4x100mR 優勝 40秒76 (2走) 大会記録
2010 カリフタゲームズ (en (U17) ケイマン諸島の旗 ジョージタウン 100m 優勝 10秒53 (+0.6)
200m 優勝 20秒84 (+1.2) 大会記録
4x100mR 優勝 41秒62 (2走)
中央アメリカ・カリブ
ジュニア選手権 (en (U17)
ドミニカ共和国の旗 サントドミンゴ 100m 優勝 10秒84 (-2.3)
200m 優勝 21秒64 (-2.1)
4x100mR 優勝 40秒88 (2走)
世界ジュニア選手権 カナダの旗 モンクトン 4x100mR 2位 39秒55 (3走)
ユースオリンピック (en シンガポールの旗 シンガポール 100m 優勝 10秒42 (+0.1) 自己ベスト
メドレーR 優勝 1分51秒38 (2走) アメリカ大陸代表
2011 世界ユース選手権 (en フランスの旗 リール 200m 準決勝失格 DQ 予選21秒75 (-0.9)
2012 中央アメリカ・カリブ
ジュニア選手権 (en
エルサルバドルの旗 サンサルバドル 4x100mR 優勝 39秒39 (1走) 大会記録
世界ジュニア選手権 スペインの旗 バルセロナ 100m 3位 10秒28 (+0.1) 自己ベスト
4x100mR 2位 38秒97 (2走) ジュニアジャマイカ記録

脚注

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注釈

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  1. ^ 出場していない選手を含めると世界ランク1位タイ

出典

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  1. ^ Watch Wolmer's”. Jamaica Observer. 2010年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月26日閲覧。
  2. ^ Despite injury, Skeen keen to play 'a role' for Wolmer's Boys”. Jamaica Gleaner (2011年3月22日). 2017年4月26日閲覧。
  3. ^ Gordon and James steal the show at CARIFTA Games”. 国際陸上競技連盟 (2010年4月7日). 2017年4月26日閲覧。
  4. ^ Juniors ready for Moncton as Jamaica dominates CAC Junior Champs”. 国際陸上競技連盟 (2010年7月6日). 2017年4月26日閲覧。
  5. ^ 第13回世界ジュニア選手権男子4×100mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2010年7月24日). 2017年4月26日閲覧。
  6. ^ 第1回ユースオリンピック男子100m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2010年8月21日). 2017年4月26日閲覧。
  7. ^ Skeen and Bengtsson deliver on Singapore expectations – Youth Olympic Games, Day 4”. 国際陸上競技連盟 (2010年8月21日). 2017年4月26日閲覧。
  8. ^ 第1回ユースオリンピック男子メドレーリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2010年8月23日). 2017年4月26日閲覧。
  9. ^ Skeen out of 100m at World Youth Championship”. RJR News (2011年7月6日). 2017年4月26日閲覧。
  10. ^ Todd seeks second gold medal”. Jamaica Observer (2011年7月10日). 2017年4月26日閲覧。
  11. ^ Skeen, Spencer cop 100s at Trials”. Jamaica Observer (2012年6月17日). 2017年4月26日閲覧。
  12. ^ JA on top with 30 medals at CAC Juniors”. Jamaica Observer (2012年7月2日). 2017年4月26日閲覧。
  13. ^ 第14回世界ジュニア選手権男子100m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2012年7月11日). 2017年4月26日閲覧。
  14. ^ 第14回世界ジュニア選手権男子4×100mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2012年7月14日). 2017年4月26日閲覧。
  15. ^ South Plains sweeps Men's and Women's Outdoor Track & Field Championships for fifth time in six years”. 全米短期大学体育協会 (2014年5月18日). 2017年4月26日閲覧。
  16. ^ Jamaica Athletics: Skeen, Gordon win at NJCAA Indoor Championships”. Digicel SportsMax (2015年3月9日). 2017年4月26日閲覧。
  17. ^ 2015年全米短期大学選手権男子フルリザルト”. TFRRS (2015年5月). 2017年4月26日閲覧。
  18. ^ Odean Skeen becomes 15th Jamaican man to go under 10:00 secs in 100m”. Jamaica Observer (2017年4月22日). 2017年4月26日閲覧。
  19. ^ Auburn men finish fifth at NCAA Outdoor Championship”. オーバーン大学 (2017年6月10日). 2017年6月26日閲覧。
  20. ^ 2017年全米学生選手権リザルト”. 全米大学体育協会 (2017年6月26日). 2017年6月26日閲覧。
  21. ^ JAAA National Senior Champs: Thompson, Blake win 100m”. Jamaica Gleaner (2017年6月23日). 2017年6月26日閲覧。
  22. ^ 2017年ジャマイカ選手権リザルト”. ジャマイカ陸上競技連盟 (2017年6月26日). 2017年6月26日閲覧。

外部リンク

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