オソルコン2世
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オソルコン2世(Osorkon II、在位:紀元前872 ‐ 837年頃)は古代エジプト第22王朝の第5代ファラオ。即位名は「ラーの正義は強く、アメンに選ばれし者」を意味するヘジュケペルラー・セテプエンアメン[1]。
概要
[編集]先代の王タケロト1世と王妃カペスの息子。治世中、王都のタニスやブバスティスを中心に多数の建築事業を行うなど、王朝創始以来の国威を維持した。しかしその一方で、従兄弟のハルスィエセがテーベでファラオを称して独立する動きを見せ、更にアッシリアによるパレスティナ侵攻に直面するなど、国内外に多くの難を抱える事になった。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ クレイトン 1998, p.236
注釈
[編集]参考文献
[編集]- ピーター・クレイトン 著、藤沢邦子 訳、吉村作治監修 編『古代エジプト ファラオ歴代誌』創元社、1999年4月。ISBN 4422215124。
- ジョイス・ティルディスレイ 著、月森左知 訳、吉村作治監修 編『古代エジプト女王・王妃歴代誌』創元社、2008年6月。ISBN 9784422215198。
- エイダン・ドドソン、ディアン・ヒルトン『全系図付エジプト歴代王朝史』池田裕訳、東洋書林、2012年5月。ISBN 978-4-88721-798-0。
- Kitchen, Kenneth Anderson (1986) (英語). The Third Intermediate Period in Egypt, 1100-650 B.C.. Aris & Phillips. pp. 112. ISBN 9780856682988
- Jürgen von Beckerath, Chronologie des Pharaonischen Ägypten or 'Chronology of the Egyptian Pharaohs,'(Mainz: 1997), Philip Zon Zabern
- Gerard Broekman, 'The Reign of Takeloth II, a Controversial Matter,' GM 205(2005)
- David Aston, Takeloth II-A King of the "Theban Twenty-Third Dynasty?", Journal of Egyptian Archaeology 75 (1989), p.150
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