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オスロ市電SL79形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オスロ市電SL79形電車
SL79(131、2024年撮影)
基本情報
製造所 デュワグストロメン工場英語版
製造年 1982年 - 1984年1989年 - 1990年
製造数 40両
運用開始 1982年
運用終了 2024年(予定)
投入先 オスロ市電
主要諸元
編成 2車体連接車、片運転台
軌間 1,435 mm
最高速度 80 km/h
車両定員 着席 71 - 75人
合計 137 - 139人
(乗客密度4人/m2時)
車両重量 32.8 t
全長 22,180 mm
全幅 2,500 mm
全高 3,411 mm
床面高さ 880 mm
車輪径 680 mm
台車中心間距離 7,700 mm
主電動機出力 217 kw
出力 434 kw
制御方式 電機子チョッパ制御
制動装置 回生ブレーキディスクブレーキ
備考 主要数値は[1][2][3]に基づく。
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SL79は、ノルウェーの都市・オスロ路面電車オスロ市電に在籍する電車ドイツノルウェーで製造された2車体連接車である。形式名の「SL79」は1979に発注が実施された連接式路面電車(Sporvogn Ledd)を意味する[1][2]

概要

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1960年代以降、オスロ市議会はオスロ市内に存在した路面電車を将来的に廃止する方針を示しており、新型車両の導入についても1958年に製造されたSM53英語版を最後に停止したままであった。だが、1970年代の石油危機をきっかけに路面電車の見直しが進んだことで方針が転換され、1977年にオスロ市議会は路面電車の恒久的な存続を決定した。これを受け、当時オスロ市電を運営していたオスロ市交通公社英語版ドイツデュッセルドルフ車両製造(→デュワグ)に発注を実施したのがSL79である[注釈 1][2]

片運転台式の2車体連接車で、両端の台車に出力217 kwの主電動機が設置されている。制動装置には電力が回収可能な回生ブレーキディスクブレーキが用いられている。制御装置には電機子チョッパ制御方式が採用されているが、これは路面電車車両における初期の事例の1つである[2][3]

運用

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デュワグがドイツの工場で生産した最初の車両は1982年にオスロに到着し、同年7月2日から営業運転を開始した。その後同年中にデュワグ製の10両(101 - 110)の導入が完了した一方、翌1983年からは同社とライセンス契約を結んだノルウェーのストロメン工場英語版製の車両の導入が始まり、同年から1984年(111 - 125)、1989年から1990年(126 - 140)まで2次に渡って導入が実施された。これらの車両のうち、デュワグ製およびストロメン工場製の1次車をSL79/I、ストロメン工場製の2次車をSL79/IIと呼び区別する場合もあり、後者については扉配置[注釈 2]や座席の構造の見直しが実施されている[1][2]

2021年現在も40両全車が在籍しており、終端にループ線が存在する11・12・19号線を中心に使用されているが、オスロ市電には2020年代前半以降に新型電車を導入する計画が存在しており、それに置き換えられる形でSL79は2024年までに営業運転を終了する事になっている[2][4][5][6]

脚注

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注釈

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  1. ^ SL79の導入に先駆けてオスロ市電では1977年から1978年にかけてデュッセルドルフ市電ドイツ語版GT8Sを用いた試運転が実施された。
  2. ^ SL79/Iに存在した後部車体左側の片開き扉がSL79/IIでは廃止され、乗降扉は車体右側のみに設置されている。

出典

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  1. ^ a b c Sporveien Vognmateriell”. Sporveien (2020年10月5日). 2021年3月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e f Bjørn Andersen (2008). “Oslos leddvogner 25 år”. Lokaltrafikk 67: 4-8. 
  3. ^ a b Duewag (1982). Bybanevogn S79 (Report).
  4. ^ Oslo představilo svou novou tramvaj CAF Urbos 3”. Československý Dopravák (2020年10月13日). 2021年4月16日閲覧。
  5. ^ Bjørn Andersen (2000). “SL 95”. Lokaltrafikk 43: 4-11. 
  6. ^ Bjørn Andersen (2000). “SL95, en presentasjon”. Lokaltrafikk 43: 4-10.