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オストラヴァ・スヴィノフ - チェスキー・チェシーン線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チェコ国鉄
路線番号321
路線総延長38 km
軌間1435 mm
電圧3000V直流
最高速度80 km/h

オストラヴァ・スヴィノフ - チェスキー・チェシーン線(チェコ語;Železniční trať Ostrava-Svinov – Český Těšín)は、チェコ国鉄の鉄道線の名称である。路線番号は321。なお本頁では、同じ321号線として案内されているオストラヴァ・スヴィノフ - オパヴァ東駅線についても取り扱う。

1855年、皇帝フェルディナント北部鉄道により、スヴィノフ - オパヴァ間が開業した。1911年から1914年にかけて、オストラヴァ・フリードラント鉄道により、クンチツェ~チェシーン間が開業した。クンチツェ~スヴィノフ間は1964年の開業。

運行形態

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超特急「インターシティ(IC)」

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  • オパヴァン号: プラハ - スヴィノフ - オパヴァ 【週4日運行】
    週4日に限り、一日1往復運行されている。スヴィノフ以西は270号線と直通する。
    過去の運行形態
    かつては、毎日運行であった。
    2019年度に限り、一日2往復の運行であった。
    2023年度に、週3日の運行に縮小された他、休日限定で、スーパーシティの種別で「ペンドリーノオパヴァン」号が南行のみ一日1本運行する様になった。
    2024年度に、スーパーシティがインターシティに種別変更となり、月曜日に北行の列車も設定され、上下とも合わせて週4日の運行となった。

超特急「レギオジェット(RJ)」

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  • プラハ - オストラヴァ - ハヴィールジョフ ( - コシツェ )
    2時間に1本運行している。オストラヴァ以西は270号線に乗り入れる。一日5往復に限り、ナーヴシー/ズヴォレン/コシツェまで直通し、チェシーン以東は320号線に乗り入れる。
    2019年以前は、一日6往復がナーヴシー方面に直通していた。2015年以前は、インターシティ(IC)またはユーロシティ(EC)として運行していた。
  • プラハ - スヴィノフ - オパヴァ
    一日1往復運行されている。スヴィノフ以西は270号線と直通する。2017年末に運行を開始した。

特急「リフリーク(R)」

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  • プラヂェド号: オストラヴァ - オパヴァ - オロモウツ
  • ツヴィリーン号: オストラヴァ - オパヴァ - クルノフ
    2時間に1本運行されている。オパヴァ以北は310号線と直通する。オストラヴァ側は3往復がスヴィノフ駅始発、4往復が271号線に乗入れてオストラヴァ中央駅始発となる。

快速「スピェシニー(Sp)」【平日】

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  • オパヴァ - スヴィノフ - オストラヴァ - クンチツェ - チェシーン 【平日運行】
    平日は1時間に1本運行している(半数がオストラヴァ・ストドルニー - チェシーン間の運行)。スヴィノフ~クンチツェ間は、オストラヴァの都心部を経由するため、270号線323号線経由となる。全列車クンチツェに停車する。
    過去の運行形態
    2018年以前は、平日のみ2時間に1本の運行であった。また、全列車コマーロフを通過していた。
    2018年末に、ストドルニー - チェシーン間の区間運転が増発された他、休日にもストドルニー - ハヴィールジョフ間で2時間に1本、ハヴィールジョフ以東で一日1往復運行する様になった。
    2019年末に、休日の運行が休止となった。
    2023年度より、一部がコマーロフ停車となった。

  • 過去の運行系統
    • ブルンタール → スヴィノフ → クンチツェ → フリードラント 【平日運行、夏季を除く】
      一日あたり、片道1本のみ運行していた。スヴィノフ以北特急に併結されていた。夏季は休日ダイヤで運行していた。クンチツェ以南は323号線に乗り入れていた。
      2019-21年度に運行していた。

普通【平日】

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  • オパヴァ~スヴィノフ
    1時間に1本運行されている。
    2022年以前は、下記のスヴィノフ以東の列車と直通しており、チェシーン発着であった。
  • クンチツェ → オパヴァ東駅 【平日運行】
    一日あたり1本の運行。快速相当の停車駅で運行されるが、オパヴァ・コマーロフにも停車する。
    2022年以前は一日2本運行していた。
  • スヴィノフ~チェシーン
    1時間に1本運行されている。この他、午後に限り、クンチツェ - スヴィノフの系統が1時間に1本運行される。クンチツェ - チェシーン間は、快速と合わせて毎時2本の運行となっている。スヴィノフ~クンチツェの列車は、ハヴィールジョフでチェシーン方面の快速と接続する他、半数がスヴィノフでオパヴァ方面快速と接続する。
    過去の運行形態
    2018年以前は、毎時1.5本(クンチツェ以西は毎時2本)の運行であった。また、毎時1本が上記のスヴィノフ以西の列車と直通しており、オパヴァ発着であった。
    2019年度より、快速の増発に伴い、クンチツェ以東が毎時1本に減便となった。
    2022年度より、スヴィノフ - クンチツェの区間運転が減便され、午後中心の運行となった。
    2023年度より、全列車がスヴィノフで系統分離となった。

快速・普通【休日】

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  • リソホル号: (オストラヴァ - )スヴィノフ - クンチツェ - オストラヴィツェ
    快速。春・夏は一日3往復、秋・冬は一日2往復の運行。うち1往復がオストラヴァ本駅発着となる。スヴィノフ以北は271号線に、クンチツェ以南は323号線に乗り入れる。
    2018年末に、オストラヴァ→フレンシタートの片道1本のみで運行を開始した。当時は一日1本で、夏季に限り平日も運行していた。クンチツェにも停車していた。2021年末に、一日2-3往復に増発された他、平日の運行を取りやめた。またクンチツェ通過となった。
  • オパヴァ~スヴィノフ
    各駅停車。平日同様、1時間に1本運行されている。
    2022年以前は、下記スヴィノフ以東の列車と直通していた。
  • スヴィノフ~チェシーン
    各駅停車。平日同様、1時間に1本運行されている。
    2022年以前は、上記スヴィノフ以西の列車と直通していた。
  • 過去の運行系統
    • (トルジネツ → チェシーン - ) ハヴィールジョフ - クンチツェ - ヴィートコヴィツェ - スヴィノフ
      2018年以前は、2時間に1本、全区間普通列車として運行していた。東行は各駅停車で、西行のみシェノフとバルトヴィツェを通過していた。一日1往復に限りチェシーンやトルジネツまで直通し、西行1本のみチェシン以東320号線から直通していた。
      2019年度に限り、クンチツェ - スヴィノフ間に短縮された。クンチツェ以東は快速の休日運行により代替された。
      2019年末に、再びハヴィールジョフまで延伸された。上下ともシェノフ・バルトヴィツェ通過となり、東行は全区間普通、西行はクンチツェ以東のみ快速として運行する様になった。
      2020年末に、チェシーン方面直通の1往復を除き、停車駅そのままで全区間普通列車として運行する様になった。
      2021年末に休止。

臨時列車

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  • 鉄道の祝日関連SL(快速)
    蒸気機関車。年1日、ボフミーン → クンチツェ → スヴィノフ → ボフミーン間に一日6本、1時間間隔で運行する。クンチツェ以東、323号線から直通し、スヴィノフ以北は270号線に直通する。途中、ヴィートコヴィツェを通過する。2017年運行。
  • オストラヴァの色(普通)
    年8日、オストラヴァ中央 → クンチツェ → チェスキー・チェシーン → ナーヴシー間に運行する。うち5日は、2本運行する。クンチツェ以西は323号線から、チェシーン以東は320号線に直通する。快速相当の停車駅で運行する。毎年運行している。
    2017年は、年4日、一日1本運行であった他、チェシーン止まりであった。2018-2023年度は、年8日、一日1本運行していた。
  • オストラヴァの色(普通)
    夏季に年8日、オストラヴァ中央 → スヴィノフ → オパヴァ間に、一日片道1本の運行。うち5日は、2本運行する。スヴィノフ以東は270号線と直通する。321号線内は快速相当の停車駅となる。毎年運行している。
    2017年は年4日、一日1本の運行であった。2018-2023年度は、年8日、一日1本運行していた。
  • NATOの日号(普通)
    秋に年2日、オストラヴァ空港 - スヴィノフ - オパヴァ間に、一日1往復の運行。スヴィノフ以南は270号線と直通する。321号線内は快速相当の停車駅となる。2017,18年運行。
  • ホッケー世界選手権2024号: コシツェ/ブラチスラヴァ - チャッツァ - ヴィートコヴィツェ 【2024年5月、7日間運行】
    2024年度に限り、年7日間のみ運行していた。種別はエクスプレス(Ex)。チェシーン以東は320号線に直通し、ヴィートコヴィツェからチャッツァまでノンストップであった。

過去の運転種別

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  • 超特急「スーパーシティ(SuperCity)
    • プラハ - オストラヴァ - チェシーン - コシツェ
      2017,18年度に、一日1往復運行していた。323号線経由でオストラヴァ・プラハ方面に乗り入れていた。オストラヴァ本駅 - チェシーン間ノンストップ。
  • 超特急「LEOエクスプレス(LE)」
    プラハ→オストラヴァ→チェスキー・チェシーン→コシツェの系統で、一日片道1本のみ運行していたが、2015年12月以降ボフミーンを経由する様になり、321号線を経由しなくなった。
  • 超特急「ユーロシティ(EC)」
    2017,18年度に運行。プラハ - オストラヴァ - チェシーン - コシツェの系統で、「ロハーチェ」号が週1往復運行していた。323号線経由でオストラヴァ・プラハ方面に乗り入れていた。オストラヴァ本駅 - チェシーン間ノンストップ。
    2015年以前は、現在のレギオジェット(RJ)の一部がユーロシティとして運行していた。

駅一覧

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以下では、チェコ国鉄321号線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す。

  • 種別
    • IC:超特急「インターシティ」
    • RJ:超特急「レギオジェット」
    • R:特急
    • Sp:快速
    • Os:普通
  • 停車駅
    • 印:全列車停車
    • 印:一部通過
    • 印:一部停車
    • |印:全列車通過

321号線本線(チェシーン - オストラヴァ・ヴィートコヴィツェ - オパヴァ)

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路線名 駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ IC RJ R Sp Os 接続路線 所在地
320 チェスキー・チェシーン駅 - チェシーンから
0.0
     

320号線(モスティ方面)
322号線(チェシン方面、フリーデク方面)

モラヴィア・スレスコ州 カルヴィナー郡
321 ホチェブズ駅 4.6 4.6       320号線(オストラヴァ方面)
アレブレヒチツェ・ウ・チェスケーホ・チェシーナ駅 6.1 10.7        
ホルニー・スハー駅 2.6 13.3        
ハヴィールジョフ・スハー駅 2.0 15.3        
ハヴィールジョフ中央駅(*1) 1.7 17.0        
ハヴィールジョフ駅 2.1 19.1        
シェノフ駅 3.5 22.6         オストラヴァ郡
オストラヴァ・バルトヴィツェ駅 2.3 24.9        
オストラヴァ・クンチツェ駅 4.3 29.2       323号線(オストラヴァ方面、フレンシタート方面)
オストラヴァ・ヴィートコヴィツェ駅 4.8 34.0          
オストラヴァ・ザーブルジェフ駅(未開業)            
オストラヴァ・スヴィノフ駅 7.4 41.4 ウィーンから
261.9
271号線(ワルシャワ方面、プラハ方面)
オストラヴァ・トルジェボヴィツェ駅 2.7 44.1 264.6  
ヂェヒロフ駅 4.8 48.9 269.4   オパヴァ郡
イレショヴィツェ駅 3.0 51.9 272.4  
ハーイ・ヴェ・スレスク駅 3.5 55.4 275.9  
ルホタ・ウ・オパヴィ駅 3.6 59.0 279.5  
モクレー・ラズツェ駅 1.1 60.1 280.6  
シチーチナ駅 1.7 61.8 282.3  
オパヴァ・コマーロフ駅 3.6 65.4 285.9  
オパヴァ東駅 4.2 69.6 290.1

310号線(ヴァルショフ方面)、315号線(フラデツ方面)
317号線(フルチーン方面)

(*1): 2017年10月16日開業[1]

クンチツェ - オストラヴァ市街 - スヴィノフ間

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路線名 駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ RJ R Sp 接続路線 所在地
323 オストラヴァ・クンチツェ駅   0.0  

チェシーン方面、オパヴァ方面
323号線(フリードラント方面)

モラヴィア・スレスコ州 オストラヴァ郡
オストラヴァ中央駅   4.8  
オストラヴァ・ストドルニー駅   5.6  
271 オストラヴァ本駅   7.8 271号線(ワルシャワ方面)
オストラヴァ・スヴィノフ駅   13.2 オパヴァ方面、271号線(プラハ方面)

脚注

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