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パフトキシン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オストラキトキシンから転送)
パフトキシン
識別情報
CAS登録番号 27742-14-9
PubChem 696140
特性
化学式 C23H46ClNO4
モル質量 436.07 g mol−1
外観 針状の結晶[1]
融点

74 - 75℃[1]

への溶解度 可溶[1]
危険性
主な危険性 溶血性イクシオトキシン
出典
[2]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

パフトキシン(Pahutoxin)またはオストラキトキシン(Ostracitoxin)は、アルカロイドの一種。ハコフグ等のハコフグ科の魚類の皮膚から分泌される神経毒である。名称は、ハワイ語でハコフグを意味するパフ[注 1]に由来する[4]

界面活性剤の構造をしており、強いイクシオトキシンとして働く[4]。ハコフグにストレスがかかると分泌されることが知られており、他の魚種と同じ水槽での飼育が避けられる要因となっている。この毒は、ある程度の耐性はあるもののハコフグ自体にも影響を及ぼす事が知られている[5]

ハコフグによる食中毒の事例はパリトキシンによるものであるが[注 2]食品衛生法に基づく通知により皮の販売も禁止されている[8]

脚注

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  1. ^ Pahu[3]
  2. ^ 筋肉、肝臓をはじめとする内臓に蓄積される[6][7]

出典

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  1. ^ a b c Römpp Online - Version 3.5, (2009), Georg Thieme Verlag, Stuttgart.
  2. ^ pahutoxin”. PubChem. 2013年7月8日閲覧。
  3. ^ Margaret Titcomb (1972-05). NATIVE USE OF FISH IN HAWAII. http://www.jps.auckland.ac.nz/document/Volume_60_1951/Memoir%3A_Native_use_of_fish_in_Hawaii,_by_Mary_Kawena_Pukui,_p_1-146/p1. 
  4. ^ a b 古泉秀夫 (2009年11月22日). “「ウミスズメの毒性」”. 2013年7月8日閲覧。
  5. ^ 事例:荒井寛 (2010年9月3日). “毒をもつ生物(7)やっぱりおそろしいハコフグの毒”. 東京ズーネット. 2013年7月8日閲覧。
  6. ^ 自然毒のリスクプロファイル:魚類:パリトキシン様毒”. 厚生労働省. 2013年10月22日閲覧。
  7. ^ 除毒されていないふぐ(ハコフグ)の販売について”. 東京都 (2011年11月1日). 2013年10月22日閲覧。[リンク切れ]
  8. ^ 厚生省環境衛生局長 (2010年9月10日). “フグの衛生確保について(局長通知)(S58.12.2)2”. 厚生省. 2013年7月8日閲覧。