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オキナワハマサンゴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オキナワハマサンゴ
保全状況評価[1]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 刺胞動物門 Cnidaria
: 花虫綱 Anthozoa
: イシサンゴ目 Scleractinia
: ハマサンゴ科 Poritidae
: ハマサンゴ属 Porites
: オキナワハマサンゴ
P. okinawensis
学名
Porites okinawensis Veron, 1990[2]
和名
オキナワハマサンゴ[3]

オキナワハマサンゴPorites okinawensis)は、イシサンゴ目ハマサンゴ科ハマサンゴ属に分類される造礁サンゴの一種[3]。日本固有種[3]

分布

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日本固有種で、千葉県館山市から沖縄県西表島にかけて分布[3][4]。ハマサンゴ属の中では最も広域に分布している[3]。タイプ産地は沖縄本島金武湾[3]

形態

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固着性の被覆状または塊状の小型群体を形成する[3][4]

分類

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種小名okinawensisは「沖縄の」の意で、本種が琉球諸島で初めて確認されたことに由来する[2]

保全状況

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生息域が局所的であり、観賞用取引のための採取やサンゴ礁の破壊・生息環境の悪化などの影響による生息数の減少が懸念されている[1]。2008年にIUCNレッドリストで危急種として[1]、2017年に環境省レッドリストで絶滅危惧II類として掲載されている[4]

絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト[4]

出典

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  1. ^ a b c Sheppard, A., Fenner, D., Edwards, A., Abrar, M. & Ochavillo, D. 2008. Porites okinawensis. The IUCN Red List of Threatened Species 2008: e.T133399A3725125. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2008.RLTS.T133399A3725125.en. Accessed on 14 February 2024.
  2. ^ a b Veron, J.E.N. (1990). “New Scleractinia from Japan and other Indo-West Pacific Countries,” Galaxea: publication of Sesoko Marine Science Center, the University of the Ryukyus 9(2): 95-173.
  3. ^ a b c d e f g 横地洋之・杉原薫「オキナワハマサンゴ」、杉原薫・野村恵一・横地洋之・下池和幸・梶原健次・鈴木豪・座安佑奈・出羽尚子・深見裕伸・北野裕子・松本尚・目﨑拓真・永田俊輔・立川浩之・木村匡『日本の有藻性イシサンゴ類 〜種子島編〜』国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター、2015年、175頁。
  4. ^ a b c d 環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室 (2017年8月). “レッドリスト掲載サンゴの種ごとの環境特性について”. 環境省. 2024年2月14日閲覧。