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オガタマノキ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オガタマノキ属
Michelia alba (Campii)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : モクレン類 magnoliids
: モクレン目 Magnoliales
: モクレン科 Magnoliaceae
亜科 : モクレン亜科 Magnolioideae
: オガタマノキ属Michelia
学名
Michelia L.
タイプ種
Michelia champaca L. [1]
シノニム
  • Champaca Adans.
  • Liriopsis Rchb.

本文参照

オガタマノキ属(学名:Michelia )は、モクレン科の属のひとつ。属名はフィレンツェの植物学者ピエール・アントニオ・ミケーリ(Pier Antonio Micheli)の名前にちなんで名付けられた[2]。和名のオガタマは招魂(おきたま)から転化したとする説がある。

概要

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特徴

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45種の落葉性か常緑性の、低木または直立性の高木からなる。樹冠は円形に枝を広げ、葉は皮質で互生、または螺旋状につく。春か夏に芳香のある花が腋生する。

分布

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インドスリランカなどの熱帯アジアや、ヒマラヤから中国、アジアの南東地域にかけての広葉樹林に自生する。日本にはオガタマノキMichelia Compressa)一種が自生する。

利用

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多くの種でモクレンに似た花が咲くため、そのために栽培されることが多い。半耐寒性か非耐寒性のため、降霜のある地域では温室で育てられる。それ以外の地域では花壇や森林の中で植栽される。 日本ではオガタマノキ(Michelia compressa)が神社の境内に植栽されている。また、榊の代わりとして神事で用いられる。

主な種

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  • Michelia × alba ギンコウボク(銀厚朴)
    高さ10メートルになる常緑の高木で、長さ15〜30センチ、幅9センチの先端が尖った葉をもつ。中国南部、熱帯アジアが原産。
  • Michelia champaca キンコウボク(金厚朴)
    広く観賞用に栽培される常緑の高木。5センチほどの香りの良い黄色か黄褐色の花が装飾用に、また精油は香料として用いられる。ヒマラヤタイビルマから広く熱帯アジアが原産。
  • Michelia compressa オガタマノキ
    常緑の高木で20メートルの高さになるものもある。長さ8〜12センチの光沢がある倒披針形の葉をもつ。日本の関東南部、東海近畿南部、中国四国九州沖縄の海岸近くの林間、および台湾に自生する。
  • Michelia doltsopa
    小型の常緑高木で低木状のものもある。長さ8〜18センチの長楕円形から披針形の葉をもつ。中国西部、南西部、ヒマラヤ東部、チベットが原産。
  • Michelia figo トウオガタマ、またはカラタネオガタマ
    高さ3〜6メートルの常緑の低木で、株立ち状の円形になる。分枝が多い。2センチ前後のバナナの香りがする黄白色の花が咲く。原産地中国明治時代初期に日本に渡来。

脚注

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  1. ^ Michelia L. Tropicos
  2. ^ 山田晴美『園芸植物学名事典』小学館、1975年10月、208頁。 

参考文献

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  • 英国王立園芸協会『A-Z園芸植物百科事典』誠文堂新光社、2003年6月。ISBN 978-4416403006 
  • 塚本洋太郎『園芸植物大事典』小学館、1994年3月。ISBN 978-4093051118