オオタニノボリ
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オオタニノボリ | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Formosania lacustre (Steindachner, 1908) | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
Crossostoma lacustre | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
オオタニノボリ |
オオタニノボリ[1][2](大谷登、台:纓口臺鰍、 学名:Formosania lacustre)は、コイ目ガストロミゾン科に分類される淡水魚。台湾に分布し、現地では身近な川魚である[3]。
分布
[編集]形態
[編集]最大15cm。体形はやや平たい円筒形で、尾部は側偏する。頭部は扁平で、吻先は上から見るとなだらかな弧を描く。口は頭部の下面に付く。鰓の開口部は広く、体の側面から始まり下面にまで達する。体は細かい円鱗で覆われるが、両胸鰭の間と頭部には鱗がない。胸鰭は大きく、扇状に広がる。胸鰭と腹鰭は広げても互いに重ならない。背鰭の起点は腹鰭の起点よりやや前方にある。尾鰭は湾入する。体色は腹面が白色、背面が黄褐色で、背面には虫食い状の斑紋が入るが、体色表現は個体によって多様である[3]。
生態
[編集]河川中、上流の急流域を好む。扁平な体と大きな胸鰭を使い、岩石に体を固定している。雑食性で、付着藻類、水生昆虫のほか、流されてきた有機物の塊なども食べる[3]。繁殖期は4月~6月[4]。
人間との関係
[編集]特殊な生態と美しい体色から、観賞魚として利用される[3]。「台湾リザードフィッシュ」の名で日本に輸入されることがある[5]。
出典
[編集]- ^ 大島正満 (1923). “臺灣産淡水魚の分布を論じ併せて臺灣と附近各地との地理的關係に及ぶ”. 動物学雑誌 35 .
- ^ 『A catalogue of vertebrates of Japan』丸善、1938年。
- ^ a b c d e “Formosania lacustre”. 台湾中央研究院. 2023年4月16日閲覧。
- ^ 張明雄、呂光洋、張巍薩 (1989). “臺灣纓口鰍之生物學研究”. 師大生物學報 24: 43 .
- ^ “タイワンリザードフィッシュ”. 東熱帯魚研究所. 2023年4月16日閲覧。
外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、オオタニノボリに関するカテゴリがあります。