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オオグチイシチビキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オオグチイシチビキ
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
: フエダイ科 Lutjanidae
亜科 : ハマダイ亜科 Etelinae
: イシフエダイ属 Aphareus
: オオグチイシチビキ A. rutilans
学名
Aphareus rutilans
Cuvier, 1830
シノニム
  • Aphareus thompsoni Fowler, 1923
英名
Rusty jobfish

オオグチイシチビキ(学名:Aphareus rutilans) は、フエダイ科の魚の一種。インド太平洋熱帯域に分布する。同属種のイシフエダイとは体色や生息水深で見分けられる。

分類・名称

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本種は1830年に、フランスの生物学者であるジョルジュ・キュヴィエによって紅海タイプ産地として記載されたが、モーリシャスインドネシア産であった可能性もある[2]。種小名は「赤みを帯びた」という意味で、赤みがかった体色に由来する[3]沖縄ではタイクチャーマチと呼ばれる[4]

形態

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体は細長く、側扁する[5]。下顎は上顎より前に突き出し、口は眼の中央下まで裂ける[5]。下顎に小さい歯が並ぶ[5]。背鰭は10棘10-11軟条、臀鰭は3棘8軟条から成る[5]。鰭には鱗が無く、背鰭と臀鰭の後端の条が伸長する[5]。尾鰭は二叉型で、先端は尖る[5]。体色は青みがかった灰色から薄い赤褐色で、鰭は赤い[5]。口内や上顎は銀色で、上顎縁は暗色[5]。全長は最大113cmだが、普通は50-70cm程度[6]

分布・生態

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アカバ湾から紅海・東アフリカを含むインド洋、オーストラリア、南日本、ハワイまで、太平洋の熱帯域に広く分布する[6]大西洋南東部の南アフリカからも知られる[6]。日本では沖縄や小笠原などで見られる。普通は水深100-250mの深場の岩場に生息するが、水深350mの場所での記録もある[7]。魚類やイカ甲殻類を捕食する肉食魚である[7]。推定寿命は18年で、春から夏にかけて産卵する[7]

人との関わり

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一本釣り延縄漁スピアフィッシングなどで漁獲され、市場によく流通する[7]

脚注

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  1. ^ Russell, B.; Smith-Vaniz, W.F.; Lawrence, A.; Carpenter, K.E.; Myers, R.; Thaman, R. (2016). Aphareus rutilans. IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T194360A2321168. doi:10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T194360A2321168.en. https://www.iucnredlist.org/species/194360/2321168 10 October 2023閲覧。. 
  2. ^ William N. Eschmeyer. “Species in the genus Aphareus”. Catalog of Fishes. California Academy of Sciences. 2023年10月10日閲覧。
  3. ^ Order LUTJANIFORMES: Families HAEMULIDAE and LUTJANIDAE”. The ETYFish Project Fish Name Etymology Database. Christopher Scharpf and Kenneth J. Lazara. 2023年10月10日閲覧。
  4. ^ オオグチイシチビキ”. 市場魚貝類図鑑. 2023年10月10日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h Gerald R. Allen (1985). FAO species catalogue Vol.6. Snappers of the world An annotated and illustrated catalogue of lutjanid species known to date. FAO Rome. pp. 21-22. ISBN 92-5-102321-2. https://www.fao.org/3/ac481e/ac481e05.pdf 
  6. ^ a b c Aphareus rutilans”. Fishbase. 2023年10月10日閲覧。
  7. ^ a b c d Aphareus rutilans”. Fishes of Australia. Museums Victoria. 2023年10月10日閲覧。

関連項目

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