エーテランキラン大橋
エーテランキラン大橋 Etelänkylän isosilta | |
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エーテランキラン大橋 | |
基本情報 | |
国 | フィンランド |
所在地 | |
交差物件 | ピュハ川 |
用途 | 道路橋 |
管理者 | 経済発展、運輸と環境センター |
竣工 | 1837年 |
座標 | 北緯64度27分29.3秒 東経24度14分30.0秒 / 北緯64.458139度 東経24.241667度座標: 北緯64度27分29.3秒 東経24度14分30.0秒 / 北緯64.458139度 東経24.241667度 |
構造諸元 | |
形式 | 方杖橋 |
材料 | 木 |
全長 | 77.5 m |
幅 | 6.37 m |
最大支間長 | 19.88 m |
地図 | |
エーテランキラン大橋の位置 | |
関連項目 | |
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エーテランキラン大橋(エーテランキランおおはし、フィンランド語: Etelänkylän isosilta)は、フィンランドの中西部にある橋である[1]。フィンランドで現役で使用されている木橋のうち、最も長い歴史をもつ[1][2][3][4]。
エーテランキランとは、フィンランド語で「南の村」という意味をもつ言葉である[1]。
概要
[編集]橋は、北ポフヤンマー県のピュハヨキに位置し、同自治体を流れるピュハ川 (en:Pyhäjoki (river)) に架橋されている[1][5][6]。4連の木造の方杖橋であり、橋の長さは 77.5 メートルである[1][7][2]。幅員は 6.37 メートルであり、支間長は 18.6 + 19.27 + 19.88 + 18.52 メートルである[1][8]。
橋脚部は、切石積みによって造られており、そこから左右に張り出した木製の6本の方杖が、橋桁を支持している[1]。床版や方杖には、アカマツ材が用いられている[1]。木材部分には、腐朽を防ぐために木タールが塗布されている[1]。
橋脚の上流側は、くさびのような形状をしており、洪水発生時に流れてくる氷塊を砕く役目を果たしている[1]。橋は、経済発展、運輸と環境センター (en:Centre for Economic Development, Transport and the Environment) によって管理されている[9]。
由来
[編集]この橋が架橋される以前は、ピュハ川には古い木造の橋が架けられており、老朽化が問題になったことから、1833年に旧橋の架け替えが決議され[1]、軍人技師のフレドリック・アードルフ・ハッルストローム (fi:Fredrik Adolf Hällström) によって、「次の春までに橋の架け替えを行う必要がある」との旨の意見書が出された[1][10]。
1834年10月、橋脚に石を用いた橋の建設が皇帝によって決定された[1]。1837年、橋が完成された[1][11]。1963年までは、オウルとコッコラの間をつなぐ国道8号線 (fi:Valtatie 8) の一部を構成していたが、それ以降は、地方道路の一部となっている[1]。
1982年、フィンランド道路庁によって博物対象建造物に指定されている[1][12]。1987年に行われた橋の年輪年代調査によって、橋桁を支持する木材のほとんどが、建造当時のものであることが判明している[1]。2007年に行われた調査の結果、通行できる車両は 3 トンまでのものに限定されている[1]。2018年、経済発展、運輸と環境センターによって全面的な改修が開始された[2]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 遠藤徹也 (2009年1月). “フィンランド最古の現役木橋「エーテランキラン大橋」”. 一般社団法人 建設コンサルタンツ協会. 2019年7月20日閲覧。
- ^ a b c “The Eteläkylän Isosilta bridge in Pyhäjoki”. Visit Raahe. 2019年7月20日閲覧。
- ^ “Etelänkylän Isosilta bridge”. VisitPyhäjoki. 2019年7月20日閲覧。
- ^ “Etelänkylän Isosilta Pyhäjoella avataan kevyelle liikenteelle talvikaudeksi (Pohjois-Pohjanmaa)”. 経済発展、運輸と環境センター (2018年11月22日). 2019年7月20日閲覧。
- ^ “Kuntien ja maakuntien nimet suomen- , ruotsin- ja englanninkielisiä tekstejä varten”. Valtioneuvoston kanslia. 2019年7月20日閲覧。
- ^ “Mt 18136, Mt18137 ja Mt 18178 parantaminen Pyhäjoen taajamassa, Pyhäjoki Rakennussuunnitelma”. Finnish Transport Agency. 2019年7月20日閲覧。
- ^ “フィンランド最古の現役木橋「エーテランキラン大橋」”. 一般社団法人 建設コンサルタンツ協会. 2019年7月20日閲覧。
- ^ Eija Konttijärvi. “Pyhäjoen Etelänkylän isonsillan historia”. TIEHALLINTO. 2019年7月20日閲覧。
- ^ “Liikenneviraston sillat 1.1.2017: Liikenneviraston sillaston rakenne, palvelutaso ja kunto; osa 1 Maantiesillat; osa 2 Rautatiesillat”. Liikennevirasto. 2022年3月19日閲覧。
- ^ “Pyhäjoen Etelänkylän isonsillan historia”. KirjastoVirma. 2019年7月20日閲覧。
- ^ “Museosillat”. Finnish Transport Agency. 2019年4月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月20日閲覧。
- ^ Kirsi Liimatainen. “Tiehallinnon museotiet ja-sillat”. Tiehallinto. 2019年7月20日閲覧。
外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、エーテランキラン大橋に関するカテゴリがあります。