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エヴリン・ボスコーエン (第7代ファルマス子爵)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バニティ・フェア』1898年1月6日号におけるカリカチュアレスリー・ウォード画。

第7代ファルマス子爵エヴリン・エドワード・トマス・ボスコーエンEvelyn Edward Thomas Boscawen, 7th Viscount Falmouth KCVO CB1847年7月24日1918年10月1日)は、イギリスの貴族、イギリス陸軍の軍人。イギリス・エジプト戦争英語版ナイル遠征英語版に参戦し、最終階級は陸軍少将[1]

生涯

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第6代ファルマス子爵エヴリン・ボスコーエン第13代ル・ディスペンサー女男爵メアリー・ボスコーエンの長男として、1847年7月24日に生まれ、ケントメリワース英語版で洗礼を受けた[1]。1861年から1866年までイートン・カレッジで教育を受けた後[1]、1866年7月22日にコールドストリームガーズの連隊少尉および陸軍中尉への辞令を購入してイギリス陸軍に入り[2]、1870年3月5日に連隊中尉および陸軍大尉への辞令を購入して昇進[3]、1878年2月16日に連隊大尉および陸軍中佐に昇進した[4]

1882年のイギリス・エジプト戦争英語版ではテル・エル=ケビールの戦い英語版に参戦してエジプト・メダル英語版と4等オスマン勲章英語版を授与され[1]、同年11月17日にオスマン勲章の佩用允許を与えられた[5]。1883年9月19日に連隊副官(Regimental Adjutant)に任命された後[6]、1884年から1885年にかけてのナイル遠征英語版アブクレイの戦いアブクルーの戦い英語版に参戦して[1]殊勲者公式報告書英語版に名前が載った[7][8]。1885年8月25日にバス勲章コンパニオンを授与され[9]、1886年2月27日に陸軍大佐に昇進した[10]

20代のときはクリケット選手であり、1869年にコールドストリームガーズ第1大隊のチームに入り、1870年にメリルボーン・クリケット・クラブに入った[11]

1889年11月6日に父が死去すると、ファルマス子爵位を継承した[1]。1891年11月20日に母が死去すると、ル・ディスペンサー男爵位を継承した[1]。政治では自由統一党に属した[1]

1897年6月30日にロイヤル・ヴィクトリア勲章メンバーを授与され[12]、1898年5月18日に少将に昇進した後[13]、1902年8月9日に軍務から引退した[14]

ケント州の治安判事を務めたほか[15]、1900年1月8日にケント州の副統監に任命され[16]、3月19日にコーンウォールの副統監に任命された[17]。1905年11月9日、ロイヤル・ヴィクトリア勲章ナイト・コマンダーを授与された[18]

1911年2月7日にスタナリ副長官(Deputy Warden of the Stannaries)に任命され[19]、1915年2月10日に名誉職であるコールドストリームガーズ隊長に任命された[20]

1918年10月1日に死去、5日にメリワースで埋葬された[1]。息子エヴリン・ヒュー・ジョンが爵位を継承した[1]

家族

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1886年10月19日、キャスリーン・ダグラス=ペナント(Kathleen Douglas-Pennant、1861年6月2日 – 1953年12月29日、第2代ペンリン男爵ジョージ・ダグラス=ペナント英語版の娘)と結婚[1][21]、4男1女をもうけた[15]

  • エヴリン・ヒュー・ジョン(1887年8月5日 – 1962年2月18日) - 第8代ファルマス子爵[1][21]
  • ジョージ・エドワード(1888年12月6日 – 1918年6月6日) - 陸軍軍人、第一次世界大戦で戦死[15]
  • ヴィアー・ダグラス(1890年8月3日 – 1914年10月29日) - 第一次イーペルの戦い英語版で戦死[15]
  • マイルドメイ・トマス(1892年2月5日 – 1958年11月13日) - 陸軍軍人、第一次世界大戦に参戦。生涯未婚[22]
  • キャスリーン・パメラ・メアリー・コロナ(Kathleen Pamela Mary Corona、1902年4月29日 – 1995年6月25日[22]) - 芸名パメラ・カーム(Pamela Carme)で女優になり、1937年4月22日に劇場興行主ヘンリー・シェレック英語版(1900年4月23日 – 1967年9月23日)と結婚[23]

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l Cokayne, George Edward; Gibbs, Vicary; Doubleday, Herbert Arthur, eds. (1926). Complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct or dormant (Eardley of Spalding to Goojerat) (英語). Vol. 5 (2nd ed.). London: The St. Catherine Press, Ltd. p. 249.
  2. ^ "No. 23141". The London Gazette (英語). 20 July 1866. p. 4103.
  3. ^ "No. 23595". The London Gazette (英語). 4 March 1870. p. 1592.
  4. ^ "No. 24557". The London Gazette (英語). 11 March 1878. p. 17665.
  5. ^ "No. 25169". The London Gazette (Supplement) (英語). 17 November 1882. p. 5170.
  6. ^ "No. 25270". The London Gazette (英語). 18 September 1883. p. 4583.
  7. ^ "No. 25460". The London Gazette (英語). 10 April 1885. p. 1667.
  8. ^ "No. 25505". The London Gazette (英語). 25 August 1885. p. 4042.
  9. ^ "No. 25505". The London Gazette (Supplement) (英語). 25 August 1885. p. 4050.
  10. ^ "No. 25568". The London Gazette (英語). 16 March 1886. p. 1282.
  11. ^ "Evelyn Boscawen". CricketArchive (英語). 2024年11月3日閲覧
  12. ^ "No. 26871". The London Gazette (英語). 9 July 1897. p. 3820.
  13. ^ "No. 26973". The London Gazette (英語). 31 May 1898. p. 3389.
  14. ^ "No. 27462". The London Gazette (英語). 8 August 1902. p. 5101.
  15. ^ a b c d Burke, Sir Bernard; Burke, Ashworth Peter, eds. (1934). A Genealogical and Heraldic History of the Peerage and Baronetage, The Privy Council, and Knightage (英語). Vol. 1 (92nd ed.). London: Burke's Peerage, Ltd. p. 943.
  16. ^ "No. 27154". The London Gazette (英語). 16 January 1900. p. 296.
  17. ^ "No. 27176". The London Gazette (英語). 23 March 1900.
  18. ^ "No. 27852". The London Gazette (Supplement) (英語). 7 November 1905. p. 7496.
  19. ^ "No. 28465". The London Gazette (英語). 14 February 1911. p. 1158.
  20. ^ "No. 29080". The London Gazette (英語). 23 February 1915. p. 1845.
  21. ^ a b Cokayne, George Edward; Hammond, Peter W., eds. (1998). The Complete Peerage, or a history of the House of Lords and all its members from the earliest times (Addenda & Corrigenda) (英語). Vol. 14 (2nd ed.). Stroud: Sutton Publishing. p. 315. ISBN 978-0-7509-0154-3
  22. ^ a b Mosley, Charles, ed. (2003). Burke’s Peerage, Baronetage & Knightage Clan Chiefs Scottish Feudal Barons (英語). Vol. 1 (107th ed.). London: Burke's Peerage Limited. p. 1387. ISBN 978-0-97119662-9
  23. ^ Darlington, W. A. (23 September 2004). "Sherek, (Jules) Henry". Oxford Dictionary of National Biography (英語) (online ed.). Oxford University Press. doi:10.1093/ref:odnb/36063 (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入。)

外部リンク

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名誉職
先代
ウィリアム・シーモア卿英語版
コールドストリームガーズ隊長
1915年 – 1918年
次代
アルフレッド・コドリントン英語版
グレートブリテンの爵位
先代
エヴリン・ボスコーエン
ファルマス子爵
1889年 – 1918年
次代
エヴリン・ボスコーエン
イングランドの爵位
先代
メアリー・ボスコーエン
ル・ディスペンサー男爵
1891年 – 1918年
次代
エヴリン・ボスコーエン