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エンブリオ (バンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エンブリオ
Embryo
クリスチャン・ブッヒャルト(2011年)
基本情報
出身地 ドイツの旗 ドイツ バイエルン州ミュンヘン
ジャンル プログレッシブ・ロック
クラウトロック
フュージョン
ワールドミュージック
活動期間 1969年 -
レーベル Brain、Schneeball、Materiali Sonori、Garden of Delight、オールユナイテッド・アーティスツ・レコード
共同作業者 アモン・デュールII
カン
グル・グル
マッドリブ
ディシデンテン
フランツ・フェルディナンド
公式サイト www.embryo.de
メンバー マリャ・ブッヒャルト
ヴァレンタイン・アルテンベルガー
イェンス・ポルハイト
ディーター・セルファス
Mik Quantius
旧メンバー クリスチャン・ブッヒャルト
エドガー・ホフマン
ローター・マイト
ディーター・セルファス
ロマン・ブンカ
ウヴェ・ミュールリッヒ
マイケル・ヴェーマイヤー
クリス・カーラー
ローター・スタール

エンブリオ[1]Embryo)は、1969年から活動しているミュンヘン出身の音楽集団である。その結成は、1950年代半ばにクリスチャン・ブッヒャルトとディーター・セルファスが10歳で初めて出会った場所、ホーフの頃にまでさかのぼれる。1970年代の重要なジャーマン・ジャズ・ロック・バンドであり、「クラウトロック・バンドの中で最も折衷的なバンド」とも呼ばれている[2][3]

略歴

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1969年に、マルチ楽器奏者のクリスチャン・ブッヒャルト(ドラム、ヴィブラフォン、サントゥール、キーボード)と、エドガー・ホフマン(サックス、フルート)によってバンドは結成された。これまでに400人以上のミュージシャンがこの集団で演奏したが、チャーリー・マリアーノトリロク・グルトゥ、ラメシュ・ショットハム、マーティ・クック、ユーリ・パルフェノフ、アラン・プラスキン、Xizhi Nie、ニック・マッカーシー、モンティ・ウォーターズ、マル・ウォルドロンなどが、さまざまなタイミングで演奏してきた。長年のメンバーは、エドガー・ホフマン(サックス、ヴァイオリン)、ディーター・セルファス(ドラム)、ロマン・ブンカ(ギター、ウード)、ウヴェ・ミュールリッヒ(ベース)、マイケル・ヴェーマイヤー(キーボード)、クリス・カーラー(ギター、ウード、ヴァイオリン、サックス)、ローター・スタール(マリンバ、ドラム)、イェンス・ポルハイト(ベース、フルート)である。

トン・シュタイン・シェルベンとともに、彼らは1976年にドイツで最初の独立レーベル、シュニーボールの創設者となった。

バンドは1979年に、映画『Vagabunden Karawane』に記録されている、バスによるインドへの9か月にわたるツアーを開始した[4]。エンブリオは、ジャジーなクラウトロックから、さまざまなスタイルやトレンドを融合できるワールドミュージック・バンドへと発展した。彼らのアルバムの多くは、4大陸での集団旅行中に生まれた。バンドは、インド(ムンバイ・ジャズ1979)、イングランド(1973年のレディング・フェスティバル)、ナイジェリア(ポート・ハーコート・ジャズ1987)、日本(和歌山1991)など、世界中で数多くのフェスティバルにて演奏した。 2008年7月、エンブリオは「TFFルドルシュタット・フェスティバル」で、ドイツ・ワールドミュージック・アワード・RUTH 2008を受賞した。

1981年、ミュールリッヒとヴェーマイヤーがエンブリオを脱退して「エンブリオズ・ディシデンテン (Embryo's Dissidenten、エンブリオの反体制派)」を結成し、すぐにディシデンテンとなった[5]

2016年3月にモロッコへと向かう途中、クリスチャン・ブッヒャルトは脳卒中を起こした。それ以来、バンドとともに育ったクリスチャン・ブッヒャルトの娘であるマリャ・ブッヒャルト(ドラム、ヴィブラフォン、ボーカル、トロンボーン、キーボード)がエンブリオを率いている。

2018年1月17日、クリスチャン・ブッヒャルトはミュンヘンで亡くなった。71歳のことだった。

ディスコグラフィ

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アルバム

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  • 『オパール』 - Opal (1970年、Ohr)
  • 『胎児の復讐』 - Embryo's Rache (1971年、United Artists)
  • Father Son and Holy Ghosts (1972年、United Artists)
  • 『激昂』 - Steig aus (1973年、Brain) ※『This Is Embryo』としても発売。マル・ウォルドロン参加
  • 『ロックセッション』 - Rocksession (1973年、Brain) ※マル・ウォルドロン参加
  • We Keep On (1973年、BASF) ※チャーリー・マリアーノ参加
  • Surfin (1975年、Buk) ※チャーリー・マリアーノ参加
  • Bad Heads and Bad Cats (1976年、April) ※チャーリー・マリアーノ参加
  • Live (1977年、April) ※チャーリー・マリアーノ参加
  • Apo Calypso (1977年、April) ※トリロク・グルトゥ、ショーバ・グルトゥ 1曲参加
  • Embryo's Reise (1979年、Schneeball/Indigo)
  • Life (1980年、Schneeball) ※Embryo / Karnataka College of Percussion / Charlie Mariano
  • Anthology (1980年、Materiali Sonori) ※コンピレーション。1992年に『Every Day Is Okay』としてCD再発
  • La blama sparozzi / Zwischenzonen (1982年、Schneeball)
  • Zack Glück (1984年、Materiali Sonori)
  • Embryo & Yoruba Dun Dun Orchestra Feat. Muraina Oyelami (1985年、Schneeball)
  • Africa (1985年、Materiali Sonori)
  • Turn Peace (1989年、Schneeball) ※マル・ウォルドロン参加
  • Ibn Battuta (1994年、Schneeball/Indigo) ※マーティ・クック 1曲参加
  • Ni Hau (1996年、Schneeball/Indigo) ※Xizhi Nie参加
  • Live in Berlin (1998年、Schneeball)
  • Istanbul–Casablanca Tour 1998 (1999年、Schneeball/Indigo) ※アラン・プラスキン参加
  • Invisible Documents (1999年、Disconforme)
  • One Night in Barcelona (Recorded at the Joan Miró Foundation) (2000年、Disconforme) ※ユーリ・パルフェノフ参加
  • Live 2000, Vol. 1 (2001年、Schneeball)
  • Live 2001, Vol. 2 (2001年、Schneeball)
  • 『ブレーメン 1971』 - Bremen 1971 (2003年、Garden of Delights)
  • Hallo Mik (2003年、Schneeball/Indigo) ※ライブ
  • Embryonnck (2006年、Schneeball/Staubgold/Sound@One) ※with No-Neck Blues Band
  • News (2006年、Ultimate)
  • Live im Wendland (2007年、Schneeball) ※anti-nuclear solidarity concert 2005 in Gorleben
  • For Eva (2007年) ※1967年録音。マル・ウォルドロン参加
  • Freedom in Music (2008年) ※X. Nie参加
  • Live at Burg Herzberg Festival 2007 (2008年、Trip in Time)
  • Wiesbaden 1972 (2008年、Garden of Delights)
  • Embryo 40 (2010年、Trikont/Indigo) ※コンピレーション
  • Memory Lane, Vols. 1-3 (2011年) ※ダウンロードのみ。マル・ウォルドロン参加
  • It Do (2016年、Trikont/Indigo) ※コンピレーション

脚注

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  1. ^ エンブリヨ」の表記もある。
  2. ^ Asbjornsen, Dag Erik (1996). Cosmic Dreams At Play: Guide to German Progressive and Electronic Rock. Borderline Productions. ISBN 978-1-899855-01-8 
  3. ^ Lavezzoli, Peter (2006). Bhairavi: The dawn of Indian music in the West. New York: Continuum International. p. 314. ISBN 978-0-8264-1815-9 
  4. ^ Vagabunden Karawane - IMDb(英語)
  5. ^ Thomas Hoenisch. “Charlie Mariano Tribute | Bands & Leaders”. Charliemarianotribute.de. 2020年3月9日閲覧。

外部リンク

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