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エレーナ・ヴェルベ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
獲得メダル

Välbe (center) in 2004 TV interview.
ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦/ロシアの旗 ロシア
女子クロスカントリースキー
オリンピック
1992 アルベールビル 4×5kmリレー
1994 リレハンメル 4×5kmリレー
1998 長野 4×5kmリレー
1992 アルベールビル 5km
1992 アルベールビル 15km
1992 アルベールビル 5km+10km パシュート
1992 アルベールビル 30km
ノルディックスキー世界選手権
1989 Lahti 10kmフリー
1989 Lahti 30km
1991 Val di Fiemme 10km
1991 Val di Fiemme 15km
1991 Val di Fiemme 4×5kmリレー
1993 Falun 15km
1993 Falun 4×5kmリレー
1995 Thunder Bay 30km
1995 Thunder Bay 4×5kmリレー
1997 Trondheim 5km
1997 Trondheim 5km+10km パシュート
1997 Trondheim 15km
1997 Trondheim 30km
1997 Trondheim 4×5kmリレー
1989 Lahti 4×5kmリレー
1995 Thunder Bay 15km

エレーナ・ヴェルベ(Yelena Walerjewna Välbe、ロシア語: Елена Валерьевна Вяльбе1968年4月20日 - )は、ソビエト連邦マガダン州マガダン出身の元クロスカントリースキー選手。1980年代後半から1990年代に活躍、数々の歴代最多記録を樹立した。

プロフィール

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1987年2月28日にラハティの5kmでクロスカントリースキー・ワールドカップにデビュー、8位となった。

1988-1989シーズンから本格的に国際大会に参戦、1988年12月14日に15kmでワールドカップ初勝利をあげ、1989年ノルディックスキー世界選手権では10kmフリー走法と30kmで金メダル、リレーでは銀メダルと計3個のメダルを獲得した。ワールドカップでは5勝をあげて総合優勝。 翌1989-1990シーズンはラリサ・ラズチナに次いで総合2位。

1991年ノルディックスキー世界選手権では10kmと15km、リレーの3種目で金メダルを獲得、30kmでは銀メダルを獲得、ワールドカップでは8勝をあげて自身2度目の総合優勝を達成した。

自身初のオリンピックとなった1992年のアルベールビルオリンピックではリレーで金メダル、個人4種目すべてで銅メダル獲得と活躍した。このシーズンのワールドカップでも2年連続3度目の総合優勝を果たした。1992年のホルメンコーレン・メダルを獲得。

1993年ノルディックスキー世界選手権では15kmとリレーで金メダルを獲得、ワールドカップ総合では2位。

1994年のリレハンメルオリンピックでは個人種目は6位入賞が最高だったがリレーで2大会連続の金メダルを獲得。このシーズンのワールドカップ総合は3位だった。

1995年ノルディックスキー世界選手権ではリレーと30kmで金メダル獲得、15kmで銀メダルを獲得した。1994-1995シーズンのワールドカップでは通算4度目の総合優勝。

1997年ノルディックスキー世界選手権では最初の種目15kmで金メダルを獲得したが、2種目目の5kmではリュボーフィ・エゴロワに敗れて2位となった。次のパシュートでは写真判定でステファーニア・ベルモンドに競り勝ち金メダル。この後、5kmで1位となったエゴロワがドーピング検査で陽性となり金メダル剥奪、ヴェルベが繰り上がって金メダルとなった。更にリレーと30kmでも金メダルを獲得し、史上はじめて全5種目で優勝した。また世界選手権通算14個の金メダル獲得は歴代最多。 ワールドカップでは通算40勝に到達(シーズン終了時44勝)し5度目の総合優勝を達成した。

1998年の長野オリンピックではリレーで3大会連続の金メダルを獲得。このシーズン限りで現役を引退した。

現役引退後は2004年から2006年までロシアスキー連盟の副会長を務めるとともに2006年トリノオリンピックではロシアクロスカントリースキーチームの監督を務めた。

2010年6月にロシアスキー連盟会長に選出された[1]

クロスカントリースキー・ワールドカップ通算45勝は2010-2011シーズンに、表彰台回数81回(2位20回、3位16回)は2011-2012シーズンにそれぞれマリット・ビョルゲンが更新するまで歴代最多記録、また総合優勝5回は2013年現在も歴代最多である。1988-1989から1996-1997の9シーズン連続して総合3位以内に入っている。

脚注

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外部リンク

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