エレベータークラブ
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エレベータークラブ (ドイツ語: Fahrstuhlmannschaft) あるいはヨーヨークラブ (英語: Yo-yo club)[1]とは、主にサッカーにおいて、上位リーグと下位リーグの昇降格を頻繁に繰り返すクラブを指す比喩表現。ドイツ語では、Fahrstuhl(エレベーター)という語が用いられ、英語ではヨーヨーに喩えられる。
概要
[編集]イングランドのプレミアリーグでは、ノリッジ・シティFC、レスター・シティFC、ミドルスブラFC、サンダーランドAFC、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFCなどが挙げられる。また、サッカー・ブンデスリーガ (ドイツ)では、アルミニア・ビーレフェルト、1.FCニュルンベルク、1.FCケルン、MSVデュースブルク、VfLボーフムなどが、その例とされる。キプロスのアリス・リマソールFCは1997年から10年連続で昇格と降格を繰り返し、これは世界記録となっている(2012年9月現在)[1]。
日本におけるエレベータークラブ
[編集]各種媒体・ジャーナリストにより「エレベータークラブ」「ヨーヨークラブ」と言及のあるクラブは以下の通りである。
- 北海道コンサドーレ札幌 - サッカーキング編集部が2017年に「5季ぶりJ1の札幌 “エレベータークラブ”脱出への第一歩を踏み出す」と言及[2]。J2降格(J1参入決定戦敗退を含む)を4度経験しているが、いずれも後にJ1昇格(復帰)している。
- 横浜FC - 2023年12月にサッカーダイジェスト編集部は「近年の横浜FCは、昇格と降格を繰り返す、いわゆる“エレベータークラブ”となっている」と評している[3]。2019年から2024年まで6年間で4回ディビジョンを移動している。
- 湘南ベルマーレ - 隈元大吾が2017年のJリーグサッカーキングへの寄稿の中で「近年の成績だけを目で追えば、現在のベルマーレもそう(=「エレベータークラブ」と)評されるのかもしれない」と言及[4]。J2降格を4回経験し、2009年から9年間で7回ディビジョンを移動している。
- ジュビロ磐田 - 1990年代後半から2000年代前半にかけて幾度もタイトルを獲得し栄華を極めたが、2013年からの10年間で3度の降格と3度の昇格を経験。地元の静岡新聞から「エレベータークラブ」と評される[5]。
- 京都サンガF.C. - 大住良之が2012年に「降格4回、昇格3回。ウェストブロミッジに負けない『堂々たるヨーヨークラブ』」と言及[1]。
- 大分トリニータ - 中山淳がJ1からJ3まで全てを経験したクラブとして「日本でもっとも浮き沈みの激しいクラブ」と言及[6]。なお、2024シーズン時点でJ1・J2・J3の全3カテゴリを経験したクラブは大分の他に松本山雅FCと大宮アルディージャがある[7]。
脚注
[編集]- ^ a b c “No.900 ヨーヨークラブ”. サッカーの話をしよう 大住良之オフィシャルアーカイブサイト (2012年9月26日). 2014年5月12日閲覧。
- ^ “【2017年J1クラブ分析⑯】5季ぶりJ1の札幌 “エレベータークラブ”脱出への第一歩を踏み出す”. サッカーキング (2017年2月24日). 2018年12月26日閲覧。
- ^ “昇格と降格を繰り返す横浜FC。”. サッカーダイジェスト (2023年12月4日). 2024年4月29日閲覧。
- ^ “[湘南で生まれ、紡いでいく思い] 湘南ベルマーレが歩む道①”. サッカーキング (2017年5月18日). 2018年12月26日閲覧。
- ^ 静岡新聞社. “静岡県内Jクラブ明暗 磐田と清水、紙一重の差【追跡2023⑤完】|あなたの静岡新聞”. www.at-s.com. 2024年1月29日閲覧。
- ^ “日本一のエレベータークラブ、大分トリニータは混沌のJ1昇格争いで最後に笑えるか”. Yahoo!ニュース個人 (2018年10月21日). 2018年12月26日閲覧。
- ^ “大分、J3経験チームでは初となるJ1昇格。6年間で3カテゴリーを“往復””. フットボールチャンネル. (2018年11月17日)
外部リンク
[編集]- 世界のエレベータークラブ一覧(英語、主要国リーグにおける詳細なデータが記載されている)