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エレナ・バイビコフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エレナ・バイビコフ
2013年
誕生 (1977-03-31) 1977年3月31日
ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国レニングラード
職業 翻訳家、翻訳研究者、コラムニスト
言語 ロシア語ヘブライ語
国籍 イスラエルの旗 イスラエル
最終学歴 ヘブライ大学京都大学
ウィキポータル 文学
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エレナ・ミハイロヴナ・バイビコヴァ (バイビコフ)ロシア語: Елена Михайловна Байбикова, 英語: Elena Baibikov, 1977年3月31日 - )は、ロシア日本文学翻訳家イスラエルの翻訳研究者,イーヴン=ゾウハーの教え子[1]神戸市外国語大学准教授である。

生涯

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ソビエト連邦、レニングラード(現在、サンクトペテルブルク)生まれ。1992年NAALEプログラム英語版にてイスラエルへ高校留学、高校卒業後帰還。2002年エルサレムヘブライ大学を卒業し、日本政府文部科学省、国費留学生として京都大学大学院在籍。2008年、博士号取得[2]後、イスラエルに帰国。5年間にわたり外国情報誌「ザ・ルベジョム」ロシア語版でコラムニストとして日本社会・文化に関するコラム作成した。2017年、神戸市外国語大学に採用され、再来日し、ロシア学科の准教授に就任した。

研究

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国際結婚に於いて、外国人配偶者の社会的アイデンティティー実現をめぐる諸問題の研究[3]。この研究は日本社会での《ロシア人妻たち》という対象を文化・社会人類学的観点から考察した新しい手法であり先駆的な研究となった[4]

人間・環境学博士の学位論文、『翻訳者にみるテキストの関連性:チェーホフの「妻への手紙」の日本語訳を読んで 』は、翻訳活動の社会・文化的意義と自伝記的コンテクストを理解する研究である[2]。ロシア文芸翻訳家ギルド、日本通訳翻訳学会、イスラエル翻訳学会所属。

翻訳活動

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エレナ・バイビコフ訳(アファナーシイ・クニンのペンネームを含む[5]三島由紀夫村上龍村上春樹(『走ることについて語るときに僕の語ること』、『村上ラヂオ』『職業としての小説家』)、吉本ばなな伊藤整鈴木光司(『リング』、『らせん』)、他がある。

2010年より日本児童文学の翻訳に着手。訳書には新美南吉(『手袋を買いに』)、灰谷健次郎(『兎の目』)、湯本香樹実及び市川宣子の小学生向け書籍および長谷川義史丸木俊などの絵本がある。2021年、ロシア文芸翻訳家ギルドから、2020年度のthe Russian Guild of Translators Master Awardロシア語版を児童文学の翻訳において受賞した[6]

翻訳活動支援を目的とする国際交流基金の翻訳プロジェクトに参加[7][8][9]し、2022年に戯曲翻訳出版事業に関わっり、日本戯曲の露訳を行った[10]。訳書はアズブカ社、アンフォーラ社、エクスモ社、サモカト社、コンパスギード社などロシア業界をリードする出版社により刊行されている。2010年以降は「外国文学誌」ロシア語版の日本文学特集号の編者として活動の場を得ている[11]

脚注

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  1. ^ テルアビブ国際ワークショップ報告 “Profession, Identity and Status: Translators and Interpreters as an Occupational Group””. 2020年5月9日閲覧。
  2. ^ a b Elena Baibikov「Translator-target text relationship : reading Japanese translations of Chekhov's letters to his wife. / 翻訳者と翻訳テクストとの相互関係 : チェーホフ「妻への手紙」の日本語訳を読んで」京都大学 博士 (人間・環境学), 甲第13924号、2008年、NAID 500000436372 
  3. ^ 学位論文文化人類学分野(人間・環境学)
  4. ^ 「夫婦生活の場面」、 若手研究者向けの学術雑誌SCIENCEGARDEN に記載されたバイビコフの研究についての記事 (ドイツ語)
  5. ^ 文芸翻訳家のページ(ロシア語)「ロシア文学の新しいマップ」プロジェクトロシア語版
  6. ^ ロシア学科のバイビコワ准教授がロシアで児童文学の翻訳において最優秀賞を受賞しました、神戸市外国語大学
  7. ^ 平成21(2009)年度 出版・翻訳助成一覧、日本国際交流基金
  8. ^ 平成23(2011)年度 出版・翻訳助成一覧、日本国際交流基金
  9. ^ 平成24(2012)年度 出版・翻訳助成一覧、日本国際交流基金
  10. ^ 戯曲翻訳出版事業、日本国際交流基金
  11. ^ 「ロシア当代翻訳文学事情」鴻巣友季子のコラム「カーヴの隅の本棚」 第六十八回目、文学界2011年12月号286-287頁

外部リンク

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