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エレクトリック・ギタリスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『エレクトリック・ギタリスト』
ジョン・マクラフリンスタジオ・アルバム
リリース
録音 ニューヨーク サウンド・ミキサー・スタジオ(#1, #3, #6, #7)[1]
カリフォルニア州ノース・ハリウッド デヴォンシャー・スタジオ(#2, #4, #5)[1]
ジャンル フュージョン
時間
レーベル コロムビア・レコード
プロデュース ジョン・マクラフリン、デニス・マッケイ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 38位(ニュージーランド[2]
  • 40位(スウェーデン[3]
  • 105位(アメリカ[4]
  • ジョン・マクラフリン アルバム 年表
    魂の兄弟たち(with カルロス・サンタナ
    (1973年)
    エレクトリック・ギタリスト
    (1978年)
    エレクトリック・ドリームス
    (1979年)
    テンプレートを表示

    エレクトリック・ギタリスト』(Electric Guitarist)は、ジョン・マクラフリン1978年に発表したスタジオ・アルバム

    背景

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    リーダー・バンド「シャクティ英語版」解散後に発表されたソロ・アルバムで、マクラフリンは後年、本作について「シャクティで何年もの間アコースティック・ギターを弾いていたので、久し振りにエレクトリック・ギターに戻り、"西の音楽"をやってみたくなった」「ご無沙汰していた友人をここぞとばかり呼んだ」とコメントしている[5]。なお、マクラフリンはシャクティ時代にはスキャロップド・フィンガーボード仕様のアコースティック・ギターを使用しており[6]、その経験から、本作よりスキャロップド仕様のエレクトリック・ギターを弾くようになった[7]

    「ドゥ・ユー・ヒア・ザ・ヴォイス・ザット・ユー・レフト」はジョン・コルトレーンに捧げられた曲で[1]、コルトレーンの曲「ジャイアント・ステップス」のコード進行に基づいている[7][8]。「アー・ユー・ザ・ワン?」は、マクラフリンが在籍していたバンド「トニー・ウィリアムス・ライフタイム」で共演したリズム隊(ウィリアムス、ジャック・ブルース)と共に録音された[7]。「フェノメノン: コンパルジョン」は、マクラフリンとビリー・コブハムのデュオによる演奏である[7][9]

    反響

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    スウェーデンでは1978年5月19日付のアルバム・チャートで40位を記録した[3]。アメリカでは1978年6月24日付のBillboard 200で105位に達し、合計14週トップ200入りした[4]。ニュージーランドでは1978年10月22日付のアルバム・チャートで38位を記録したが、翌週にはトップ40圏外に落ちた[2]

    評価

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    Hal Horowitzはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「"New York on My Mind"は、彼が以前に率いていたマハヴィシュヌ・オーケストラアウトテイクのように聴こえる」「バラードの"Every Tear from Every Eye"における、スタッカートやベンディングを多用したクリーン・トーンによる演奏を筆頭に、マクラフリンは終始好調である」と評している[9]ロバート・クリストガウは本作にBプラスを付け「フュージョンを創造した人物の下に、同ジャンルのトップ・ミュージシャン達が集結し、パターン化されたファンク的な伴奏、ダラダラと長いソロ、宇宙的なハーモニーと称した戯言を排して、フュージョンの美学の可能性を誇示してみせた」と評している[10]。また、Walter Koloskyは2002年、All About Jazzにおいて、アルバムの全体像を「捨て曲がない」、「マイ・フーリッシュ・ハート」のカヴァーに関して「温かく穏やかなアレンジで、彼に対する先入観へのアンチテーゼであるかのように響く」と評している[7]

    収録曲

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    特記なき楽曲はジョン・マクラフリン作。

    1. ニューヨーク・オン・マイ・マインド - "New York on My Mind" - 5:52
    2. フレンドシップ - "Friendship" - 7:07
    3. エヴリ・ティアー・フロム・エヴリ・アイ - "Every Tear from Every Eye" - 6:58
    4. ドゥ・ユー・ヒア・ザ・ヴォイス・ザット・ユー・レフト - "Do You Hear the Voices That You Left Behind?" - 7:46
    5. アー・ユー・ザ・ワン? - "Are You the One? Are You the One?" - 4:46
    6. フェノメノン: コンパルジョン - "Phenomenon: Compulsion" - 3:25
    7. マイ・フーリッシュ・ハート - "My Foolish Heart" (Victor Young, Ned Washington) - 3:31

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    1. ^ a b c Johnny McLaughlin* - Electric Guitarist (1978, Vinyl) | Discogs
    2. ^ a b charts.org.nz - John McLaughlin - Electric Guitarist
    3. ^ a b swedishcharts.com - John McLaughlin - Electric Guitarist
    4. ^ a b Electric Guitarist Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2020年10月17日閲覧。
    5. ^ 『ジャズギター・ブックVol.20』シンコーミュージック・エンタテイメント、2009年2月8日、13頁。ISBN 978-4-401-63278-7 
    6. ^ 『ジャズギター・ブックVol.20』24頁
    7. ^ a b c d e Kolosky, Walter (2002年11月17日). “John McLaughlin: Electric Guitarist album review”. All About Jazz. 2020年10月17日閲覧。
    8. ^ 『ジャズギター・ブックVol.20』36頁
    9. ^ a b Horowitz, Hal. “Electric Guitarist - John McLaughlin”. AllMusic. 2020年10月17日閲覧。
    10. ^ Christgau, Robert. “CG: John McLaughlin”. 2020年10月17日閲覧。

    外部リンク

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