エルンスト=ギュンター・バーデ
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エルンスト=ギュンター・バーデ Ernst-Günther Baade | |
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生誕 |
1897年8月20日 ドイツ帝国 プリッツヴァルク |
死没 |
1945年5月8日(47歳没) ドイツ国 バート・ゼーゲベルク |
所属組織 |
ドイツ帝国陸軍 ヴァイマル共和国軍 ドイツ国防軍陸軍 |
最終階級 | 陸軍中将 |
エルンスト=ギュンター・バーデ(ドイツ語: Ernst-Günther Baade、1897年8月20日 - 1945年5月8日)は、ドイツの陸軍軍人。最終階級はドイツ国防軍陸軍中将。
経歴
[編集]バーデは、1897年8月20日にドイツ帝国のプリッツヴァルクに生まれた。1914年、ドイツ帝国陸軍に志願し、第一次世界大戦に参戦した。
第二次世界大戦が勃発すると、バーデは待機司令官に任じられた。その後、北アフリカの第15装甲師団に派遣された。1942年4月15日からはリビアやキレナイカで第15狙撃連隊の指揮を執っている。
バーデはスコットランドのキルトを纏い、両刃のクレイモアをもって度々戦場に現れたため、ドイツアフリカ軍団の伝説として名が通っていた[1][2]。1942年5月、彼はビル・ハケイムの戦いに参戦した。この戦いで彼は騎士鉄十字章を受章している。7月28日にエル・アラメインで負傷したため、一度アフリカを離れてドイツへ帰国した。
1943年8月初めに行われたシチリアからイタリア本土への退却では、バーデはメッシーナ海峡での防衛任務に就いた[1]。翌年のモンテ・カッシーノの戦いには第90歩兵師団を率いて参戦。彼は時折見せる風変わりな行動や、頻繁に行う最前線の視察訪問などで知られていたため、彼の部隊の兵士からは人気があったという[3]。
1945年4月24日、ホルシュタインのネヴェルシュタヴェン付近でバーデの車両がイギリス空軍の攻撃に遭い、彼は重傷を負った。5月8日、バート・ゼーゲベルクの病院で壊疽により死去[1]。ドイツの降伏と同じ日であった。
叙勲
[編集]- 戦傷章
- 戦傷章黒章(1918年7月1日)[4]
- 国防軍勤続章
- 国防軍勤続章2等(1936年10月2日)[4]
- 戦車撃破章
- ドイツ十字章
- ドイツ十字章金章(1941年11月2日)[5]
- 鉄十字章
- 二級鉄十字章1914年章(1915年11月25日)[6]
- 一級鉄十字章1914年章(1917年12月24日)[6]
- 鉄十字章略章
- 騎士鉄十字章
脚注
[編集]- ^ a b c Senger und Etterlin 1960.
- ^ Mitcham 2007, pp. 76–77.
- ^ Hapgood & Richardson 1984, p. 176.
- ^ a b Thomas & Wegmann 1987, p. 140.
- ^ Patzwall & Scherzer 2001, p. 19.
- ^ a b c d Thomas 1997, p. 12.
- ^ a b c Scherzer 2007, p. 196.
参考文献
[編集]- Atkinson, Ricky (2007). The Day of Battle – The War in Sicily and Italy 1943–1944. London: Little, Brown. ISBN 978-0-316-72560-6
- Hapgood, David; Richardson, David (1984). Monte Cassino. New York: Congdon & Weed. ISBN 0-86553-105-6
- Mitcham, Samuel W. (2007). Rommel's Desert Commanders — The Men Who Served the Desert Fox, North Africa, 1941–42. Mechanicsburg, PA: Stackpole Books. ISBN 978-0-8117-3510-0
- Patzwall, Klaus D.; Scherzer, Veit (2001) (German). Das Deutsche Kreuz 1941 – 1945 Geschichte und Inhaber Band II [The German Cross 1941 – 1945 History and Recipients Volume 2]. Norderstedt, Germany: Verlag Klaus D. Patzwall. ISBN 978-3-931533-45-8
- Scherzer, Veit (2007) (German). Die Ritterkreuzträger 1939–1945 Die Inhaber des Ritterkreuzes des Eisernen Kreuzes 1939 von Heer, Luftwaffe, Kriegsmarine, Waffen-SS, Volkssturm sowie mit Deutschland verbündeter Streitkräfte nach den Unterlagen des Bundesarchives [The Knight's Cross Bearers 1939–1945 The Holders of the Knight's Cross of the Iron Cross 1939 by Army, Air Force, Navy, Waffen-SS, Volkssturm and Allied Forces with Germany According to the Documents of the Federal Archives]. Jena, Germany: Scherzers Militaer-Verlag. ISBN 978-3-938845-17-2
- Senger und Etterlin, Fridolin von (1960). Krieg in Europa [Neither Fear nor Hope]. London: Macdonald & Co. Ltd.
- Thomas, Franz; Wegmann, Günter (1987) (German). Die Ritterkreuzträger der Deutschen Wehrmacht 1939–1945 Teil III: Infanterie Band 1: A–Be [The Knight's Cross Bearers of the German Wehrmacht 1939–1945 Part III: Infantry Volume 1: A–Be]. Osnabrück, Germany: Biblio-Verlag. ISBN 978-3-7648-1153-2
- Thomas, Franz (1997) (German). Die Eichenlaubträger 1939–1945 Band 1: A–K [The Oak Leaves Bearers 1939–1945 Volume 1: A–K]. Osnabrück, Germany: Biblio-Verlag. ISBN 978-3-7648-2299-6
軍職 | ||
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先代 エーベルハルト・ロット中将 |
第15装甲師団司令官 1943年10月 - 1943年11月20日 |
次代 ルドルフ・シュペール中将 |
先代 カール=ハンス・ルンゲルスハウゼン中将 |
第90装甲擲弾兵師団司令官 1943年12月 - 1944年12月 |
次代 ゲルハルト・フォン・シュヴェリーン装甲兵大将 |
先代 フリードリヒ・ケーヒリング歩兵大将 |
第81軍副司令官 1945年3月10日 - 1945年4月13日 |
次代 解散 |