エルンスト・ルドルフ・フーバー
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エルンスト・ルドルフ・フーバー(Ernst Rudolf Huber、1903年6月8日 - 1990年10月28日)は、ドイツの法学者、憲政史家。ナチスの法理論家。カール・シュミットの弟子。
経歴
[編集]ボン大学でカール・シュミットに学ぶ。1926年、国家教会法の研究により博士号取得。1931年、経済行政法の研究で二つ目の博士号取得。
1933年、キール大学教授。1937年、ライプツィヒ大学教授。1941年、シュトラスブルク大学教授。
1933年5月1日、NSDAP入党。ゲオルク・ダームやカール・ラーレンツと共に、憲法学のキール学派に属し、アドルフ・ヒトラー総統府の法的基盤の構築に務めた。
戦後、1956年に公法学会除名。1962年にゲッティンゲン大学に赴任するまで教授職を得られなかった。
邦訳
[編集]- エルンスト・ルドルフ・フーバー著、大石義雄・田端忍訳『ナチス憲法論』(白揚社〈世界全体主義大系 第3巻〉、1939年)
- エルンスト・ルードルフ・フーバー著、雀部幸隆編訳「ワイマール共和国崩壊の憲政史的考察」『名古屋大学法政論集』(2002年9月)
参考文献
[編集]- Ewald Grothe: Zwischen Geschichte und Recht. Deutsche Verfassungsgeschichtsschreibung 1900–1970, Oldenbourg, München 2005 (= Ordnungssysteme, vol. 16), ISBN 3-486-57784-0. Review from Ernst-Wolfgang Böckenförde. In: Frankfurter Allgemeine Zeitung, January, 24, 2006.
- Ewald Grothe (Hrsg.): Carl Schmitt – Ernst Rudolf Huber. Briefwechsel 1926–1981. Mit ergänzenden Materialien, Duncker & Humblot, Berlin 2014, ISBN 978-3-428-14170-8.
- Ewald Grothe (Hrsg.): Ernst Rudolf Huber. Staat – Verfassung – Geschichte, Nomos Verlag, Baden-Baden 2015 (= Staatsverständnisse, vol. 80), ISBN 978-3-8487-2618-9.