エリコン ミレニアム
表示
エリコン ミレニアム / GDM008 | |
---|---|
アブサロン級フリゲートに搭載されたミレニアム。 | |
種類 | CIWS |
原開発国 |
スイス ドイツ連邦共和国 |
運用史 | |
配備先 |
デンマーク海軍 インドネシア海軍 ベネズエラ海軍 |
開発史 | |
開発期間 | 2003年 - 現在 |
製造業者 | ラインメタル、エリコン |
諸元 |
エリコン ミレニアム(Oerlikon Millennium、Rheinmetall Oerlikon Millennium Gun)は、ドイツのラインメタルとスイスのエリコンが開発したCIWS[1][2]。
概要
[編集]本システムは、エリコンKDG 35 mm 機関砲を単装に配したGDM-008マウントを使用する[3]。これは陸上用のGDF-020を元にしたもので、AHEAD弾を使用することでCIWSとしての機能を発揮する[3][4]。
35×228mm AHEAD弾は近接信管を備えた調整破片型ABM弾であり、目標近くで炸裂し、152個のタングステンペレットを前方に円錐状に飛散させる。タングステンペレットはそれ自体で大きなダメージを目標に与える事は難しいが、目標へのダメージの蓄積によりミサイルの翼や誘導装置などを破損させ、撃墜する。これにより、エリコンミレニアムは単装砲でも広い範囲の防御が可能となっている。
弾薬の量は10発の対艦ミサイルと20の地上目標を撃破が可能な量となっている[5]。
2005年にはアメリカ海軍で試験が行われたものの、正式採用には至らなかった[3]。
搭載艦
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ CIWS_article
- ^ Oerlikon-Millennium-CIWS
- ^ a b c 多田 2015, pp. 121–122.
- ^ Friedman 1997, pp. 454–455.
- ^ rheinmetall-defence.com
参考文献
[編集]- 多田智彦「世界の艦載兵器」『世界の艦船』第811号、海人社、2015年1月。 NAID 40020297435。
- Friedman, Norman (1997), The Naval Institute Guide to World Naval Weapon Systems 1997-1998, Naval Institute Press, ISBN 978-1557502681