コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

エミー (曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エミー
ローラ・ニーロ楽曲
収録アルバムイーライと13番目の懺悔
リリース1968年3月13日[1]
録音ニューヨーク(1968年1月 - 2月)
ジャンルロック
時間4分20秒
レーベルコロムビア・レコード
作詞者ローラ・ニーロ
作曲者ローラ・ニーロ
プロデュースローラ・ニーロ
チャーリー・カレロ
イーライと13番目の懺悔 収録曲
Side 1
  1. 「ラッキー」
  2. 「ルー」
  3. スウィート・ブラインドネス
  4. 「ポヴァティ・トレイン」
  5. 「ロンリー・ウーマン」
  6. イーライがやって来る
Side 2
  1. 「タイマー」
  2. ストーンド・ソウル・ピクニック
  3. エミー
  4. 「ウーマンズ・ブルース」
  5. 「ファーマー・ジョー」
  6. 「ディセンバーズ・ブードア」
  7. 「懺悔」

エミー」(Emmie)は、ローラ・ニーロが作詞作曲した楽曲。1968年3月13日発売のセカンド・アルバム『イーライと13番目の懺悔』に収録された[1]。2002年リマスター盤に本作品のデモ・バージョンが収録されている。

評価

[編集]

ローラ・ニーロの伝記『Soul Picnic: The Music and Passion of Laura Nyro』(2002年)の著者であるミシェル・コートは、ニーロが亡くなった年の翌年、「Remembrance Laura Nyro (1947-1997)」と題する文章を雑誌に寄稿した。その中で次のように述べている。

これまでに最も愛されたニーロの作品の一つは女性についての曲だった。"エミー" に向けて彼女は歌った。「あなたは私の友/そして私が愛した人」。歌詞の受け取り方は人による。「エミー」はおそらくは単純に友情の讃歌であり、間接的な観察の結果を述べたにすぎない作品なのだろう。にもかかわらず、多くのうら若きレズビアンゲイの人々はこの曲をポップ・ミュージックにおける最初の同性愛の歌だと考えた。

1997年10月27日、ニューヨークのビーコン・シアターでニーロのトリビュート・コンサートが行われた。コンサートでソングライター、音楽プロデューサーのデズモンド・チャイルドは「エミー」から同性愛的なエロチシズムを感じたことを述べ、それが自らの性的指向を自覚するのにどれだけ助けになったかを語った。また、サンドラ・バーンハードトシ・レーガンを含む何人かの女性の出演者もこの曲から受けた影響を語った[2]

ニーロは両性愛者であった。出産と離婚を経験したのち、1980年代の初めから画家のマリア・デシデリオと暮らし始め、デシデリオとのパートナーシップはニーロが死ぬまで続いた[3]。ニーロの意図するものではなかったにしろ、「エミー」を「レズビアン・アンセム」の一種と考える人は多い[4]

ライブ・バージョン

[編集]
アルバム名 録音時期と場所 発売日
飛翔 1971年5月30日、ニューヨーク、フィルモア・イースト 2004年
光の季節 1976年 1977年6月
Live at Carnegie Hall 1976年3月31日、ニューヨーク、カーネギー・ホール[5] 2012年
Laura: Live at the Bottom Line 1988年夏、ニューヨーク、ボトムライン[6] 1989年10月
ライヴ・フロム・マウンテン・ステージ 1990年11月11日 2000年10月17日
ライヴ/ザ・ルームズ・ディザイア 1993年12月24日、ニューヨーク、ボトムライン[7] 2002年

カバー・バージョン

[編集]
  • ロイ・エアーズ - 1969年のアルバム『Daddy Bug』に収録。
  • フランキー・ヴァリ - 1970年のアルバム『Half & Half』に収録。
  • ロニー・ダイソン - 1970年のアルバム『(If You Let Me Make Love To You Then) Why Can't I Touch You?』に収録。
  • マーク・ウィンクラー - 2013年のアルバム『The Laura Nyro Project』に収録。

脚注

[編集]
  1. ^ a b Kort, Michele (April 3, 2002). Soul Picnic: The Music and Passion of Laura Nyro. New York City: Thomas Dunne Books. ISBN 978-0312209414 
  2. ^ Kort, Michele (January 20, 1998). “Remembrance Laura Nyro (1947-1997)”. The Advocate: 80-81. 
  3. ^ Sontag, Deborah (October 26, 1997). “POP/JAZZ; An Enigma Wrapped in Songs”. The New York Times. https://www.nytimes.com/1997/10/26/arts/pop-jazz-an-enigma-wrapped-in-songs.html?mcubz=3 September 26, 2017閲覧。 
  4. ^ Kort, Michele (April 30, 2002). “Laura's Legacy”. The Advocate: 58-59. 
  5. ^ Laura Nyro - Live At Carnegie Hall (CD, Album) at Discogs
  6. ^ Laura Nyro - Laura Nyro Live At The Bottom Line (Vinyl, LP, Album) at Discogs
  7. ^ Laura Nyro - Live / The Loom's Desire (CD, Album) at Discogs