コンテンツにスキップ

孫悟空 (1940年の映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エノケンの孫悟空から転送)
孫悟空
監督 山本嘉次郎[1]
脚本 山本嘉次郎[1]
原作 山形雄策[2][3]
製作 滝村和男[1]
出演者 榎本健一[2][3]
音楽
撮影 三村明[4]
編集 岩下廣一[4]
製作会社 東宝映画東宝映画東京撮影所[5][1]
配給 東宝
公開 日本の旗1940年11月6日[2][3][5][1][6]
上映時間
  • 前篇:73分[2]
  • 後篇:67分[3]
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
テンプレートを表示

孫悟空』(そんごくう)は、1940年昭和15年)に公開された山本嘉次郎監督の日本映画[4][5]

前後編の2部作で構成され、ともに1940年11月6日に公開された[2][3][5]

通称は『エノケンの孫悟空[7]

従来のエノケン映画と同様にミュージカル喜劇となっている[8][1][7]ほか、筋斗雲を戦闘機風に演出したり、金角・銀角が科学的な要塞を用いているなど、SF風のアレンジがなされているのが特徴である[8][1][6][7]円谷英二特殊撮影に加わっており、ミニチュア操演、スクリーンプロセス、マットアートなど、後の円谷特撮で多用される技術も本作品の時点で取り入れられている[8][6]。音楽でもジャズスタンダードなどを用いている[7]

山本と円谷は、戦後に再び『西遊記』を題材としたミュージカル映画『孫悟空 (1959年の映画)‎』(1959年)を手掛けており、オペレッタ要素など本作品を彷彿とさせる部分も多い[7]

キャスト[編集]

以下の出演者名と役名は特に記載がない限りallcinemaに従った[2][3]

(煩悩国)

  • 三益愛子 - 煩悩国妖々女王
  • 千川輝美 - 同式部完玩々女史
  • 加藤欣子 - 同女官長銀々女史
  • 宏川光子 - 同侍女莞々娘
  • 伊達里子 - 同化粧長幻々女史
  • 柳文代 - 同司厨長
  • 清川虹子 - 同番卒
  • 北村季佐江 - オアシスの乙女
  • 松月さゑ子 - オアシスの乙女 [9]
  • 南美洲代 - オアシスの乙女 [9]
  • 早苗まり子 - オアシスの乙女 [9]
  • 山形誠子 - オアシスの乙女 [9]
  • 光町子 - オアシスの乙女 [9]
  • 梅園かほる - オアシスの乙女
  • 水上怜子 - アラビアの侍女 [9]
  • 清水美佐子 - アラビアの侍女
  • 笠原英子 - アラビアの侍女

(お伽国)

(歌ふ人)

(踊る人)

  • 汪洋 - 支那人形の精汪洋
  • 特別出演 : 益田隆

スタッフ[編集]

映像ソフト[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i ゴジラ大全集 1994, pp. 50–51, 「東宝特撮映画史 ゴジラ誕生 ゴジラ以前」
  2. ^ a b c d e f g h エノケンの孫悟空 前編 - allcinema
  3. ^ a b c d e f g h エノケンの孫悟空 後編 - allcinema
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n 孫悟空 前後編 - KINENOTE
  5. ^ a b c d 東宝特撮映画全史 1983, p. 543, 「東宝特撮映画作品リスト」
  6. ^ a b c 円谷英二特撮世界 2001, pp. 16–17, 「初期作品紹介」
  7. ^ a b c d e 小林淳「第三章 時空を超越する映画群を装飾する音調 [1959] 一『孫悟空』」『東宝空想特撮映画 轟く 1954-1984』アルファベータブックス〈叢書・20世紀の芸術と文学〉、2022年5月14日、92 - 97頁。ISBN 978-4-86598-094-3 
  8. ^ a b c 東宝特撮映画全史 1983, pp. 82–83, 「東宝特撮映画作品史 前史」
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m 国立映画アーカイブ.

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]