エナリオルニス
| エナリオルニス | |||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 分類 | |||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||
| 学名 | |||||||||||||||||||||
| Enaliornis Seeley, 1876 | |||||||||||||||||||||
| タイプ種 | |||||||||||||||||||||
| Enaliornis barretti Seeley, 1876[1] | |||||||||||||||||||||
| 種 | |||||||||||||||||||||
エナリオルニス（学名 : Enaliornis）は、後期アルビアンから前期セノマニアンにかけて生息していたヘスペロルニス類の属であり、既知されている最古のヘスペロルニス類である[2]。当時共有派生形質からエナリオルニスは、アビ目であるとされていた[3]。
概要
[編集]研究された化石に基づくと、これらの鳥がヘスペロルニス類の他の鳥のような歯を保持していたかどうかは判明していない。断片的な化石にもかかわらず、翼はあまり発達していないと考えられていた[4]。他のヘスペロルニス類と同様に、水掻きのある足ではなく、泳ぐための葉状の足を持っていたと考えられている[5]。
分類
[編集]エナリオルニスはもともと1866年にハリー・ゴーヴィア・シーリーによってペラゴルニス（「海鳥」の意）と命名されたが、その名はペリカン属に関連する中新世の鳥に幅広く使用されていた。小型の Enaliornis sedgwicki、中型の Enaliornis seeleyi、大型の Enaliornis barretti の3種が記載されている。
3種の中で最大の Enaliornis barretti の大きさは、大型のハト科に匹敵した[4]。これらは、エナリオルニス科（Enaliornithidae）に分類される唯一の鳥類である。バッククリークの後期白亜紀ランス層から発見された、ヘスペロルニス類のポタモルニスは、この分類群と関連がある可能性がある。
注釈
[編集]- ^ Brands, S. (2012)
- ^ Bell, A.; Chaippe, L.M. (2022). Buffetaut, E.; Angst, D.. eds. “The Hesperornithiformes: A Review of the Diversity, Distribution, and Ecology of the Earliest Diving Birds”. Diversity 14 (4): 267. doi:10.3390/d14040267.
- ^ Harrison & Walker (1973)
- ^ a b Perrins, C. (1987)
- ^ Lim, J. D., Zhou, Z., Martin, L. D., Baek, K. S., & Yang, S. Y. (2000). The oldest known tracks of web-footed birds from the Lower Cretaceous of South Korea. Naturwissenschaften, 87(6), 256-259.
参考文献
[編集]- Brands, Sheila (7 Apr 2012). “Taxon: Genus †Enaliornis”. Project: The Taxonomicon. 2014年2月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。12 Jun 2012閲覧。
- Harrison, C.J.O.; Walker, C.A. (1973). “Wyleyia: a new bird humerus from the Lower Cretaceous of England”. Palaeontology 16 (4): 721–728. オリジナルの2012-02-06時点におけるアーカイブ。.
- Perrins, Christopher (1987). Harrison, C.J.O.. ed. Birds: Their Lifes, Their Ways, Their World. Reader's Digest Association, Inc.. p. 166. ISBN 0895770652