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エディ・ルジャーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エディ・ルジャーン
Eddy Lejeune
1981年サン=ローラントライアル
国籍 ベルギーの旗 ベルギー
生年月日 (1961-04-04) 1961年4月4日(63歳)
ワロン地域リエージュ州ヴェルヴィエ
現在のチーム 引退

エディ・ルジャーン(Eddy Lejeune、1961年4月4日 - )は、ベルギーの元トライアル選手。1982年から1984年にかけてトライアル世界選手権3連覇を達成した。またベルギー全国トライアル選手権を7度にわたって制した[1]

来歴

[編集]

若き日のエディは1974年、1977年、1978年のベルギートライアルチャンピオンであった兄ジャン・マリーのあとを追った。ホンダの学生ライダーから始まり、1979年には16歳という若さで本田技研工業と契約を結んだ[2]。1980年に初のベルギータイトルを獲得、トライアル世界選手権でも総合4位となった。ホームグラウンドのベルギー戦では初の世界選手権勝利を飾った。1981年もベルギータイトルとトライアル世界選手権4位をものにした。1982年のシーズンには世界選手権で9勝をあげた他にも2回表彰台に登り総合1位となり、ベルギーのタイトルも保持した[1]。1983年と1984年のシーズンも、世界及びベルギー国内でホンダのタイトルを防衛した[1]。1985年はファンティックのライダー、ティエリー・ミショーフランス語版とのタイトル争いとなった。ルジャーンはベルギー戦とオーストリア戦で勝利を収め、それ以外でも10戦中8戦で表彰台に登ったが、ミショーに及ばず総合2位でシーズンを終えた。1986年のシーズンは、ミショーだけではなくホンダのチームメイトであるスティーヴ・ソーンダースも交えた三つ巴の長い戦いとなった。勝利と表彰台のほぼ全てを彼らで独占し合った後、フィンランドの最終戦に全てが持ち越された。ルジャーンにとっては、ライバルのミショーとソーンダースが1位と3位をもぎ取り、選手権総合1位と2位に輝く中13位でフィニッシュするという辛い日となった[2]。1987年にははかばかしい結果を残せず、シーズンの終わりにホンダは彼との契約を更改しない決定を下した。ブルタコの創設者、パコ・ブルトの息子イグナシオ・ブルトは新たにメルリン・トライアルバイクの生産を押し進めており、1988年シーズンにいち早くルジャーンと契約した[3]。ルジャーンはルクセンブルクとベルギーで表彰台に登り、選手権総合6位という上々の結果を残したが、メルリンはシーズンの終わりに倒産してしまう。1989年・1990年のシーズンはモンテッサにライダーとして(1990年末に引退するまで)所属した。1998年、大きな交通事故に遭い、現在まで残る頭部外傷を負った[2]。エディ、ジャン・マリー、エリックのルジャーン3兄弟は2011年のスコティッシュ6日間トライアル(Scottish Six Days Trial: SSDT)にそろって出場した[4]

トライアル世界選手権戦績

[編集]

[1]

所属 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 ポイント ランク
1979 ホンダ IRL
-
GBR
-
BEL
-
NED
-
SPA
-
FRA
-
CAN
10
USA
9
ITA
-
SWE
6
FIN
-
CZE
7
12 15位
1980 ホンダ IRL
-
GBR
10
BEL
1
SPA
8
AUT
1
FRA
4
SUI
1
GER
6
ITA
7
FIN
7
SWE
3
CZE
5
86 4位
1981 ホンダ SPA
2
BEL
1
IRL
1
GBR
6
FRA
6
ITA
4
AUT
-
USA
6
FIN
7
SWE
6
CZE
6
GER
5
85 4位
1982 ホンダ SPA
1
BEL
1
GBR
2
ITA
1
FRA
2
GER
1
AUT
1
CAN
3
USA
1
FIN
1
SWE
1
POL
4
162 1位
1983 ホンダ SPA
4
BEL
1
GBR
1
IRL
1
USA
3
FRA
5
AUT
1
ITA
1
SUI
1
FIN
1
SWE
2
GER
1
156 1位
1984 ホンダ SPA
2
BEL
1
GBR
4
IRL
1
FRA
1
GER
3
USA
2
CAN
1
AUT
3
ITA
1
FIN
1
SWE
2
214 1位
1985 ホンダ SPA
3
BEL
1
GBR
2
IRL
2
FRA
6
USA
3
AUT
1
POL
2
FIN
2
SWE
2
SUI
2
GER
4
195 2位
1986 ホンダ BEL
1
GBR
6
IRL
2
SPA
1
FRA
4
USA
3
CAN
1
GER
3
AUT
2
ITA
1
SWE
4
FIN
13
183 3位
1987 ホンダ SPA
-
BEL
6
SWE
4
IRL
3
GER
-
FRA
-
USA
-
AUT
8
ITA
12
CZE
8
SUI
6
SWE
4
81 9位
1988 メルリン SPA
10
GBR
6
IRL
9
LUX
3
GBR
7
AUT
-
FRA
5
BEL
2
ITA
7
SWE
12
FIN
6
POL
6
108 6位
1989 モンテッサ GBR
10
IRL
12
ITA
7
USA
11
CAN
10
FRA
9
SUI
-
SPA
-
AUT
15
CZE
10
GER
14
LUX
5
57 10位
1990 モンテッサ IRL
-
GBR
-
USA
-
CAN
-
BEL
12
GER
-
SWE
-
FIN
-
SPA
-
ITA
-
POL
-
SUI
-
4 25位

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d FIM World Championship”. trialonline.org. 2015年5月22日閲覧。
  2. ^ a b c The Best Eddy Lejeune Interview Ever”. retrotrials.com. 2015年5月22日閲覧。
  3. ^ Lejeune and the Merlin”. retrotrials.com. 2015年5月22日閲覧。
  4. ^ Belgian Brother Back at Scottish”. time-4-sports.com. 2015年5月22日閲覧。

関連項目

[編集]