エゾノツガザクラ
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エゾノツガザクラ | ||||||||||||||||||||||||
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エゾノツガザクラ(北海道大雪山・2005年7月撮影)
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Phyllodoce caerulea (L.) Bab. | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
エゾノツガザクラ (蝦夷の栂桜) | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Blue mountainheath |
エゾノツガザクラ(蝦夷の栂桜、学名:Phyllodoce caerulea)はツツジ科ツガザクラ属の常緑小低木。日本では北海道~東北地方以北の高山帯の適度に湿り気のある岩場や草地に群生する高山植物。
特徴
[編集]高さは10~30 cm。花期は7~8月。花は紅紫色で6~8 mmほどの壷状の花冠をしている。枝先に2~7個の花を付ける。先は浅く5裂し反り返っている。雄しべは10個。 アオノツガザクラと同じ場所に生えていることが多く、両者の雑種が多く見られる。マルハナバチなどがその受粉を行っている[1]。典型的なエゾノツガザクラの花冠はやや細めだが、アオノツガザクラとの雑種は花冠が丸っこくなり、色もやや薄めになる。
名前は蝦夷地に生育するツガザクラという意味である。
青森県でレッドリストの絶滅危惧II類と岩手県で絶滅危惧IA類に指定されている[2]。基準標本は、ラップランドのもの。
近縁種
[編集]- シロバナエゾノツガザクラ(白花蝦夷の栂桜 Phyllodoce caerulea f. albiflora) - 白い花のもの
- アオノツガザクラとの間に様々な段階の雑種がある。それぞれの中間型のものもある。
- コエゾツガザクラ(小蝦夷栂桜 Phyllodoce caerulea f. yezoensis)
- ニシキツガザクラ(錦栂桜 Phyllodoce caerulea f. marmorata)
- ユウパリツガザクラ(夕張栂桜 Phyllodoce caerulea f. takedana)
脚注
[編集]- ^ 工藤岳『大雪山のお花畑が語ること』京都大学学術出版会、2002年5月、巻頭写真17頁。ISBN 4876983100。
- ^ “日本のレッドデータ検索システム(エゾノツガザクラ)”. エンビジョン環境保全事務局. 2011年8月4日閲覧。
参考文献
[編集]- 豊国秀夫『日本の高山植物』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、1988年9月、259-269頁。ISBN 4-635-09019-1。
- 林弥栄『日本の野草』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、2009年10月、287頁。ISBN 9784635090421。