ウルボス (ドゥ・レイン)
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ウルボス100(ドゥ・レイン) | |
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基本情報 | |
運用者 | ドゥ・レイン |
製造所 | CAF |
製造年 | 2020年 - |
製造数 |
58両(アントウェルペン市電) 18両(ヘント市電) 48両(ベルギー沿岸軌道) (2024年時点での予定) |
運用開始 | 2021年 |
投入先 |
アントウェルペン市電 ヘント市電 ベルギー沿岸軌道 |
主要諸元 | |
編成 |
5車体連接車 (Mc + S + T + S + Mc) |
軸配置 | Bo′+2′+Bo′ |
軌間 | 1,000 mm |
電気方式 |
直流600 V (架空電車線方式) |
最高速度 | 70 km/h |
床面高さ | 350 mm(低床率100 %) |
主電動機 |
かご形三相誘導電動機 TSA製TMR 36A-40-4[1] |
主電動機出力 | 140 kW |
出力 | 560 kW |
備考 | 主要数値は下記も参照[2][3][4][5]。 |
この項目では、スペインの鉄道車両メーカーであるCAFが展開する路面電車車両のウルボスのうち、ベルギーの公共交通事業者であるドゥ・レインに導入される車両について解説する[2][6][7][8]。
概要・運用
[編集]ドゥ・レインはベルギーのフランデレン地域で公共交通を運営する公営事業者で、そのうちアントウェルペン、ヘントおよび北海沿岸の3箇所で路面電車を運営している。2017年、ドゥ・レインは老朽化した路面電車車両の置き換えや今後の延伸による輸送力増強を目的にスペインの鉄道車両メーカーであるCAFとの間に路面電車車両のウルボス(Urbos)を導入する契約を交わした[2][8][4]。
ウルボスはCAFが展開する路面電車ブランドで、そのうちドゥ・レインに導入されるのは車内全体が低床構造となっている「ウルボス100」と呼ばれる車種である。流線形の前面を含む空力設計に基づいた近代的な外見を有しており、車内の乗降扉付近には車椅子やベビーカーが設置可能なフリースペースが存在する[2][4]。
ウルボス100はドゥ・レインが運行する路面電車の全路線への導入が計画されており、各路線の導入予定両数などの詳細は以下の通りとなっている[2]。
- ベルギー沿岸軌道 - CAFの工場で生産されたウルボスが最初に到着したのは、北海沿いを走るベルギー沿岸軌道である。当初は2020年の春季に導入される予定であったが新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で最初の車両が到着したのは同年6月となった。その後は習熟訓練を兼ねた試運転が実施され、2021年4月3日から営業運転を開始し、同年6月には「ジーライナー(Zeelijner)」という愛称が付けられた。2024年時点で48両が使用されており、製造から40年近くが経過した従来の車両を置き換えている。また、今後の利用客増加や延伸計画を踏まえ、オプション分となる14両の追加契約を実施する計画も存在する[2][6][4][9][10]。
- アントウェルペン市電 - アントウェルペン(アントワープ)市内を走るアントウェルペン市電には58両が発注され、2023年1月30日から営業運転を開始した。そのうち40両は両運転台車両、18両は両運転台車両で、「スタッズライナー(Stadslijner)」という愛称が付けられている。これらの車両は2024年末までに納入が実施され、老朽化したPCCカーの置き換えが進行する事になっている[2][6][5][11]。
- ヘント市電 - ヘント市内の路面電車路線は古くから両運転台車両が用いられており、ウルボス100についても両運転台車両が18両導入される事になっている[2][6]。
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車内(中間車体)
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車内(前方車体、運転室付近)
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車内(後方車体)
主要諸元
[編集]主要諸元 | ||||||||||||
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路線 | アントウェルペン市電 | アントウェルペン市電 ヘント市電 |
ベルギー沿岸軌道 | |||||||||
編成 | 5車体連接車 | |||||||||||
運転台 | 片運転台 | 両運転台 | 片運転台 | |||||||||
両数 | 40両 | 36両 | 48両 | |||||||||
全長 | 31,433mm | |||||||||||
全幅 | 2,300mm | |||||||||||
重量 | 39.57t | 39.887t | 39.454t | |||||||||
定員 | 着席 | 54人 | 38人 | 54人 | ||||||||
立席 | 126人 | 140人 | 133人 | |||||||||
合計 | 180人 | 178人 | 187人 | |||||||||
折り畳み座席 | 22人分 | 16人分 | 22人分 | |||||||||
車椅子スペース | 2箇所 | |||||||||||
備考・参考 | 立席定員の数値は乗客密度4人m/s2時 合計定員の数値は着席+立席[3][6][7] |
ギャラリー
[編集]ベルギー沿岸軌道
[編集]アントウェルペン市電
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “CAF Urbos 100X for De Lijn”. 2023年9月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “DE LIJN TRAM”. CAF. 2021年4月7日閲覧。
- ^ a b “Urbos 100-tram CAF Technische fiche” (PDF). De Lijn. 2021年4月7日閲覧。
- ^ a b c d “Hier is hij: onze nieuwe Kusttram!”. De Lijn (2020年6月23日). 2021年4月7日閲覧。
- ^ a b “Stadslijner: onze nieuwe tram in Antwerpen”. De Lijn (2023年1月30日). 2024年5月27日閲覧。
- ^ a b c d e Jens Bernhardt (2020年6月26日). “De Lijn Coastal Tram: First CAF tramway delivered”. Urban Transport Magazine. 2021年4月7日閲覧。
- ^ a b “CAF Urbos tram arrives in Oostende”. Metro report International (2020年7月30日). 2021年4月7日閲覧。
- ^ a b “De Lijn mag door met megaorder trams”. OV Magazine (2017年7月17日). 2021年4月7日閲覧。
- ^ Carlo Scheir (2020年6月4日). “Eerste nieuwe kusttram van De Lijn is bijna klaar bij CAF”. PITANE. 2021年4月7日閲覧。
- ^ “Nieuwe kusttram heet 'Zeelijner'”. FOCUS (2021年6月28日). 2024年5月27日閲覧。
- ^ “Eerste nieuwe Stadslijner-trams actief in Antwerpen”. RailTech (2023年1月30日). 2024年5月27日閲覧。