ウルトラソフト擬ポテンシャル
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ウルトラソフト擬ポテンシャル(ウルトラソフトぎポテンシャル、英: ultrasoft pseudopotential)は、1990年Vanderbiltが考案した第一原理擬ポテンシャルである[1]。これまであったノルム保存型擬ポテンシャルでは、ノルム保存という条件が足枷となって、これ以上平面波基底の数を減らすことが困難となっていた。
ウルトラソフト擬ポテンシャルでは、このノルム保存の条件を課さないことにより、より少ない平面波基底で電子状態の計算が可能となる。ノルム保存を緩和した代償として、固有値問題ではなく、より複雑な一般化固有値問題を解く必要がある。しかし、平面波基底の数を削減できることの方が効果が大きく、より高速な計算が可能になる。
参考文献
[編集]- ^ [1] D. Vanderbilt, Phys. Rev. B41 (1990) 7892.