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ウミヘビ科 (魚類)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウミヘビ科
ダイナンウミヘビ Ophisurus macrorhynchos
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : カライワシ上目 Elopomorpha
: ウナギ目 Anguilliformes
亜目 : ウナギ亜目 Anguilloidei
: ウミヘビ科 Ophichthidae Günther, 1870
英名
snake eel

ウミヘビ科(Ophichthidae)は2亜科62属330種[1][2]を含むウナギ目の魚類の一群。世界中の温帯または熱帯海域に分布し、少数の淡水産種も含まれる[3]。体は細長く、後鼻孔が上唇にある。

形態

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最大種は2mを越えるが、最小種は10cmにも満たない。体は円筒型で細長く、ニンギョウアナゴ亜科は尾鰭をもつが、ウミヘビ亜科は尾鰭をもたない。種によっては胸鰭、背鰭、腹鰭を欠く場合がある。ダイナンウミヘビなどは鋭い歯をもつ。鰓条骨は15〜49対で、重なり合い籠状となる。

生態

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肉食で、砂に潜り獲物を待つ。鋭い嗅覚をもち、小型の魚類や甲殻類を捕食している[4]

分類

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人間との関係

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小骨が多く、身も少ないため、食用には向かないものが多い。味は良くもなく悪くもない。かしながら南米近海で漁獲されるウミヘビ属の種は食用にされ、日本においても「マルアナゴ」の名で流通している。モンガラドオシなどは水槽で飼育される。ダイナンウミヘビなどは釣りの外道としてよく釣られる。

脚注

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  1. ^ Froese, Rainer, and Daniel Pauly, eds. (2022). "Ophichthidae" in FishBase. October 2022 version.
  2. ^ 日本産ウミヘビ科魚類一覧(全69種)”. 日比野友亮. 2022年10月12日閲覧。
  3. ^ Fricke, R., Golani, D. & Appelbaum-Golani, B. (2015): Suculentophichthus nasus, a new genus and new species of snake eel from the northern Gulf of Aqaba, Red Sea (Teleostei: Ophichthidae). Journal of the Ocean Science Foundation, 16: 56–66.
  4. ^ McCosker, J.E. (1998). Paxton, J.R.; Eschmeyer, W.N.. eds. Encyclopedia of Fishes, Second Edition. Academic Press. pp. 87–89. ISBN 978-0125476652 

関連項目

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