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ウズゲン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウズゲン

Өзгөн
Узген
ウズゲンにある12世紀カラハン朝の霊廟
ウズゲンにある12世紀カラハン朝霊廟
ウズゲンの位置(キルギス内)
ウズゲン
ウズゲン
Location in Kyrgyzstan
座標:北緯40度46分0秒 東経73度18分0秒 / 北緯40.76667度 東経73.30000度 / 40.76667; 73.30000座標: 北緯40度46分0秒 東経73度18分0秒 / 北緯40.76667度 東経73.30000度 / 40.76667; 73.30000
キルギス
オシ州
標高
1,029 m
人口
(2009)[1]
 • 合計 49,410人
等時帯 UTC+6 (KGT)

ウズゲンキルギス語: Өзгөнロシア語: Узгенウズベク語: O'zgan/Ўзган)は、キルギス都市オシ州に属し、ウズゲン地区の主都である。2009年の国勢調査では、ウズゲンの人口は49410人だった[1]

ウズゲンの歴史は古く、紀元前2世紀にはすでに中国の史料にその名がみられる。10世紀に成立したカラハン朝においてはMavarannahrと呼ばれ、都のひとつとなり、当時建造された3つの霊廟は現代でもよく保存されており、オズギョン歴史建築群と呼ばれ観光資源となっている[2]。11世紀半ばにカラハン朝が東西に分裂すると、西カラハン朝初代のムハンマド1世はウズゲンに首都を置いた。ウズゲンの名は、10世紀の地理学者であるムカッダスィーやイブン・ハウカルの著作の中にもみられる[3]

ウズゲンはフェルガナ盆地の東端に位置し[4]カラダリヤ川がフェルガナ盆地に流れ込む上流の地点に存在する。オシの北東30マイル、ジャラル・アバドの南東20マイルに位置し、カラダリヤ川の右岸にある町である[5]

ウズゲン市ではカラダリヤ川を中心として作がおこなわれており、水田が広がっている。ウズゲン産のコメはキルギス周辺で評価が高く珍重されている[6]。また、ウズゲンでは石炭を産出する[7]

Uzgenの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
日平均気温 °C°F −4.3
(24.3)
−1.7
(28.9)
6.1
(43)
13.9
(57)
18.5
(65.3)
22.6
(72.7)
24.4
(75.9)
22.8
(73)
18
(64)
11.5
(52.7)
4.4
(39.9)
−1.5
(29.3)
11.2
(52.2)
降水量 mm (inch) 40.9
(1.61)
51.2
(2.016)
77.8
(3.063)
86.3
(3.398)
71.9
(2.831)
38
(1.5)
19.6
(0.772)
10.9
(0.429)
12.6
(0.496)
54.9
(2.161)
54.6
(2.15)
40.7
(1.602)
559.4
(22.024)
平均降水日数 (≥0.1 mm) 7 7.4 8.6 8.1 8.7 6.4 4.4 3.1 2.9 4.9 5.7 6.1 73.3
湿度 77.3 74.9 66.6 56.8 51.8 44.6 46.1 50 52.8 60.2 69 77.9 60.7
出典:The Climate of Uzgen”. Weatherbase. 31 July 2014閲覧。

脚注

[編集]
  1. ^ a b 2009 population census of the Kyrgyz Republic: Osh Region at the Wayback Machine (archived 2011-08-10)
  2. ^ http://kyrgyzstan.co.jp/tourism/osh/ キルギス共和国政府観光局 2017年11月11日閲覧
  3. ^ David Nicolle (2008). Saracen Strongholds AD 630-1050: The Middle East and Central Asia. Osprey Publishing. pp. 46–. ISBN 978-1-84603-115-1. https://books.google.com/books?id=RQbtr4ZAVlwC&pg=PA46&lpg=PA46&dq=uzgend&source=bl&ots=FJQK6npLUs&sig=YSPeUlcCqIqk_r1ZTIdKmrxYQ1k&hl=en&sa=X&ved=0ahUKEwjZn5n8k7DJAhUKSyYKHetlBMEQ6AEIODAG#v=onepage&q=uzgend&f=false 
  4. ^ Jonathan Bloom; Sheila Blair (14 May 2009). Grove Encyclopedia of Islamic Art & Architecture: Three-Volume Set. OUP USA. pp. 2–. ISBN 978-0-19-530991-1. https://books.google.com/books?id=un4WcfEASZwC&pg=RA2-PA389&lpg=RA2-PA389&dq=uzgend&source=bl&ots=K816X6O4p5&sig=cANiSE-XXaw3IV9T82GWBp3PYHg&hl=en&sa=X&ved=0ahUKEwjZn5n8k7DJAhUKSyYKHetlBMEQ6AEIQDAI#v=onepage&q=uzgend&f=false 
  5. ^ Timur Beisembiev (19 December 2013). The Life of Alimqul: A Native Chronicle of Nineteenth Century Central Asia. Routledge. pp. 58–. ISBN 978-1-136-81997-1. https://books.google.com/books?id=8qhlAgAAQBAJ&pg=PA58&lpg=PA58&dq=uzgend&source=bl&ots=_3urzSf2As&sig=Se7pth-WQBBUKdMbDbD-cxhyQLQ&hl=en&sa=X&ved=0ahUKEwjZn5n8k7DJAhUKSyYKHetlBMEQ6AEIQjAJ#v=onepage&q=uzgend&f=false 
  6. ^ 水谷令子「中央アジアの稲作と米料理」『鈴鹿短期大学紀要』第18巻、1998年1月、47-53頁、ISSN 0915-8421NAID 110007042696 
  7. ^ Roger Brunet『ロシア・中央アジア』p242(柏木隆雄、鈴木隆編訳, ベラン世界地理大系, 朝倉書店, 2011年6月)